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いのちのパレード

20ページ?30ページぐらいの短編が15収録されている。
何か全体的に???な話が多かったと思う。
独白オンリーの話とか、複数人で話してるけど「」は一切ないとか。
日常をミュージカルに仕立ててみましたとか。

春は死者の季節である。

(P51@蝶遣いと春、そして夏)

て何かで見たことあるような気がするんだけど思い出せない。

上と外 上 (1) (幻冬舎文庫 お 7-9)上と外 下 (2) (幻冬舎文庫 お 7-10)

前に文庫本6分冊で隔月刊行で出て、その後ハードカバーで合本となり、それが上下巻で文庫落ちしたもの。これは文庫落ちしないだろうと思ったからびっくりした。

熱い展開なのは下巻のほうです。ロミオとロミオは永遠にっぽいものを感じた。ロミオはあんまり好きじゃないけどこっちは好き。
舞台となるのはマヤの遺跡が多く残る中南米の国、G国(あとがきでちゃんと実在する国名で挙げられてるけど本文中はG国なのでこのままにしておく)
考古学者の父がいるG国まで来た元家族の3人(両親離婚済み
密林と遺跡の国で四人はクーデターに遭い……という展開。冒険モノです。

実/義理はさておき、父母を名前で、しかも呼び捨てというのは自分基準では考えられないことなのでなんかすげえ……とおもった。別世界。でもそれが最後らへんでいきてくるのだ。おおおおおおって思った。ああいうのに弱いです。

6分冊刊行当時の各巻タイトルがそれぞれの章タイトルになっているのですが、こんなところで毎回話切られたら隔月ペースで発狂手前だ……

「レン、OVER!レン、オワリダヨ。レーン!」(P117)
とか、特に「楔が抜けるとき」は全体的にぞくぞくした(ロミオっぽいと思ったのも主にここらへんの影響。

チカと練が水路の奥で再会した時は嬉しかったな。
その後また分断されて、チカがアドバルーンに一度は背を向けたとき待てーーーーーと素でじたばたしてしまった。

「スペイン語は神と話す言葉なんだよ。昔、僕が教わった教師が言ってたんだけどね。ビジネスは英語、愛をささやくならフランス語、歌うならイタリア語、そして、神と話すならスペイン語なんだって。」

上巻P24

文藝 2007年 春号 [雑誌]

春号っていっても1月発売なんだ……(確かに新春だけど
・インタビュー2種(編集部によるものと豊崎由美によるもの)
・綾辻行人・森見登美彦・津原泰水・中村航からの質問
・鈴木成一・鴻上尚史との鼎談・よしながふみと対談あり
・ブラザーサン、シスタームーンの予告編小説
・お題:恩田陸でのエッセイ・書き手大森望・川端裕人・藤田新策・有川浩
・恩田陸著作リスト(ただリストが載ってるだけじゃなくて書評つき。中庭の出来事まで)
など豪華な本だった。1冊丸ごと恩田陸特集というわけではないけど1冊の半分ぐらい(120ページ強)が割かれている。

この春、恩田陸待望の長編「ブラザーサン、シスタームーン」が刊行される(P4)

いやでてねーよ!って思ったり。大学が舞台で青春小説らしい。
予告編見た感じでは3人の男女が川の近くを歩いてて、この町誰もいないんだけどとか言ってて、マリーセレスト号(だったか。人がいた感じはあるけど誰もいなかったやつ)っぽいなーと思いました。
ていうか「予告されてて発売日も決まってたけど突然延期になった話」多いよなあ。きのうの世界とか。きのうの世界は新聞連載してたからまだ書けてないオチじゃないと思うんですが。しかし恩田さんの今年の仕事量はやばすぎる。文庫落ちも多かったとはいえいっぱい本出たよ……今日小説推理ぺらぺらしてたら神原恵弥シリーズの第三弾始まってたよ……

子ども時代の話で

恩田:父の会社の支社は必ず県庁所在地にあったんです。県庁所在地のつくりって本当に似ているんですよね、駅があってロータリーがあって、その駅の裏側っていうのは近年になってから開発されてでっかい箱ものが建ってるとか。(P21)

駅前にロータリーあるあると思ったけど、いや駅の裏はうちの県の場合は山だ(゚д゚)
しかも人の手が入ってない原生林。市立体育館があって小学校があって川。
おおお……

恩田:強くて美しくて邪悪な女の子に惹かれるんですよねえ(P73)

理瀬はいいよ……黒理瀬ならもっといい。

98年SFセミナーでの執筆予定のタイトル&説明の11作品のメモ
・「グリーンスリーブス」ベトナムジャングル奥地で古代から住む知的生命体と戦う人たちの話
・「闇の絵本」京都第観光幻想小説
・「草の城」おばあちゃんが主役のタイムトラベルSF
・「ピースメーカー」東京の町工場が地雷撲滅戦車を作る
・「夜舞うつばめ」記憶のない女の子が主人公の超能力もの
・「海鳴りとめまい」純文学ミステリ
以上7作は未発表。11のうち残りの4つがライオンハート、ロミオ、ユージニア、夜ピク

鼎談の

恩田:鈴木さんがすごいのは、「これは鈴木さんだな」って思って手に取るのではなくて、「あ、これいいな」って見ると、大体鈴木さんの装幀だということなんですよね。「これこそ、鈴木成一」ってカラーがあるわけではないんです。

激しくうなずいたところ。ネクロポリスは知ってたけど月の裏側とかもそうだったんだ……

木洩れ日に泳ぐ魚

朝には別れて別々の道をいくある男女の最後の夜の話。

ユージニアをチョコレートコスモスで割った感じがした。舞台っぽい。
俺のターン!ばりにスポットライトが切り替わって2人の視点が入れ替わって進んでいく感じ。
と書いてたらこういうの他にも何かで見たことあるな、でも舞台は見たことないし(除:人形浄瑠璃)と思って考えてたら「ことのは」の演劇部の話。あれも男女2人でスポットライトな話だ。スポットライトは極々終わりのほうだけど。ああすっきりした。

ことのは (花とゆめCOMICS)

「ことのは」はこれです。

蛇行する川のほとり (中公文庫 お 70-1)

遠い夏の日に封印されたある秘密をめぐる物語。

これ最初は3分冊で出たんだよなあ。一部ごとに凄い引きだ。
ハルジョオンが好きだな。

ひとつの昔話をしよう。
もはや忘れられた話、過去の色褪せた物語。
平凡で退屈なある夏の話。
私たちの愛情について、私たちの罪について、私たちの死について(P7)

小説以外

恩田陸成分解析
小説以外のことがたくさん詰まっています。

時々、絶対に不可能だけどこんなことができたらと夢想することの一つに、生まれてから現在までに読んだ本を、読んだ順番に全部目の前に並べて見せてくれる図書館があったらな、というのがある。一人一人の記憶の中の、本の図書館。自分のも見たいけれど、興味がある他人のも、こっそり夜中に本棚の間を歩き回って見てみたい

(P159)

個人読書ライブラリーほしいなああ

追いつかんorz

蛇行する川のほとり 中公文庫←もう出てる
木洩れ日に泳ぐ魚 中央公論新社 7/26
きのうの世界 講談社 6/26→8/1

今小説以外を読んでるので後ろの著作リストを見てたら
夏の名残の薔薇が04年9月の発行だから今年落ちても不思議じゃないなあ。
後上と外の合本のほう落ちてくれないかなあ。
文庫→単行本→文庫は無駄サイクルだけど文庫で集めると地味に2000円越えるんだ

NHKスペシャル 失われた文明 アンデス ミイラ
NHKスペシャル 失われた文明 インカ
NHKスペシャル 失われた文明 マヤ

ここらへんでも何か書いてるらしい。mixiによれば紀行文とのこと。

小説新潮:
恩田陸・森見登美彦
それぞれインタビュー・解説(書評?)・短編小説
山本周五郎賞関係

恩田陸→中庭の出来事のもの
森見登美彦→「四畳半」「貴君」「下鴨幽水荘」あたりから四畳半神話体系ものかなあ

オール読物:桜庭一樹
日本推理作家協会賞関係で選評とか小説あった。
グラビアとか書いてあるから何事かと思ったら要するに白黒の写真……
(グラビアというとなんかカラーのイメージがある

選評は↑だけじゃなくてぼくのメジャースプーンとか心当たりのあるものはとかもあり

酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記

飛行機嫌いはいかにして外国に旅立ったのかというエッセイ。
ちなみに私も飛行機はできるだけ避けたいほうだ。
去年東京行った時も飛行機に乗れば1時間ちょっとでつくのに
高速バスと新幹線を乗り継いでおよそ6時間かけて行った。

旅行記というよりは実際現地に行ってみて思う小説のこととか
食べ物のこととかが多いと思う。後飛行機。

黄昏の百合の骨 (講談社文庫 お 83-5)

失踪してた百合骨を発見(n'∀')η
文庫では初ですがハードカバーで地味に2回か3回ぐらい読んでます。
この本だけでも読めますが麦の海に沈む果実を読んでからのほうが
楽しめる。

黒理瀬いいよ黒理瀬。
ジュピターを探して穴掘りをしていた人は呪われた宝石のイヴェールのようだ。
ラストがいいよ。そっちに行くんだ!?みたいな。

「朝日のようにさわやかに」で黒ヨハン!黒ヨハン!と祭りが開催されてました。

完結編らしい「薔薇のなかの蛇」が今メフィストで連載しているらしいので
今度また見てきます。

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