少女小説って面白いなって久しぶりに思ったのよ。いや普段は同人誌の感想は上げないんだけどこれはどう見ても俺案件だしほぼプロ作家だしいいだろってことであげます。ちなみに書影の画像は今noteにつながっていて通販が始まったらboothに差し替える。
「ご自身の愛した少女小説をください」という原稿依頼で作られた紅玉いづきさんを編集長とする少女小説の雑誌っぽい同人誌です。
本当に俺案件なんですよこの同人誌。だってまったく著作に触れたことないのは北川恵海さん木間のどかさんぐらい。他はまあ何かしら読んだことがある。豪華な顔ぶれだ。
ぺぺ、あなたの小説を読ませて/紅玉いづき
身に覚えがあるーーーー。いやわたしはライトノベルを称して「そんな漫画みたいな本読むのをやめなさい」と言われたことはないんだけど1なんかね、わかるんだよ。あーーーこういうのあったあったっていう。中学生の女の子が友達とわらわらしながら本屋で何かしら買ったリ読んだりする話です・
クウとシオ/若木未生
作品読むのめっちゃ久しぶりじゃない? オーラバを読んでてグラハーが好きでっていう世代です。
掌編というのにふさわしい短いおはなしなんだけど、そうそうこういうのだったって思い出した。
アミルと不思議な青い指輪/神尾あるみ
この7月に富士見L文庫からリデビューが決まった神尾さんです。
読み終わった感想は「イベリアじゃねえか!」だったローランなんだけど、そんな一部の人にわかりやすい説明をするとイスラム圏の世界観で魔法使いサラバントです。相変わらず「名前」を大事にする作品だなあと久しぶりに新作を読みながらにこにこしました。
白き寿ぎ/小野上明夜
商業では難しいものを、という視点で書かれた話だそうなんだけど、とてもブラック。とても地獄。好きか嫌いかでいうと好きな方で、湊かなえが好きな人は好きだと思うよって思います。
小野上さんのnoteにあいさつ代わりに載ってる短編がどう考えても重い地獄なのでこれが好きな人は大丈夫です。
COMITIA128お疲れ様でしたと通販について|小野上明夜|note
ブルージャスミン/木間のどか
一時期少女小説界隈では「今の少女小説には姫嫁巫女しかない」なんていわれ方をしていましたがこれはそのうちの嫁です。王道です。LOVE。
永遠の30min/北川恵海
昔のコバルトみある。
あなたと彼女たちについて/七木香枝
これはエッセイ。わたしはこれを書いている七木さんと交流があるんだけど、いつ読んでも本に対する姿勢が真摯。あと年齢不詳。
出てくる小説がどっちかというと同世代に近い。最近はめっきりライト文芸を読んでいるけどさよならしてないなあと改めて思った。
黄金と骨の王国〜半竜人と死せる第一王女の章〜/栗原ちひろ
つづき はやく
誤解のないように一応書いておくとこの話でいったんの解決は見ている。でもそれと続編を望む声は別だろう。ラノベの1巻とはそういうものだろう。
すごく好き。
ということでわたしと本の趣味が似ている人は多分好きだと思うので、通販が始まったらぜひとも読んでほしい1冊。
- 言われたことがあるとしたら物心つく前の話で、わたしは英語の辞書を読んでいたらしいです。母はわたしを本を読む子に育てたかったらしいけど「そんなん読んでも分からんだろうに気持ち悪い」というたことがあるとかなんとか [↩]
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