カテゴリー「 ライトノベル 」の記事
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子守り魔王最終巻。ちょうおもしろかった。
弟が周囲に超迷惑をかけつつ自分もぼろぼろになって、兄が尻拭いをしたり走ったりやっぱりぼろぼろになったりという3巻ですね分かります。「『太陽争い』ってなんぞや」にえらいときめいた。やべー。神話はロマン。
《翡翠を纏う貴婦人》が超美形だった。深いスリット! 深いスリット! ほんの二千発!
あと王妃がようやくデレた!
副長の頭を撫でる前振りとか落としどころが「拙者不器用ですから……」感があった。このひとかわいいなあ。
祝・結婚とか思えば一点トラロックをおとすべく狩場に早変わりとかちょうわらった。焼☆鳥!
最後の台詞のあと、脳内では暗転→エンドロールへという感じだったな。とても劇場版。
「肉切り包丁で戦う肉屋の娘」の話が気になった。それミンチミンチミンチ!の系譜だよなあ……。
国に捨てられ世界を呪った姫君と、夜の王に祝福され異形の手足を持つ王子の恋のおとぎばなし。
デビュー作ミミズクと夜の王の続編。
占の国ヴィオン。
エルザが生まれた時「彼女の誕生は凶兆である」という天啓に従い産まれてすぐ下町に捨てられることになった。
10数年経ったある日ヴィオンに再び凶兆のしるしが現れ、エルザは下町から罪人を捕らえるようにして連れ戻され再び天啓に従い今度は「ヴィオンの姫君」として聖騎士を擁するレッドアークに嫁がされることになった。
レッドアークの王子クローディアスは、夜の王に祝福された不気味な肌の色とあざやかに彫られた文様の隠すことなくエルザを出迎えた。
エルザをつれまわすオリエッタちょーつよい。オリエッタちょーかっこいい。
オリエッタのために「鳥篭の姫と聖剣の騎士」が掲載されてる電撃文庫マガジンを買おうと思います。
クローディアスとオルデルタの対面、あとエルザの乱入のシーンが好きだ。
著者近影を見てこうぎょくさんとべにたまさんは同一なんだなあとしみじみ思う。ひじつざいこうぎょくさん。
「呪ってやる。呪ってやる呪ってやる呪ってやる! 魂のすべてをもって呪ってやる! この毒吐きの名にかけて!! 星よ落ちろ、光よ消えろ、命よ絶えろ!! 占い狂いのこの国は、業火に焼かれて生きた地獄に成り果てればいい!!」
(P13)
小町はどうにも俺妹の麻奈実っぽい。おばあちゃん女子。「家」っぽい子だなあ。
今回はついに朔太郎とミムラがエンカウント。ミムラが随分とぶっ飛んでいる女子であった。
アシュトンを黒っぽくするとミムラになるのか。
ミムラ×三村も美味しいですが9時間前のオリンピアと9時間後のオリンピアの戦いも素敵です。
「あなただって9時間前に踏み台にしたんでしょ」のあたりはなんかこう、既視感を感じたんだけどこれはあれだ。
実写版タイム・リープの「明日あなたがそう言ったのよ」的なものだ。
タイムトラベルロマンスがごりごりあとがきであげられていたけど、前に出たアンソロジーでは不思議の扉 時をかける恋 (角川文庫)が面白かったな。
いやしかし小町関連まじ過酷。
三浦しをん帯にクマーされたんですがこれは面白かったです。
表紙イラストは種村ありなっち以前の90年代りぼんを思い出す懐かしいあれだけど、中身はふわふわしたものなどなくルチア風だった。
主人公はシュタイン帝国皇帝のエドリックと7番目の妻にと皇后に選ばれた地方伯の娘アイリス。
語り部はふたりが歴史の一部になってから史料上から2人をうかがう350年後ぐらいの人、みたいな感じで。
ディカプリオ主演のタイタニック1を思い出す冒頭である。
結末がまず知らされる→エドリックとアイリスの現在→歴史や側近の手記や手紙上に残る2人の当時、当時より少し未来→2人の現在→歴史に〜→2人の〜の繰り返し。
未来の描写に対してどうしてそうなった(゚д゚)と読み進めるのが楽しかったなあ。
読んでみたい話はルイのその後とヴァイオラかな。
とても面白かった。続編にしろ新作にしろ新しいのが出たらまた読もう。
- の冒頭 [↩]
相棒最強である。もえた。
七聖守護物対策室の面々は招待を受けてヘヴンリーパレス主催の都市再生式典に出席することになった。
ヘヴンリーパレスはたいした災害を受けたことはない富裕層が屋敷を構える場所だが、「落日の礼拝」など大きな災害を受けた地域への支援活動を行う人々への記念式典が年に1回行われる。設立当初から注目を浴びてきた対策室への興味と、利用できるものなのか邪魔になるのかの判断をつけたい周囲の思惑が今回の招待に繋がっている。
幸運を引き寄せるアイリと凶運を引き寄せるハイヅカ、その吉凶は望む望まざるとは関係なくふたりに降り注ぐ。
相棒なんて聞いてませんよとか人間守護物とか冗談じゃないですよとか言ってたのに、一緒にいるのが当たり前になってるあたり非常に微笑ましい。この辺がじっくり読めたのでわたしとても満足。
フォーチュンオブウィッカ2がもたらした副産物としてはストロボの赤を再読したい。プロミネンスバーストと呼ばれるようになる災害のせいで多数の死者を出した都市で、追悼式典が行われる日の話。
でもやっぱりハイヅカの制服は♂ハイプリっすよね。
あと上条さんキャラらしくちゃんと「不運」にも原因があるということで、アイリの過度の幸運もどこかから来てるんでしょう。幸福量保存の法則とかちらっと思い出しました。
産まれてすぐ「この赤ん坊が16歳になったら我輩の花嫁にする」と悪魔に目をつけられた娘がいた。
悪魔に見つからないように男装して故郷から離れた教会で助祭として過ごしていたコンスタンティンだったが、運命の誕生日に悪魔は現れた。ただし悪魔祓いに力を奪われ猫の姿で。かろうじて地獄行きは免れたもののその手には悪魔との結婚指輪がはめられている。
この指輪を壊すためコンスタンティンは昼間は「男装の助祭」、夜は「伝説の聖女【黒い羊】」の二重生活を送っている。
夏至の祭りとかちょっとケルトっぽいなあと思いつつ、なんだか真夏の夜の夢を読もうぜと言われているような気になる。いきなりむくつけき店主が家族の服を借りたりして女装してて激しく吹く。練り歩きとかちょっと屍鬼の冒頭を思い出す。要するに虫送りだ。
相変わらずコンスタンティンとユリエルと悪魔の3すくみ状態が美味すぎる。
悪魔の猫モード時がマジ猫なのとユリエルがドツボなのが笑える。ユリエルにはそのままもだもだしておいてほしい。
ざくざく血が流れる話はいい! 儀式は燃える。クズ呼ばわりされた鬱憤晴らしに強盗事件を追ったりするのである。
しかし今回はな!
びびるがな。しかしひとつ屋根の下の秘密はもえる。ごはん3杯だ。
コンスタンティンは、ぱりぱりに焼かれた香ばしい皮と、とろける脂身、それにあふれる肉汁が染みこんだパンを十分味わい、飲み下してから、口を開いた。(略)
「……なんで君はそうまでして僕のたまの休暇にケチを付けたいの?」
「つまりその肉を我輩に向かって放り投げることで、そなたは大食の罪を断ち、一つ善行をつむことができるかもしれんだろうが?」(P24)
シュピーツ王国内はまだまだ平和であるが国外では1年前から世界を巻き込んだ戦争が続いている。
中立を貫くシュピーツの王女メリルは戦争をどこか遠くのものだと感じていた。
両親を亡くしたがそれでも明るく伸びやかに育ち、女学院を卒業して王族としても成長段階で今は自分の将来を模索しているところだった。しかしそうしている間にも戦禍と嵐は刻一刻と近づいていた。
シュビーツはスイスかなあと思ったりいやエーデルシュタインだからオーストリアじゃねと思ったりした1いやスイスだよ。
西大陸最北と書かれてたからルッシニアはイギリス? でもなんかおかしいと思ってたらミハイルの名前で分かった。ルッシニアはロシアっぽい気がする……。この方向が正しい気がすると思って読み進める。
ちなみにボレアスはドイツだろうと思ってる。
メインのふたりがとてもいいものですが、フェルディナンドがとてもいいキャラをしていると思います。
わたしは彼のスピンオフがあるならとても読んでみたい。飛行機乗り的にお願いします。
フェルディナンドは所属のあれさえなければピロシキ2と仲良くなれると思う。
さてそのメインふたり。メリルと護衛で幼馴染みのダーツ。いやもう幼馴染みですっていうだけで美味いです。
今回はルチアや薔薇の戴冠と違い、お互い気心知れた中なのですね! 成長して再会ドッキリうめえ!
はじめての舞踏会直前のダーツは可愛い。
「最後くらい唇に口づけたかったが、俺はここで我慢だ。さよなら、メリル。お別れだ」
(P255)
名前探しに夢中だった。
2年4組35人は不良なり秀才なり様々な人間が集まっているけど要するに個性的すぎる人間が隔離されたクラスである。委員長はここにクラス内交換日記をはじめることを宣言する。その交換日記というのが何故か主に異名で記される。ところどころで本名も書かれるけど異名である。誰が誰のことを好きだとか色々書かれる。交換日記の書き手は毎回変わる。
35人もいて好きにやっていて最終的にちゃんと収束しているのがすごいなあと思ったり。
名前当てパズルっぽい要素があるけど「自殺してしまった私たちのクラスメイトの名前を思い出してください」@「冷たい校舎の時は止まる」っぽいのじゃなくて、「初恋素描帖のドミノ割り。名前当てもあるよ」みたいな。
この2年4組表を完成させたときの達成感はすごい。一応埋めたけど三馬鹿2と3がこれでよいかの自信がない。ところで私が好きなのは制裁男とハツラツ娘でな!
登校拒否が3人いるのが懐かしいなあと思った。私が中学校の時はグレて学校に来ない子1名と不登校的に学校に来ない子がペアで各クラス一組はいた。