カテゴリー「 少女向け 」の記事
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「一般文芸からの文庫落ちでライトノベルレーベルから出ているエッセイ」のカテゴリ付けが難しいんだけど原則重視で。
「この店どうやって経営してるんだろう(常時閑古鳥」っていう店(外食産業)に入ってみようという体を張ったエッセイ。明らかに見た目がやばい店もあり、保健所に踏み込まれたらアウト1だろこれって店も多いです。美食とは程遠い、ゲテモノ食いとはまた別のジャンル。ゲテモノは文化の違いもあるけどこれは日本の、もしかしたらうちの近所にもあることかもしれないことだからな2。
でも明らかアウトなのに食べてるからすごいと思います。
「普通にまずい」とかではネタにならないっていうレベルの、これで商売が成立しているほうがおかしいという店の多さよ。
一つ目の中華飯店えぐすぎる。
漫画がところどころに挿入されているんですが、そのページのものではなく数ページ先のことを反映していることもあり、エッセイなのに「これネタバレだー!?」もあり。読むテンポが崩れるので後でまとめ読みしました。
クルヴァッハ南東部、「高原の民」イル族が治めるティカルへ新婚旅行へ行くことになった。眠らずの蝶の標本が手に入り、その夕輝晶にティカル産の者が使われているようでその調査を兼ねてである。
イル族に子守魔王を思い出した。フェルはそろそろシレイネとの垣根が崩れていることに気がついたほうがいい。読みながら気がついたけどこれもまた「一つ屋根の下の秘密」「片方の秘密を知っていて、知っていることも黙っている」だった1。
限界でごわすとトイレと雑巾は万能すぎる。
シレイネに気を使うフェルとフェルしか見えてないクロウがな!
ジルフォードがまたわかりやすくわたしのツボをついていきました。兄妹でこういうのは割と見たけど男兄弟では割と新鮮な気がする。そして自領警備員と箱庭主義に笑う。劇場用変態VS壮大な引きこもり。
クロウの背景が思ったより壮絶でおいしくいただきました。本物のシレイネはちょっとメリルローズ2っぽい。
スチームパンク。
産業革命はアングリア王国に大きな繁栄と、何百年と続くことになる公害をもたらした。
マスクなしでは暮らせない時代が流れ、5人の発明家によって国土再復興計画が実行された。まず高い塔を立て人々はそちらへ移住させ、今度は不可能と思われた緑の大地《田園》を復興させた。計画は18年で完了したが再汚染防止のため人々の再移住は禁止された。これが塔王国アングリアの始まり。
それは500年たった今も変わらず、5人の発明家はその家名を塔を支配する企業グループへとして遺した。
320階に住む便利屋サイラスと、機械いじりの天才ジョニーの出会いにはじまる塔の物語。
要するにサイラスは「苦労人のお父さん」です。行きつけの《鋼と真鍮》亭で酔いつぶれたジョニーを拾いそのまま居候化し、今度は田園生まれで塔を歩いて上っているナッシュとあともうひとりやってくる。
いい世界だなーと(たぶん暮らしてる人は大変だろうけどさー)読みながら「親方ァ! 空から女の子が!」となる。
あとあと、ここを出て行くときは前もって言ってくれってなんかしょんぼりしている感じのサイラスかわいい。
続き、続きは金星特急の短編が載っている限りは小説ウィングスを買うことにしたのでごろごろと読みます。
ビズログの新人さん。
ディシベリア帝国皇帝の妹で継承権を持つフィグネリア18歳の誕生日のプレゼントは「小国から迎え入れる花婿」だった。イーゴル皇帝は「少々頭は悪いが、疑うより信じることを選ぶお人よし」で、君主としてはあまりよろしくはなかった。腐敗しきったこの国をなんとか安定させたのは先帝で未だ火種はくすぶっている。そそんな国の頭脳担当としてフィグネリアはいろんなことを取り仕切っている。
有能だし何でもできるけど、何でもできる分寄せられる期待、虎視眈々と狙われる命、片付かない内政問題。フィグネリアは慢性的に疲れている。
そこに婿としてやってきたのがクロードである。一応王子の位置にはあったけど特に知識は無い。読み書きはできる。笛が得意。でも物覚えがいいだけでなにもできない。フィグネリアはクロードのことは基本的に信用してないが3食昼寝つきで遊ばせるつもりは無いとはじまった新婚生活である。
本屋では特に思わなかったけど帰って一緒に買ってきた何冊かと並べてから手に取ると、
「あれ? Debut軍服音也の本とか買ったっけ?」とガチで考えるぐらいに音也だった。
ちなみにDebut軍服音也ってこれです→一十木音也(いっときおとや/OTOYA ITTOKI)|うたの☆プリンスさまっ♪Debut
まあ中身も中盤ぐらいまでは音也でした。
いやだってクロードって手をつないで歩くの拒否されたらしゅんとするわんこ系で「でもフィグが喜んでくれるから頑張る」とかフィグの無自覚の喜んでるところを見つけたりとか好きになって欲しいとか。
フィグはフィグで有能なツンデレで背負ってるものを誰にも知らせない持たせない気負ってる人ってわたしそれすごい知ってる!!!!!!!!! っていう。
でもまあ中盤以降はそうじゃないから。ていうかイゴさん妹が暗殺沙汰に巻き込まれてる気がつかなかったんだ!? っていう。皇帝一家はいろいろ抱えてるけど幸せな家庭でいいなあと思った。
死神姫のカシュヴァーン様が「俺の妻は世界一可愛い!!!」ならクロードは「俺の奥さん超可愛いんだけど」だよなあ。
フランスっぽい感じの架空の国で菓子職人を目指す少年レンの物語。
ビーンズでお菓子作りっていうとシュガーアップルがありますが、ジャンル的にはまるで違ってこっちは退魔もの。退魔って書くとエクソシストの雰囲気が急に出てきますが魔は魔でも夢魔の魔です。
レンは半年前に母を亡くした身で、父は分からない。生死不明ではなく母は不特定多数と関係を持っていてレンは母譲りの顔をしていて、青い目なんていっぱいいたから分からないって言うそういう話。
今にも潰れそうだが元は食堂だったという家には立派な窯があり、そこで菓子を作って市場や警察に配達して売っている。大家が家賃を日払いで迫ってこようとも、少女と間違われる風貌の14歳が生きていくためには必要な場所だった。
警察に配達に行った際、“夢医師”ヴァレリーと出会ったことや夜道で“グラン・ギニョール通り”を見つけてしまったことが転機だったのだ。
少年主人公と変態もしくは陶酔系青年。基本的には男ばっかりで、このノリならおそらく恋愛は無い。
帯は「腹黒医師」なんですが、腹黒、腹黒か? っていう感じです。どっちかといえば変態。
夢占いとかそういうもんでもないです。雰囲気はリーディング同様落ち着いてる系。
その単語は使ってもセーフなのねとか思いながら読んでいた1。
1冊で割と「俺たちの戦いはこれからだ!」的にまとまった感あるなあ。
- やり逃げとか [↩]
おこぼれ姫5巻。
ソルヴュールのはるか東の大陸の国よりシェランという姫が供を連れて来訪した。東西の情報が更新されるのは海が穏やかな年1回のみ、東の王族にシェランがいるのは知らず、ソルヴュールの次期王位継承者が兄2名のどちらでもなくレティであるということはお互いに知らないことだった。
思えば優秀な兄が二人もいて、しかし王になるのはレティーツィアであると生まれてきたときには決まっているということは「レティーツィアでなくてはいけない理由」が発生するのだった。そこはご都合主義でもたなぼたでもなく、兄ふたりを押しのける才覚があるか王位継承者がレティのみになるかの二択。
はじめから王になりたかったわけではなく、お姫様でいたかった時期もあったと、そういう話である。
運命に大事な人を殺されてしまう前にわたくしはなんとしてでも優秀な王にならなくてはいけないというのは子どもに課すのは困難な道のりであるなあ。