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子どもに本を買ってあげる前に読む本—現代子どもの本事情

子どもいないけど読んだ。子どもを取り巻く本の環境についての本。

まず本を2つのタイプに分けていた。空想系(小説とか創作物全般)とリアル系(エッセイとか図鑑とか伝記とか政治ものとか本当にこの世にあるもの全部)

驚愕!だったんですが(でも考えてみれば、当たり前なんだけど)
"低学年は、まだ"リアル系"と"空想系"の区別はついていない!"
んですね。これは"著者"というコトバを解説したときに気がつきました。
小学四年生までは作者という概念がわからないのです。五年生はね、わかるのよ。でも、
"サンタクロースはほんとにいるっ"と思っている人たちにとっては空想系の本もリアル系!なのです。

(P32)

思えば確かにそのぐらいまでは「作者」という概念が希薄だった。「モモ」は「モモ」であって「エンデ作」ではなかった。それ考えると初めて作者を意識したのって折原みと・小林深雪あたりかもしれない……
あとケータイ小説とかYAとか学校図書館の作り方とか古い本が読めなくなる理由とかそんなかんじだった。

勝てる読書 (14歳の世渡り術) (14歳の世渡り術)

14歳の世渡り術シリーズブックガイド。翻訳ものが多めです。

本を好きになるきっかけの1冊、その1冊を見つける手助けになるようなブックガイド。押しつけでも恫喝でもなく、本を手に取ってみたくなるようなブックガイド。それがこの連載を始めた意図なんであります。

(P19)

しかし中学生新聞に連載されていたのならまだしも連載元は文藝。
リアル14歳向けではなく「かつて14歳だったあなたへ」でも十分なんではないかと思うぐらい固めの本が多く揃ってます。14歳が読んで即戦力になるっていうよりかは、大人になって振り返ってみて「14歳であの本よく読めたなあ」みたいな。

必読書150の紹介で

あえて入門書めいたものはリストからはずし、最初から誰にも文句のつけようのない高い山を提示し、その山を登るための正規のルートとは異なる、ときには危険でもあるようなとんでもないルートを各自が発見していけばいい、というのがこのガイドブックの意図ということは伝わるし(以下略)

(P17)

ラノベでいうとキノの旅とかを外して入門編寄りのところにされ竜が手招いているところを想像した。

文学賞メッタ斬り! 2008年版 たいへんよくできました編 (2008)

「たいへんよくできました」版というサブタイにゴールデンスランバー?とか思いました。長嶋有・石田衣良との対談のところと、芥川賞直木賞授賞式(川上さんと桜庭さんの回)潜入レポが中々。

「あの子もねえ、ほんとにやっていけるのかしらとずっと心配してたんですけれど、たまたま『砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない』を読んで、あら?とちょっと見直しまして。こういうふうなものが書けるなら大丈夫かもしれないと思ったんです」とか。

(P158)

大好きな本 川上弘美書評集

書評集。

 書評を行う時も、文庫本の解説をお引き受けする時も、心に決めていることがある。できうるかぎり、その作者のほかの著書もあわせて読んでみて、そのうえで書評する、ということだ。
 複数読むということは、つまりいくらかは知る、ということだ。知って、好きになって、とてもいいと思うから、書評したくなるのだ。
 この書評集ぜんたいが、たいそう手放しに本をほめていると、読み返して思う。このひと、出版社のまわしものなんじゃない? と思うぐらい。

(あとがきより)

前半のIは新聞紙上の10年分の書評。後半のIIは文庫本などの解説。
ちびちび読んでいたのだけど面白そうな本があったからぺたぺたべたべた付箋を貼った。びっしり埋まりすぎなんじゃね?と思うぐらいだ。

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気になった本のめもがき。(図書館になかった。県立はまだ見てない
永井愛「ら抜きの殺意」
P・クリアンほか 藤野邦夫訳「メドック 至高のワイン作り」
村田喜代子「雲南の妻」
スティーヴン・ヤング 薄井ゆうじ訳「本の虫 その生体と病理—絶滅から守るために」

趣味は読書。

年末からぽちぽちと読んでいた本。三浦しをんが「三四郎はそれから門を出た」の中で書いてたベストセラー本の書評+読者層の分析とか。

かと思うと、新刊情報にやたらくわしく、本におぼれている、「過食型の読者」の一群がいる。いや、この際「読書依存症」と呼んでおこう。この一族は年中本に関するゴタクばっかりこねている。書評や書籍広告にもよく目を通し、読んだ本についてあれやこれやと論評し、頼まれもしないのに、ネットで読書日記を公開したりする。目的がなくても店があると入ってしまい、買う気がなかった本まで買ってしまう。「本の置き場所がない」は彼らの最大の悩みだが、きっぱり売り払う勇気もない。(P18)

なんかもうすみませんと思った。

誤読日記

これ三浦しをんのエッセイに載ってたやつか!と思って借りた。
(後にエッセイに載ってたやつは「趣味は読書」のほうだったと分かる
タイトルは日記だけど中身は書評180冊分。
どれもこれも全然読まないジャンルのばっかりだったので世の中は広いと思った。

有栖の乱読 (ダ・ヴィンチブックス)

こんな本を読んできた。というエッセイ?
人の読書履歴を読むのは楽しいなあ。
「3月は深き紅の淵で」の生まれてから今まで開いた本が全部そこに
詰まってる個人読書ライブラリーのくだりにも物凄くときめいたものだ。

とか思ってたら読んだことないエッセイが半年も前に出ていたことを知った(゚д゚)
正しく時代に遅れるために 有栖川有栖エッセイ集

ちょっと図書館いってきますよ

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