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とある飛空士への夜想曲 上 (ガガガ文庫)とある飛空士への夜想曲 下 (ガガガ文庫) 

「とある飛空士への追憶」と直接繋がっている、海猫のライバル千々石を通して描かれる中央海戦争の顛末。

「機体にビーグル」に何か思い出すものがあって、なんだろう、と思ってかんがえてたら天翔けるバカだよ! っておもった。あっちは機体にヒヨコだったような。あと「マイ・ボニー」も思い出した。天バカと飛空士はまじ同じカテゴリだ。

千々石の生い立ちにはじまって、軍で飛ぶようになって、戦争が始まる。撃墜数をあげる。出世もする。
やがて死が量産され朝会った同士が夕にはもう死んでこの世にいないなんてことがはじまり。
杉松の最期のことばがもうなんなのかと思うぐらいしんみりした。

限界を超えてさらにぶつかり合う海猫とビーグルがね、もうすごすぎた。
すごかったんだけど、すごかったんだけどもうちょっとなんとかならなかったのか!(もうちょっと何人でもいい、生きて帰してほしかった)と思った。

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)とある飛空士への恋歌 5 (ガガガ文庫)

しみじみと面白いシリーズでした。
4巻の「わたし、あなたに恋してる」とかとてもきゅんきゅーんであった。正体を明かしたり悩みながらも再び戦いに出ざるを得なくなったり、バンデラス先生がすごかった。イグナはよいツンデレだった。
イスラの最期がまたすごくて、始終ため息だった。追憶よりは断然こっちのほうが好きだ。

とある飛空士への恋歌3 (ガガガ文庫)

創世神話にあり、ルイス率いる探索部隊により本当に実在することが確認された聖泉までついに到達した。
ここからは未探索地域であり神話への入り口である。
前半はまだ日常パートが続いていて、アリエルの料理パートはそろそろミスター味っ子的だった。
糸電話の顛末のカルエルはただのアホだ。

2章の終わり数ページ。これが本当に学園ラブコメならただのラブコメ的ワンシーンなんだけど、カルエルたちはただの学生じゃなくて戦闘訓練をしているいわば軍関係の人間で、今いるところは「空の一族」が支配するという領域。そして次々に現れる死亡フラグ。ここが日常の終わりなんだなと感じました。

思ってたよりずっと凄惨なんだけど、この絶望的な展開と焦燥感と悲壮感はよいものです。

とある飛空士への恋歌 2 (ガガガ文庫)

恋歌2巻。
クレアの生い立ちにはじまりイスラの学生としてやってくるまでの話からはじまる。
この巻は全体的に日常パートというか、普通に学園ラブコメっぽい。アリーメンとかカレーとか大変美味そうだ。
食堂で雑魚寝しているシーンのカルエルは爆発すればいいと思った。ただでさえヘタレなのにあの末っ子気質はやばい。
元々「カール・ラ・イールは生きている」説は多かったけどそれはイスラでも止むことはなくて、今までと違いここには本物のカールがいて、別名ニナのクレアもいたりして、非常にややこしい。しかもクレアはまさかねーまさかねーとかいう感じだった。

着水のシーンはよい!

バンデラス先生が非常にメキシカン。むしろ南米系。

とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)

先月衝動的に夜想曲を買ってしまったので、じゃさかのぼって読もうぜということになり恋歌から。

「風の革命」ですべてを失うこととなる皇子カール・ラ・イール。
まだ9歳だった彼が革命後も生きのびることとなった理由とその後。
そして6年後、「カルエル」と名乗っている元皇子は空の果てを見つけるため空を飛ぶ島イスラに乗り込んでいた。
この船には風の革命の旗印、憎い仇敵ニナ・ヴィエントも同乗している。

おはなしのはじまりはじまり、という感じでとてもどきどきわくわくな1冊でした。
カルエルがヘタレマザコンナルシスト皇子様という、甘やかされ慣れしている子なので脱ヘタレぐらいはなるのかというが個人的な注目点です。

こうして彼は屋上を燃やすことにした (ガガガ文庫)

好きな人ができたんだと彼氏にふられて世界のすべてを失ったと思っている私、三浦加奈はもう自殺してしまおうかと屋上へ行った。屋上には変な3人組のたまり場になっていて、どうせ死ぬなら復讐してから死にませんかとかはなしかけてきた。
オズの魔法使いになぞえらえて3人は「ライオン」「カカシ」「ブリキ」と名乗り加奈は「ドロシー」になった。

屋上を燃やすまでに至る物語。

ドロシーの自殺したい理由がなんとも15歳っぽい。世界には大好きだったアメくんとの思い出があちこちにあふれすぎていて辛い。彼の匂いがするものを捨てるならわたしももういらないんじゃ? とかいう発想が女子っぽい。
でも「自殺したい理由」としてドロシーのものは時間が経てば修復できるもので一番軽い。
ライオンつよいなあ。わたしライオンの変身のシーンと月に向かって吼えてるシーンが好きだ。ていうかライオンの話が全般的に好きなんです。
いや自殺するとか言ってるけど皆強いなあ。「屋上」という響きが既に青春過ぎる。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)

「高校生活を振り返って」の作文があまりにあんまりな出来1のため国語教師に呼び出され、帰宅部かつぼっちの比企谷八幡は奉仕活動を命じられ奉仕部に強制入部となった。そこで雪ノ下雪乃という完璧美少女と出会うのだが恋は始まらない。

延々と部室での話かというとそうでもなく、クラスメイトもがんがん関わってくる。
雪乃はふつうに可愛いけど由比ヶ浜さんの他人事じゃない感。
由比ヶ浜さんに対する親近感にも似たHP削られる感がやべえ。あのいつかあった感覚の再認識。
リア充グループという名前の上位カーストに存在するが、空気を読んで波風を立てないように自分の意見はそこそこにする流されてる「上の下」という存在。クラスの日陰者の肩をもつことで自分の立場が危うくなるあのバランス。女王格の1人称が「あーし」な辺りもとても地獄の蓋が開かれる感があったなあ……。ゆみこぱねえ。

「ぼくいつ選ばれるのかなードキドキ」はあれだよな。はないちもんめ。

  1. 大意:リア充爆発しろ! []

花咲けるエリアルフォース (ガガガ文庫)

これはすごくいい。
皇国と民国のふたつに分かれている日本。4月8日は世界中でソメイヨシノが枯死し、民国が防衛ラインを乗り越えて皇国側に侵攻した。靖国神社に咲く9本の桜は枯れる直前の記憶を錨にして時間を止めている。死にたくないと願ったソメイヨシノが枯れる現場に居合わせた9人の少年少女はソメイヨシノの接続子として兵器を駆る。
確かにこれは終わる世界のアルバムを書いた人だなあと思う。

天皇が出てくるラノベは以前キラク堂顛末記でおおおと思ったんだけど、あっちは軽く触れられる程度で、こっちはがっつりやっているのですげえと思った。
桜花隊の攻撃方法とかいろんな各種設定とかすげー不謹慎な気さえするけど魅力的だなと思う。
ちなみに陛下といえばRevo陛下、まろんです。

七夕ペンタゴンは恋にむかない (ガガガ文庫 い 1-3)

豊かな自然以外の特色が無い田舎町である星無町では七夕にほぼ確実に雨が降る。
7/6がどんないい天気でも、天気予報が晴れを伝えても、7年に1回の晴れの七夕を除けば毎年雨が雨が降る。
七夕生まれは縁起がよいといわれるこの町で生まれた同い年同じ誕生日の幼馴染みの5人。
永遠に続くとおもった友情は、中学の時何も言わず転校していったあかりの帰還で変わり始めた。

本屋で見て衝動買いしてしまった。5人のなかでは橙が好きだヽ(゚д゚)ノ
幼馴染みの恋と友情は大好物です。

これを読んだ後短歌集のどうぞよろしくお願いしますが読みたくなってうごうご図書館へ。この本に収録されている

わけあってわけも言えずに消えました どうぞよろしくお願いします
とりあえずお友達からおわりましょう  どうぞよろしくお願いします

ここ2つの歌がとても七夕ペンタゴンだと連想したのだった。

ブック×マーク! (ガガガ文庫)

図書館が舞台と聞いて!
菅原真は生徒指導の先生に呼び出され「テストが赤点スレスレ」「読解力が足りなすぎる」「このままでは受験で困る」ということで追試代わりに読書感想文を提出することになった。
本を借りるため帰りに迷い込んだのが異界図書館だった。
真はこの図書館の意志(ニカ様とかオラクルみたいなもんだなーと思った)に選ばれて司書として働くことになった。
本の中身が実体化したり中に入れたりするのですが、いきなりテンプレなサービスシーンがあったり

ズゴーン、ズゴーン!
ダダーン、パンパン、バーン!
耳をつんざく轟音。

(P184)

擬音語オンリーなシーンがあったのでなんだこれはーと思った。ちょっと合わなかったです。

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