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たとえ許されない恋だとしても (コバルト文庫 み 12-2)

アファリーン王国の副将軍《明星》1メイア。メフル王国の《獅子》リギュロン。
メイアは密使として派遣される前の休日として、リギュロンは王に殺された小姓の故郷へ行った後の寄り道としてバルバトの祝祭に立ち寄っていた。
国から遠く離れた土地で出会った軍人ふたりは敵対する国の者と知らず、お互いの素性を明かさぬまま意気投合し惹かれあう。再会を約束して別れたあとも恋を育て、約束の期日より早くふたりは再会することになる。
場所は戦場、互いに将軍の地位で。

これでだいたい本の7割以上は占めている。でもこれぐらいは本のあらすじにもあるので、ネタバレとかでもないはず。コンプレックスとか好きなものが似ているとかそういうもので惹かれあっちゃうんですよ! その辺のシーンがとても好きです。
で、また戦争のシーンが熱いんですよ。冒頭から一騎打ちなのでもうこっちが殺される。格好いい。超熱い。
「彼方黒馬のゲーフェンバウアー」とか「勇者デミトリウスが仔レオンティウス」とか「はーくぎーんのかっちゅううううう」とか読みながら脳内で大変回転していた。安全圏からしか撃てぬ腰抜けどもめ!

女は、愛する男に剣を向けた。
男は、愛する女に剣を向けた。
愛する民を守る為に。

(P6)
  1. アーシュルティティ []

氷雪王の求婚 〜春にとけゆくものの名は〜 (コバルト文庫)

三浦しをん帯にクマーされたんですがこれは面白かったです。
表紙イラストは種村ありなっち以前の90年代りぼんを思い出す懐かしいあれだけど、中身はふわふわしたものなどなくルチア風だった。

主人公はシュタイン帝国皇帝のエドリックと7番目の妻にと皇后に選ばれた地方伯の娘アイリス。
語り部はふたりが歴史の一部になってから史料上から2人をうかがう350年後ぐらいの人、みたいな感じで。
ディカプリオ主演のタイタニック1を思い出す冒頭である。
結末がまず知らされる→エドリックとアイリスの現在→歴史や側近の手記や手紙上に残る2人の当時、当時より少し未来→2人の現在→歴史に〜→2人の〜の繰り返し。
未来の描写に対してどうしてそうなった(゚д゚)と読み進めるのが楽しかったなあ。

読んでみたい話はルイのその後とヴァイオラかな。
とても面白かった。続編にしろ新作にしろ新しいのが出たらまた読もう。

  1. の冒頭 []
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