ワルプルギスの夜、黒猫とダンスを。 (一迅社文庫 アイリス こ 3-1)

ルナはダンスのコンテストのため靴屋へ行った。とても気に入った靴はなにやらいわくつきで「店主の祖父の代から置かれている大魔女ベファーナのお抱え靴職人が作った」真っ赤な靴。今まで何十年も棚に並んでいたが誰にも買われることのなかったその靴を履いて歩いていると真っ赤なドレスの女に声をかけられた。
いわく「いただくわ。靴も、あなたの体もねえ」
目が覚めるとルナと女——大魔女ベファーナの体が入れ替わっていた。

とても好きですとても好きです。
・ルナが駄目な子だったのが段々成長して凄い子になった!
・ノーチェに時々カリアラの影が見えた。猫耳!猫耳! ツンデレのアホの子はいいな。
・ダンスはいい!
・長老の矛盾しすぎが激しくツボった。ハイテク。
・げっ歯類だからな!

やがて音と共に暗がりから姿を現したのは、電動車椅子に乗った、しわがれた老婆だった。
老婆は巧みな手さばきで車椅子のスイッチを操り、きゅるんと回転させて怒鳴る。
「ワシらには機械なぞ必要ないのじゃ!」

(P47)