タグ「 高里椎奈 」の記事

8件の投稿

うちの執事が言うことには (角川文庫)

年若い当主と執事の物語。若干のミステリ要素。短編集。

烏丸家27代当主についた花穎は若干18歳。父真一郎は当然の引退声明とともに前執事鳳をつれて旅に出てしまった。
花穎につくことになった執事は衣更月というこれもまた若い青年である。花穎は鳳が自分についてくれることを楽しみにしていた分がっかりした。衣更月もまた鳳が執事ではなくなり自分が使える主人が年若い青年でがっかりしていた。
わたし小説で執事というとジーヴスを連想するんですけど若い主人を助ける有能な執事というのではなくて、一緒に成長するというのはよいと思います。まあライトなんですけど。
そしてこの2人が心酔する鳳さんがスーパー執事(今出世して家令)なんですよ。まあだいたいパーフェクト執事です。よい執事です。

なりそこない (f-Clan文庫)

休暇を山中のコテージで過ごそうと、野菜やハムを買い込んで向かってみたらそこには既に先客がいた。
コテージには5人の男、1人の赤子、1匹のシェパード。自分の足で来られずはずもなく身元の知れない赤子はここにいる誰かが誘拐したのではないか? 最早終バスも行ってしまい疑心暗鬼の中5人は一晩を過ごすことになる。個人情報は明かしたくないとなるとさしあたっての名前をつけるのみ。25才から45歳まで5歳刻みで揃っていることから、それぞれ「ニコ」「ミレイ」「サンゴ」「シオ」「ヨソジ」と自称することにした。

疑心暗鬼にはじまるけどそれなりに打ち解けるのでそんなにギスギスした関係は続かない。
女はいない1けど不思議と「華がない」と感じることはなかったな。もともと華が不要な内容ではあるんだけど、この場に女キャラがいたらヒスるとかプライバシーの保護とか面倒だもんな。同性しかいない気安さがある。というか女がいたらニコが大変だ。
やがて5人はぽろりと心情を漏らすようになる、と。

高里さんが講談社以外で小説書いてるからびっくりした。漫画原作はしているけどデビュー作からずっと講談社だもんなあ。

  1. 強いていうなら赤子が女児なのですがニコが可愛いだけで特に影響はない []

天上の羊 砂糖菓子の迷児 薬屋探偵怪奇譚

貝かよ!

あらすじが

師匠・秋に憧れる店長・リベザルは依頼を承諾。だが、捜査に立ちはだかったのは何と秋自身だった!?

て言ってたからリベVS秋な展開かと思ってたらそれは全然違ってた。
登場人物紹介に花屋とかゼロイチがいたのでとてもにやにやしながら読んだ。

呼び方は師匠で兄貴だったのでホッとしました。
隠居隠居いってるけどやってることはいつもと変わらなかった。

ていうか名前出てないけどラスト付近のこれ、高遠さんだよな。はやく秋と対面してほしいものです。

あとがきのあれですが、高里さんと同じでした。
だから私はPBWを(ry
安住の地はまだ程遠いですが。PB3もっと流行れー。

虚空の王者 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)

世界ぐるぐる。3国目パラクレス。

3冊目が面白かったらまだ読もうかなと思ったんですがこのシリーズは合わないようだ。次の巻でタイトルにもなってる偽王がようやく出てくるみたいなんですがもういいわーと思った次第。

騎士の系譜  フェンネル大陸偽王伝 (講談社ノベルス)

世界ぐるぐる。2国目はソルド王国。
パーツレベルでは好きな材料が揃ってる。騎士とか内乱とか忘れられた民(ちょっと違うけど)とか。でも不完全燃焼どころか種火のうちに話が終わってしまった。

説明不足というか唐突すぎる。展開早すぎ。無理に1冊で終わらせなくてもよかったんじゃないかなあ。

孤狼と月 フェンネル大陸 偽王伝 (講談社ノベルス)

ラノベっぽいけどデュアンサークみたいに直球にファンタジー過ぎる感じだ。
1巻は「戦うお姫様転落人生物語」
明るい話ではありません。
奈落に突き落とされて地べたを這いながら手探りで進んでいく感じ。

これ文庫で出てるなら多分買ってたんだろうけど。
ノベルスで(要するに高い)1段構成の上これだけ余白あいてて、だととりあえず2巻も読んでみようかって気にはならないよなあ。

お伽話のように—ドルチェ・ヴィスタ (講談社ノベルス)

わけのわからない話。自腹で買ってたら地雷系。短編集。
投げっぱなしジャーマンというよりは「シリーズモノの真ん中ぐらいをそうとは知らずに読んでしまった」感じ。

ソラチルサクハナ (講談社ノベルス タT- 25 薬屋探偵怪奇譚)

凄い面白かった……!
この話は第1部が終了した薬屋探偵妖綺談と世界観は同じの続編です。
この本から読んでも多分そんなに問題ありませんが続編でもあるので妖綺談を読んだ方が何かとお得です。

つかこの本については何書いてもネタバレになりそうな気がするので全部白くしておきます。
ぶっちゃけ読む前は心配だったんですよ。リベザル主人公で大丈夫なのかと。
妖綺談はりべ成長物語みたいな面もありますがあくまで準主人公て感じだったので。
最初のほう読んであらあら全然違う成長してると思った次第。
7年ってとか、きたがわさん出世してるとかゆうきさんは今までにあんまりないキャラだなとかそんな驚きが。

歌の正体にまじびびった。にくい演出だ。
歌とリベも秋と直也みたいな仲になってほしいな。

リベザルが秋のことを「師匠」じゃなくて「秋さん」と呼んだところに悶えた。

嘘発見器はおそらく葉山君製。高遠さんはどうなったんだろう。もう40近い?まだ30半ば?

7年間のリベザルを考えると胸が詰まる。


読了:8/14

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