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久しぶりに読むキノの旅。元々黒い話は多いですがあれですね。
今読むと「違法な国」は2009年の時雨沢氏がうっかり微妙に未来の2010年に迷い込んでネタを拾っていったみたいですね。もしくは小説に時代が追いついちゃったんですか。単純所持禁止では児童ポルノ関連を思い出しますが。
いわく現実世界でやってはいけないことを小説の中でも書くことを法律で禁止したのです。
感動的な話であろうと、過去に書かれた名作であろうと、昔は国語の教科書に載っていたものだろうと、ファンタジー小説だろうと、速度違反レベルであれ法を犯しているものは一律に不許可。ミステリとか殺人前提だから駄目。官能小説は可能だが常に年齢表記をする必要がある。そんな感じ。
「肝心なことを聞くのを忘れてた! その呆れた法規制の理由は一体何なんだ? なんのためなんだ?」
審査官は即答します。
「おかしな質問ですね。そんなのは簡単です。この国から違法行為を少しでも減らすためですよ。違法行為が描かれているのを読んだ人間はそこから影響を受けて、自分もそれをしてみようと思います。それを防ぐためです。この国の治安を守るため、人々が安心して暮らせる明るい社会を作るためです」
「はあ? 小説の中だぞ? すべては絵空事だぞ?」
「だからこそ危険なのですよ! 小説の中で"お話"の中で描かれるからこそ、読み手はその行為が違法行為であるということにまったく思いが至らなくなってしまうのです(以下略)」(P85)
おおこわい
いろいろな国のなかの「輝いている国」はあれですね、○○の起源は俺なんだぜ!!!
短編集。いつものやつとホロ視点のいつものやつとエネク視点のノーラの話。
いつものやつではあるんだけど最近の中ではかなり好きな感じ……。
読み方(1日1編ぐらいで読んでた)か旅ばっかりしてるところがすきなのかなんなのか。
いやなにをいってもノーラの話いいよ。
狼と香辛料〈2〉に出てきた羊飼いノーラと従者の犬・エネクの物語で、語り手はエネク。動物である。
わたし元々「人に近しいイキモノ」一人称小説結構好きなんだ。
パーフェクト・ブルーとかバルタン最期の日(モノレールねこ収録)とか。エネクもマサと同じ誇り高き賢犬なのでとてもときめく。
短編集寄りといえば短編集寄り。
誠二波江美香による三角関係昼ドラ展開
粟楠会のおいちゃんと園原堂の話
トムさんとシズちゃんのおしごと(ヴァローナもいるよ!)の話
新羅とセルティのラブコメ展開
それと刺された臨也のその後。
以上の5本。
過去の話へのフォローがあったりかなり復習的な意味で善良的な一冊だなあと思いました。
あとがきで「デュラはあんまり新キャラが増えないので」って書いてあってそうかこれで「増えてない」の範囲内なのか……っておもった。いやデュラ新キャラ多いよね。
今巻は粟楠会のおいちゃんこと赤林とシズちゃんがよかったです。シズちゃんモテモテ1。
おいちゃん強い。罪歌に斬られた上で支配下から外れているのがすごい。
善人ではないけど憎めない人だ。
波江のあの顔はちょっとうみねこの顔芸を思い出す凶悪っぷりだよ!
トラウゴット・ガイセンデルファーはそのうちシズちゃんと一戦交えそうだなと思った。
あちぇらばーてんねんはパーデンネンにみえた。さんまの引き笑いがきこえた。
- 色んな意味で [↩]
ソードアートオンライン3巻。今度は1巻の続編で主な舞台は再びゲームの中へ。今度はログアウトできる。
SAO事件が解決しキリト(和人)は現実世界に戻ってくるが、アスナ他かつてのSAO生存者はいまだ目を覚まさない。
そのころSAOと同じ仮想現実なMMOが人気を博していた。アルヴヘルム・オンラインはプレイヤースキル重視・PK推奨のゲームで人気の理由は「空を飛べること」にあった。そのゲーム内で撮影されたスクリーンショッにアスナとよく似た少女が映りこんでいたことを知らされ和人は再びナーヴギアをかぶりゲーム内に飛び込んだ。
今回もキリトモテモテ伝説は続く。家族以上の好意をいだく血のつながらない妹とかね!
もうなんなのか!
そう言った和人は数歩下がると、更に妙な行動に出た。右手の竹刀をひゅんひゅんと左右に払い、背中に持っていったのだ。直後に硬直し、右手でぽりぽりと面越しに頭を掻く。
(P33)
そしてお前はどこのクラウド1かとおもった。脳内でファンファーレが流れた。
ゲーム内アスナがティターニア呼ばれてたのでティターニアつったらオベロンだろうとペルソナ脳で思ってたら次のページにオベイロンがでてきてふいた。読み終わった後ペルソナ脳でぽわぽわしていたら(SAOは連想ゲームでクラインの壷とか.hackとかクリスクロスとか想像してたけど)ソウルハッカーズも広い意味では仮想現実なMMO的なものだよねと思った。SS版はやったけど結局クリアは出来なかったんだ。いつかは再プレイしたいなあと思う一品。
アップデートで転生とか転生システムはお金がかかるとか出てきたのでROで転生が実装された時のことを思い出す。当時は珍しい存在だったなあ。
続きまっせーという感じになっているので続きも早く読めるといいなあ。
- FF7 [↩]
なんかこれ面白いなあ(*゚∀゚)=3
爺むささに定評のある時計屋の息子、三村朔太郎は高校入学式の日に父に頼まれ懐中時計の配達に行く。朔太郎は通学区域内のはじめて歩く路地に入る。そこは季節を逆行するような不思議な路地で、先へ進むと別の学校へと繋がっていた。そこでは自分はミムラ・S・オールドマンと呼ばれており、今日クロックバード魔法学校初等科入学式を迎える女の子だったのだ。
1巻は主に女子寮で一瞬女子校の話のように思えますがちゃんと共学です。やや百合風味です。
壁井ユカコ作品なのにちょーあかるい! とびびった。
読みながら色んな本を連想したりしました。時系列順に並べると
ハリポタ(賢者の石)→しゃっぷるを初めて読んだ時の気持ち→青年のための読書クラブ→運タロ(゚∀゚)
こんな感じか。おお壁井ユカコだと思ったのは生きることに対する偏差値が低そうな男子の登場とヤンデレファンタジー成分かな。
前半の寮生活と学園の描写にどえらいときめいた。図書館塔ほしいな……
続きあるんだ! と思った神様のメモ帳4巻。
四代目の要望で、とあるインディーズバンドの都内ライブの運営に駆り出されることになった鳴海はある日平坂組のもうひとりの創設者平坂錬次に出会う。錬次の指示でライブは妨害工作に遭う。しかし平坂との間の確執を語らないアリスに依頼もしない四代目。2人のあいだで板ばさみとなる鳴海。
鳴海が有能な子になってる! とてもびびった。
やればできる子っていうかNEET探偵団の新たな戦力ここに誕生(キリッ)という感じであった。
戻ってくるまでは組は僕が締めるに非常にときめいた。最近P3Pどっぷりだったので広報担当として輝いている鳴海は風花ポジションですね分かりますっておもった。1
平坂組組員はアホでかわいらしい。
ヒナが四代目なのは分かったけど、四代目は名前が「四代目」として脳内で登録されていたので、四代目本名なんだったっけ……と考えながら読んだ2
話に深く関わることはないし直接登場することはないけど、話に全面的に関連してくるバンドってあれさよならピアノソナタのフェケテリコですよね。うひょ(゚∀゚)となった。
「あんたらは縁切って他人面して石投げ合って——お互い顔も見えないぐらい血だらけになってるつもりかもしれないけど、あいだには僕がいるんだ」
自分の声で、喉が灼けそうになった。
「僕がいる。あんたらはまだつながっている」
二人とも、水よりほんの少し濃い嘘で結びつけられた、僕の兄弟じゃないか。(P184)