タグ「 畠中恵 」の記事

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ころころろ

いつもの独立した短編かなと思ったら長編寄りの連作短編でした。
若だんなの子ども時代の話から始まる。
若だんな(当時12歳)と日限の親分と親分が連れてきた沙衣による、目の病に霊験あらたかな生目社の再建を廻る騒ぎとその顛末。初恋の話でもあった。
色々あって話は現代1に戻る。
朝起きると若だんなの目から光が失われていた。相変わらず病弱ではあるけど視力を失うほどの目の病ではない、かといってなにかに取り憑かれている様子でもない。仁吉と佐助は光を取り戻す方法を探す。

いつもより家鳴の出番が多い気がします。

「喰われるのは、嫌?」
余りに何気ない問いであったから、佐助もさらりと返す。
「そりゃ、生きていけなくなるからね」
「でも、喰いたいほどいとしく思う事が、あるかもしれないわ。喰われたいほどの思いにさえ、出会えるかもしれない」

(P163)
  1. しゃばけワールド内の []

さっきbk1便が届きました。
新刊欄に畠中恵のうそうその文庫版があって、確か新潮文庫って月末発売ではなかったっけと思いつつそれも一緒に注文してたんですが、今開けてみれば衝撃的な帯が。

11月29日夜9時? 全国フジテレビ系列で「うそうそ」TVドラマ化
キャストはおそらく前と同じなんではないかと
前の放送の時は京都にいたので録画はしたけど結局見ずじまいでした。今回こそは……

みぃつけた

しゃばけシリーズの絵本。一太郎5歳と鳴家の出会いな話。
一太郎と鳴家しか出ない(ばあやぐらいなら出ますが脇役も脇役)
「鳴家可愛いよ鳴家 鳴家がしゃばけシリーズNO1だよ」な人はKOされるかと思いました。

こころげそう 男女九人 お江戸恋ものがたり

9人(うち1人は幽霊)の恋物語。恋の話だけど甘くはないです。ビターです。切ない系です。
ハチクロみたいな片想いスパイラルだ。
謎解き要素もあるけど基本は恋の話だ。

八卦おき>乞い目>幼なじみかな。



幕末、とある小さな神社の神官兄弟の話。
弓月は夢に入って過去や未来を見る夢告が得意ではあるけどあまり役に立たない。そこに青戸屋の一人息子の件で夢告依頼が舞い込んだ。青戸屋の幸衛門が随分前に行方不明になった息子新太郎を探すと現れたのは3人の息子候補。この中の誰が本物の新太郎なのか。それを見つけるのが弓月への依頼だった。

確かにあらすじの通り話がよく転がっている。まあ幕末だからー。
他の畠中作品に比べると一段下がる。

しゃばけの若だんなの時は全く思わなかったんだけど、弓月が某てつなぎの青い人に変換された。ちなみに信行は黒い人である(゚д゚)

札差(ふださし)は江戸時代に幕府から旗本・御家人に支給される米の仲介を業とした者。浅草の蔵前に店を出し、米の仲介による手数料を取るほか、給米を担保に高利貸しを行い大きな利益を得た

しゃばけ読本

しゃばけファンブック。ドラマに関する対談特集ページやあっちこっちでやった講演会や対談。しゃばけ雑誌収録時のイラストやしゃばけ倶楽部からの再録(エッセイとか編集者による対談とか)とか。加筆改稿あり。書き下ろしの物語とかはないので物語の外側に興味がない人はやめておいたほうがいいかも。インタビューとかがまとめて読めるっていい。

鳴家ーズに潰される若だんなにもえた。

つくもがみ貸します

しゃばけよりこっちのほうが好きかも。と思った。
小さな古道具屋兼損料屋の出雲屋を商うお紅と清次の2人。損料屋というのは色んなものを貸し出す店だ。貸すものは鍋釜布団、財布に掛け軸色々である。

時代物だがしゃばけとの違いは
しゃばけ……妖怪あり。若旦那愛してる。ちやほやされまくり。
つくもがみ…妖怪あり。若造が。フルボッコにしてやんよ

付喪神は出雲屋の棚で貸し出された先の話をぺちゃくちゃと喋りあう。お紅と清次は喋ることを知ってるから客前で喋らなければ特に今更何も言わない。
あるときは清次は大馬鹿だよとか。
あるときは屋敷で見た珍しいものとか(これ目当てで道具(付喪神)を無料で貸したりする
あるときは屋敷で付喪神を見たとか。

出雲屋にはそんなわけで付喪神が集まってくる。
付喪神を見たという話をわざわざすることで、清次が現物を見に行く。大体において付喪神になるような古く大切に使い込まれたものはいいものであることが多い。清次は若造だが見る目だけは確かだから気に入ること間違いない。

憎まれ口をたたき、時には叩き割ってやる!と喧嘩することもあるが、清次は一度も付喪神を売ったことはない。共存共栄、持ちつ持たれつだが主導権は我ら付喪神にあり、といった感じ。

秘色と似せ紫最強。
章タイトルが古典の色の名前で、章扉がその色で染まっているのがいい。

「だから蘇芳は、まだ付喪神にはなっちゃあいませんよ。年月が足りませんからね」
清次の話は一見お紅に言ったようで、実は付喪神に向けられたものであった。それを瞬時に承知した棚の上の付喪神達は、人ごときが付喪神の考えを否定することは、承知出来ぬと考えたらしい。一斉に黙り込んだ。しかも邪悪な気を発している。(略)
「聞いたか。清次が我らの話に、文句をつけおったぞ。聞いたか」
「おうおう、聞いた、聞いた。役立たずの若造が、いっぱしに付喪神へ、言いがかりをつけおって。……香炉はまだ付喪神にはなれぬ歳だとな?」

(P137?138)

うそうそ

しゃばけシリーズ5巻は久しぶりの長編でした。
若だんな、湯治に出かけるの巻。

茶屋の店先で荷を取り合っている間に、鳴家達が若だんなの袖の中に潜り込む。気がついた若だんなが、その頭を優しく撫でた。
(ご苦労様。お手柄だったね)
(あ奴、我らの大事な金平糖を盗んだのです。許せないやつで)

(P40)

鳴家ってきゅわわわわーとか以外の普通の言葉って喋れてたんだと思った。
鳴家と比女のコンビは可愛いですね! 鳴家ズの誰が一緒に若だんなと一緒に箱根に行くか勝負しているところとか可愛すぎる。可愛いは正義。

今回は仁吉と佐助はあまり登場しません。若だんな1人でも頑張るという感じ。

ちんぷんかん

「はるがいくよ」のせつなさは異常_| ̄|○
泣くかと思った!泣くかと思った!

廻船問屋兼薬種問屋である長崎屋の若だんなの話。6冊目。
表題作ちんぷんかんは和算の問題がさっぱりと分からなかった。
若だんなの両親の話、「男ぶり」が好きだ。

まんまこと

短編集∩゚∀゚)
まだ時代劇一気読み脳はできてないので1日1編。
しゃばけの印象が強すぎるんだよなあーと。鳴家をつい探してしまった。
遠山の金さんみたいな展開になるのか人情ものになるのか
よくわからないのでとりあえず次作に期待あげ。
こけ未練と柿の実を半分が好きだな!

5/15読了
畠中恵・文藝春秋

表紙を引っ張りたくてアマゾンアソシエイトのをはってみるよ。
ちょっとしばらくこの形式でやってみるよ

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