カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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雛のほそみち ~青葉若葉の恋道中!~ (B’s‐LOG文庫)

幼馴染みラブと聞いて!と買って早4ヶ月。ラノサイ杯があるから!と読んだ。
投票するかしないかはおいといて、積みを崩すきっかけになるのはよいですね。これを逃すと年単位の積みに回ってしまう。

江戸時代、生類憐みの令が出されたり松尾芭蕉が生きてたりするころの江戸。
若くして出家願望のある抹香くさい男子×剣を振り回すやんちゃ女子です。

武家の一人娘である吉村雛は生け花より剣道が好きで道場通いをしている。幼馴染みで出家願望のある鹿之助に勝てないのが最近の悩みだった。
臼井家の次男から縁談がやってくる。雛は両親がそのことについて話していることを偶然聞いてしまう。
吉村家より格上の家柄で臼井家としては既に跡継ぎも生まれている。お金のことにはちょっと細かいと聞くけど雛は大ざっぱだからそのぐらいでもちょうどいいだろう。しかしあの顔を毎日見るのは……と両親でさえも悩むぐらい臼井家の次男は不細工だった。
雛は結婚させられてはたまらない、と師匠と仰ぐ松尾芭蕉・憧れの人曾良の旅に同行しようと追いかけ、鹿之助もまた雛を追いかけ江戸を出る。

1巻らしく登場人物の人となりが分かるエピソードとか旅路の描写とか襲撃されたりとか距離が近づいたり焼き餅を焼いたり恋心を焚きつけたりという王道かつ地味めな話です。
男勝りな性格でで普段男の格好をしているような幼馴染みが急に女の子らしい格好をして、どぎまぎしたあげく「似合ってる」ぐらいしか言えないとか基本ですね。おいしいですね。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫)

卵王子のあたりの冴木忍を思いだした。多分これは1冊完結。面白かったです。
オクトス国王エルンストの葬儀のため一族総出で地下に潜っていた。そこを隣国エッセウーナに狙われ、王女エパティークを残しオクトスの血は絶えた。
エパティークが生かされたのは捕虜でも政略結婚でもなく、願いを叶えてくれるという「オクトスの銀竜」伝説の生贄にするためだ。
エッセウーナの第二王子テオバルトは兄ラダーの命を受けて、エパティークとともに旅に出る。
物語はエパティーク(テオバルトにアマポーラと名づけられる)とテオバルトの2つの視点で進んでいく。
エパティークは自分の境遇を呪いながら「今まで何もしてこなかった罪」を思い知らされる。
テオバルトはこの任務が終われば妹を守るため一緒に城を出て暮らすことを決め淡々と任務をこなす。

「私の名はアマポーラ」の後からは地の文もアマポーラになってる……と思ったり。
ラストは何か意外だった。あと終盤がとても怒涛の展開だった。まさかの妹黒幕。
読み終わった後「意外だなあと思ったのは何故か」ということで「意外じゃないラスト」を考えた。

・予定通りアマポーラが飛び降りる、が命は助かる(竜は別に存在)
・両方飛び降りる。(竜は出現&生死不明。最後に竜を呼び出した人としてのちに詩人に謳われる)
・どっちかが飛び降りる→竜になった後片方がそれについていく(生死不明。最後に竜を呼び出した人として詩人に謳われる。詩人はエレンですねわかりますEND
・どっちかが飛び降りる→竜になった後片方がそれについていく(のちに大きくなったエレンのもとに2人が
そんなことを考えているうちにタイトルを見て「確かに花守の竜だなあ」と納得する

弟の名前がロランで「水面の月」にふいた。死せる乙女その手には美しきもの

とある魔術の禁書目録(インデックス)〈18〉 (電撃文庫)

英国編はこれで終わりだけど物語のラストはまだ見えない禁書目録20冊目。

上条さんの体の頑丈さは異常。
ゴスメイドとかこの世界にはメイド衣装はいくつあるというのか。
シスター暴飲暴食モードのシーンがとても癒しだった。

あと禁書ってこんなにオノマトペ多かったっけ……って思った。今巻は始終戦いっぱなしだったせいかな。
「○○!! という?」という表現が今回はすごく多く出てくる。○○にはザリザリでもゴッキィィンでもバタバタでも好きなものを。多用されすぎて読みにくいなあ……とおもうこと数回。

デュラララ!!×6 (電撃文庫)

5巻の続き。面白いなー。
この前がんがん再読してた時も思ったんだけど一番おもろいと思った頂点は3巻だったんですが、盛り返したなー。
シズちゃん無双過ぎる。そして粟楠会の人々がすごい。強い。やばい。あと折原双子が好きだ。
澱切陣内もっと小物キャラだと思ったんだけどつえーなー。
あと帝人がずぶずぶ埋まっていきつつある。今後が楽しみだ。
○○強いしか書いてない。語彙が少なすぎてとてもアホのようだ。しかし強いのは正義。強いのは格好いい。

デュラララ番外編として臨也静雄新羅世代が高校生だったときの話が読みたいなー。
今回ちらちら昔の話が出ていたので、とても気になった。とりあえず次巻の後日談が楽しみだ。主にモテ期到来が。

まとめは今度更新します……

真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)

かつての弟弟子で幼馴染み、今上の帝・基(もとい)に彰(あき)は求婚される。
帝になってからは初めてだが今まで何度も繰り返され、そして何度も拒否してきたことだ。
彰は基に競技(決闘のようなもの)を申し込む。式神を戦わせた勝負で彰が勝てば自分の好きなようにするし基が勝てば彰を娶るなりなんでもしていいとした。勝負は1ヵ月後だ。

しかし問題があった。彰は式使いではあるが式神を使役できないのである。既に戦いの結果は見えている。ある日危険な目に巻き込まれ彰はとっさに式神をおろすことに成功した。やってきたのは美形で強いが記憶を失っている式神の司だった。

この世界の式神は「人外との契約」ではなく「死んだ魂を呼び戻したもの」です。
勝負を申し込むのですがメインは彰と司の日常でした。彰が司に惹かれていく様子でもいいです。
基は基本的に蚊帳の外ですね。

全体的な雰囲気は暗めです。彰は苦労人なので色々過去を背負っています。あと蘭は良いツンデレでした。設定とかはわたしが好きーな感じであるのですが、ラストがいただけませんでした。
デザートまで食べ終わった後再度肉が登場した気分。
あそこで帰ってきたのは誰なのか(9割司だと思いますが)とか仮に司だとしても期間限定の間柄であり「昇華は式使いの絶対の義務」と言い、空へ帰るシーンがちゃんとあったにも関わらず何で生き返ることが出来たのかとかが消化不良。昇華したと見せかけて戻ってきたなら一時はハッピーエンドに見えても先に待つのはバッドエンドじゃないの? と思うのです。「帝パワーでなんとかしました」とか抜け道があるならその辺説明がほしかった。途中の軽いエピソードならともかくラストシーンだから。なのでエピローグは蛇足だなあと思いました。
 

薔薇の戴冠 クラシカルロマン (ルルル文庫)

舞台となるのは前作「ルチア」の舞台だったティエランカ王国の北側に位置するヴィクトワール王国。
時代設定はルチアよりちょっとだけ前。すごくよかった。

カメリアパルクのバシュレ子爵家で育ったエティ(エタンセル)は子爵家の慈善事業のひとつである薔薇摘みをしていた。慈善事業とはいえエティは子爵家の伝手を使い販売ルートを作り収益を大幅にあげかつ安定させ、将来はこの人と結婚するのであろうという人もいた。ある日エティのもとに王室補佐官だと名乗るギーが現れた。そこで初めてエティは自分が次期王位継承者であることを知らされるのだった。

相変わらず硬派な雰囲気です。
エティはルチアに比べれば明るい系の子ですが、それでも少女小説の主人公とは一線を画する感じの人。
ほかではあんまり読めない感じの主人公はとても好きなのでそのままでいてほしい。
恋愛成分は前よりは多いけどそれでも政治方面が成分的には多いです。

ヴィクトワールってフランス語圏なんかなとかおもった。レーヌがでてきたので呪われし宝石がびしっとでてきた。レッジーヌとかでてきたのでイタリア? いやあれはレジーナだった(沈んだ歌姫)とかおもった。

ていうかメリュジーヌ夫人もグルなことにとても驚いた。
そしてエピローグで時間がぎゅんと流れてエティがイロンデルの母だったので死ぬほど驚いた。エピローグ読んでる気分だったので、次のページはもうあとがきやろうと思ったらエピローグだったのでびびった。
次はどうなるんだろう……楽しみだなあ。

レンタルマギカ  滅びし竜と魔法使い (角川スニーカー文庫)

第2部完。そしてアディのターン(だとおもう)
アディはかっこいい。しかし挿絵的にはここ数冊随分とアディの目つきが鋭くなっている。
影崎が前線に立っているところ初めて見た気がするよ。猫屋敷の出番も割とあった。によっとした。

「当たり前の日常に。魔法使いなんて関係ない、光の下にお戻りなさい」
すう、と手を振った。
ちょうどフィンの足元まで森の陰で暗く覆われており、夜の直前の透明な光がいつきの影を長く淡く伸ばしている。
夕暮れと、夜との境界線。
その光景がひどく象徴的ではあった。

(P271)

光炎のウィザード  運命は千変万化 (角川ビーンズ文庫)

クライマックス目前。
ネタバレ対策のため続きを読むに放り込んでおく。

封印の女王  恋の翼は白銀のきらめき (角川ビーンズ文庫)

国のためアダリア女王として頑張ることにしたリーゼロッテ。
平民の暮らしを知るためお忍びで町に下りたり嘆願書や報告書に片っ端から目を通したり魔法の勉強をしたりしている。町に下りたときに「アダリア東部の街が魔獣によって滅びる」という噂が流れていることを知る。

1巻がもろに「続きは2巻でね!」という終わり方だったので2巻も読んでみた。
1巻での謎の「封印のしるしが何故半分なのか」はこの巻で説明されてました。1巻より面白くなってる。

リーゼロッテは女王ではなく姫のほうがよかったんではないかなあと思った。
たとえば兄姉がいて「国を統べる人」「国を守る人(封印の意味で」で分業とか。
作品で例えるなら「花に降る千の翼」のタリアポジション。
女王死んだら文字通り国も滅びるのに自ら危険なところに行かなくても、と思うのだ。
女の子としてのリーゼロッテはすごく可愛いと思うけど、女王としてのリーゼロッテは1巻が嘘みたいに自分の意見を通したい子だと思ったのだ。主人公なだけにすごく気になる。のちのちに成長っぷりを際立たせるためにあえて今は幼く設定しているのかな。

悪魔のソネット  豪華客船は悪魔と一緒 (角川ビーンズ文庫 56-11)

ある日ジャスティンの元に校長会の面々が唐突にやってきた。目的は臨時校長会だったが「女が学校運営などけしからん。この学校は閉鎖するか否か決議をとろうではないか」という感じで危うく閉鎖になりかける。
決議は合同研修に持ち越されることになったが、その合同研修というのは各地の学校から成績優秀な生徒を数名招待して行う遊びの旅行のようなもの……だが事前に総合試験があり事実上国で一番の学校を決める学力体力が問われる総合試験だ。優秀な成績を収めなければシェルズバーン・カレッジは閉鎖になる? という話。

巻を増すごとに面白くなってるなあという印象。ルーナエはいいツンデレ。
あと漫才的なものとか恋愛成分もどーんと増量されてたとおもいます。校長会のちょっと前が第1のときめきだね! レクスが人間くさくなりつつあるけどそれは果たしていいことなのかーという。
「青少年の健全な育成に問題があるかもしれない顔面破壊兵器」とか「残念な料理の腕前」だったりレクスはなかなか散々にいわれてるな。ちゃんと見せ場もあるけどな。

複雑怪奇な下着ってどうなんだろうと思いつつ、軽い舞踏会用です!ということで納得することにした。

グレンゴーは名前から察するとグラスゴーかなと思った。
鳥取に似ているといわれたり「あんなところに何しに行くの何もないところよ?」とか他の本でちょくちょく見かける地名(なので1回るるぶ的なものを見た)(前者は桜庭一樹と後者は恩田陸の紀行文かなあ……)

「お前は何か勘違いしていますね。念のため言っておきますが、僕はお前への好意からこんなことを申し出ているわけではありませんからね!? ただの……そう、ただの気まぐれです。それに、魔法など使わなくとも、僕の美貌と頭脳さえあれば人間などいちころですから!」

(P198)
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