カテゴリー「 少年向け 」の記事
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世界でも最高レベルのクオーツを生み出す伏桜製作所のメイジ、伏桜団慶が亡くなって1年が経った。
クオーツはメイジの魔法の糧であるため、親王坂にある5つの工房はこの製作所の今後をめぐって虎視眈々と狙っていた。息子の製作所の所有権放棄しており、一周忌を機に製作所をめぐって「伏桜継承戦争」がはじまる。
弱肉強食が常のメイジの世界だが、全面戦争をはじめると親王坂は焼け野原になってしまうためこの魔法戦争にあたってはいくつかのルールが設定されている。レベル一桁のメイジであること、異位相空間での戦争で、戦闘時間は16時からの数時間限定であること。
伏桜三九郎は優秀な魔術師を父に持ったが自身は才能には恵まれず、魔術師の世界も嫌って日常に身をおいていたが、幼馴染ともども継承戦争に巻き込まれる。
こういう学園異能! 魔法バトル! みたいなの久しぶりに読んだなー。面白かった。
ただしねねこの「おにくだいすき」「カロリー制限」「ぽっちゃり系扱い」「でも体重50kg」にはただひたすら解せぬ!!!!!!!!! と叫ぶしかない。
「蜜月呉葉ちゃんがあんたを殺す相手の名前だ」は「貴様を殺す男の名を忘れるな。その男の名こそ、ゲーフェンバウアーだ!」を思い出す。呉葉ちゃんかっこいい。チームを組んだりする関係もあって三九郎の周りには女子がたえないわけですがハーレム! な感じがないところもよいと思います。華夜には幸せになってほしいと思います。ねねこは続きがあったらもう1回ぐらい死ぬね!。
あとがきに「ゆ○○○みたいなものを書いてくれ」って言われたから書いてみたけど、後々考えてみたら参考にした作品が違ったかもしれないという。わたしゆるゆりは「アニサマに出てたやつ」以外の情報は何一つ持っていないので知りませんが。
圧倒的に日常です。何も起こりません。
女子高生ふたりが授業サボって卓球したりして体育館の2階で「昼からは授業出るのー」「たぶんねー」みたいな話をしているところから始まります。まあ宇宙人を自称する小さい人1は出てくるけど日常です。まあ世界的に平和な日常を過ごすだけで、体育館の2階でサボリ仲間として出会った女子2人、安達としまむらの心情の揺れ動きは大変なものです。
体育館の2階で会わなきゃもう会わないのかなー(同じクラスなのに!)とか卓球やってたり、しまむらの友達と一緒に放り込むと安達もしまむらもおとなしくなって、この感覚すごく覚えがある……と思った。
百合といっても別にべたべたしてないし熾烈でもないけど、このぐらいドライな関係で、でも距離を測りかねているというか、プライベートにどこまで踏み込んでいいものか悩んでいる女子の話はいいわーと思いました。
- 青い髪の女の子っていってたから電波女かなー読んでないけどーと思った。これ書いたらコモリさんの感想見に行って答え合わせしてくる [↩]
泥沼してる本編とは変わって、気持ちさわやか系。いや割とどろどろしてるけど。
表題にもなってる「百年後の夏もあたしたちは笑ってる」がすげーすきで、あの香子さんと岡ちゃんが友情しててすげえ! とおもった。こーこさん友達できてよかったね……ととてもしみじみした喜びがあった。
いやまばゆいビーチにそそり立つフレンチ土管のあたりで無言で死ぬほど肩を震わせながら(JRの中で)読んでいた。
全体的に重いのはずっと変わらないんだけど、時々ふっと軽くなって、また死ぬほど重くなるよねー。
百年後〜は未来に何が待ち受けてるんだろうとか、幸せにはなってないんじゃないかとか、想像せざるを得ない。
皆ある程度は失っても幸せになれるといいのに。
6冊目にしてようやく折り返しとのこと。真夏の話です。
五ノ宮の当主織女が書いた文字には力があるという。織女が贈られた字を飾ることでお墨付きをもらうような、そんな勢力図を塗り替えるような力が。
帝門の当主前妻、一朱の母弘華を支持する薔薇派と後妻藤乃を支持する藤派による帝門後継者問題について、朝衣は織女の字がもらえるように日々朝顔が咲き誇る五ノ宮の屋敷を訪れ孤軍奮闘していた。
朝顔というとサマーウォーズが刷り込まれているあたり映像の力はすごい。
朝ちゃんは本当は可愛い女の子なんだというのが1冊かけて語られるわけですよ。可愛いな!
病弱の人に飲まされるお茶は大抵危ないというのは直感的に思い知る。すごい。ダチュラでガタッとなったわたしの話はやめるんです
これだけ女子に好かれてるのになあ! ハーレムとは思えないあたり一人しか見えてないせいかな。
庭に咲き乱れる、朝顔の花。
誰も目覚め朝のうちから凛と花弁を広げ、少しずつ萎んでゆく。
目にあざやかな青、高貴な紫、官能的な白。
清楚で気高くありながら、どこかいびつで、とげとげしい、グロテスクなものまでそろった、朝顔姫の--------。(P189)