2019年8月ぶりの大阪、2019年11月ぶりの有料フル尺1のライブでした。
いつの日になるかとは思っていたけどコロナ後初最初が国でよかった。

新約リリウムが同日比較的近くの会場でやっていることは知っていたけど、エンタメ体力がクソほど落ちているので、開演間近の時間でオリックス劇場入りして、公演終わったらすぐ終わる直行直帰スタイルで行くことにした。オリックス劇場ならハービスで降りて西梅田、徳バス側は到着予定の30分ぐらい前につくしじゃあこの1530着にしようと決める。

4年ばかし来ないうちに大阪の道路事情が随分変わったようで、高速バスの乗降ルートが阪急梅田三番街→ハービス大阪で、この間が20分ぐらいあいてたんですよ。それでそんなにいらんやろ???とは思っていたけどここが変更されていた。
三番街を出た後、割とすぐに大阪駅方面へ移動していたと思うけど、「なんかめっちゃ時間かかってるな」と思っていたら何故か梅芸のほうに抜けて、もう1回ウメヨドの横を通って大阪駅という謎渋滞ルートを周回しました。そら20分かかる。
そしてわたしはこの三番街へ向かう道を歩く人々を見ながら既に人が多い……と思った。半径2メートルに人が歩いていることが稀なところで普段生活しているので……2

本町駅なんか変わった? 四つ橋線からオリックス劇場までもっと歩いてた覚えがあるんだけど、いやでもそんなはずないよな。これはなんば駅の四つ橋線ホームと勘違いしてるのかな。しんせき大阪公演3日目ぐらいに体力の限界でチェックアウト後もうどこにも行く気がしなくて本町駅の前のカフェでぐったりしてたんだけど、あのカフェもうなくなってた。接骨院になってた。

オリックス劇場着が16時ぐらい。物販行かないとーって思ったけどもう開場してるのでチケットを出す必要が。わたしはプレミアム大神だったので、専用入場口があって入口のところにわたしよりちょっとだけ背の高い白髪の老婦人がいて珍しいなあとは思ったけど、これまでも老夫婦がいたことはあったので、こういう風になれたらいいなあと思いながら入場。老婦人はわたしの後ろで、入場口のスタッフに「このチケットはあるんだけど何かと交換する必要はあるんでしょうか」みたいな感じの、関西弁を感じない上品な喋りで尋ねられていたので、ローランではないのかな、
当日の公演はピコさん(知美役)と木内栞(御影役)さんの家族が来てたそうなので関係者チケットでもあったんかなと思いました。知らんけど。

物販は3階。
巫女といつもの宮内庁ローブの人がいて、あまりの懐かしさに視界ぼやける。
商品見本コーナーで聞こえるぐらいの控えめな音量で音楽が流れていて、買いたいものは番号で伝える方式。レジはiPad的なタブレットだった。
御朱印が500円をお賽銭箱に投げ込んで自分で取る方式。29日は狼樂大社だった。
1階に降りると「間もなく開演です、お席にお戻りください」と言ってる声がした。

フォローしてる人がP大神だけど超上手で機材が邪魔で本間さん見れないって言ってて、わたしも座席表上超上手だと思ってたけど、行ってみたら普通の上手で、Nein大阪公演3日目の時が超上手。
紗幕がかかっていて、クラシック音楽が流れていた。P大神がもつ解釈集計機は座席の後ろに貼りつけられていた。紗幕の向こうでシンクロナイズドリストバンドをつけて音チェックをしているギターの音を聞いてると帰ってきたよ……て泣けましたね……。
この辺であっ陛下の絵馬見るの忘れたなあと思ったけど、今から離席するのもなあと思ってやめた。

そして前説が始まる。今日の担当はSAK.さんの紫なみさん。
ご無沙汰しております。伊坂いえ、伊咲那美です。産みたいと切に祈っても、どうせその日の気分で弄ばれるのでしょう? であれば構いません。人の不幸を娯楽として消費する狂人達よ、お前を呪います。

狂人たちよとお前を呪いますの語気の荒々しさ。Hiverが生まれてこれないのはお前たちのせいだと言っていたのはまさにこの人だと思った。

そして公演が始まる。
「星空へと続く坂道」で下手側から佐久夜姫子(以下サクヒメ)が走りこんできて、ここ何回も見たなあと腕を振る手が止まる。
踊り手では洋介さんが一推しなので、下手側ダンサーなのでチラチラ見ていた。わたしの座席からは舞台の後部中央がもっとも見やすく、ふつうの舞台中央に立たれると割とめっちゃ右を見ないといけない。本間さんは下手側をむいて演奏してるときは手元が時々見えるぐらい。基本は西山アニキに隠れている。

狼欒神社の八拍手は周辺P席あんまりしてる人いなかった。我大神ぞ? という意識が高い人が多かった。犬彦を真横から見る感じで、ああそう。このちょっと見にくい感じが最高に「生」の感じ。犬彦はずっと上手ダンサーとキャッキャウフフしてた。「(西山)アニキー!」何回みたかわからなかった。

夜の因業が見せた夢からついに選択が入る。
サンホラも絵馬に願ひをも知らずこのエントリを読む人のために念のため書いておくと、この絵馬に願ひをという公演は公演全席に座る200人強のプレミアム大神の選択によってセットリストが決まる。選択によっては公演に全く出られず袖で控えるだけの人もいる。まあガチャみたいなものだ。
いうてわたしの選択は9割多数派ではなかったけど、楽しいーーっていう感じだった。

夜の因業が見せた夢で第一子(?)灯留子を流産させてしまった那美さんは次の「贖罪と《焔》の息吹」で子ども(ほむら)を産むことはできるが、自身は命を落とすという歌で、
その母親の命を引き換えに生まれてきたほむらも命を落とす。
29日のエンドは那美の夫が「お前は生まれてくるヒカリじゃなかった」と妻の死を悲しみ、苦しんでいるような感じだった。他の日にあったような「確定で子どもを殺している」描写はなかった。でもほむらの頭上には紫の炎がともっていたので確実に死んでいる。

次がある少女の記憶で、あっサクヒメ来るって思ってたら隣の人が突然挙動不審になってえって思ってたらサイコパススーツが出てきましたね……。
「恋では花は散らせない」は始まりました。社交ダンスの曲で、これまで見てきたサンホラの社交ダンスの中では最も事案でした。あんなに密着&腰を抱えて上半身を反らせてあのセリフですわ。

その次に来たのがみやぴだったので、あっみやぴが来たかーて思った。みやぴも好きだし犬彦も好きだし(具体的にはすず安楽死ENDの曲が聞きたかった)とても悩ましいシステム。でもみやぴの曲めっちゃアイドルでいいんよ。

やっちーのあの眠気はなんか病的なものでは? と公演中思ってたけど、今日(30日)読んでたコウノドリで中学生ながら妊娠した子が眠気がひどいって言ってて、やっちー誰の子を孕んでるんだと思った。

夜を滑る二人はなんか懐かしいメロディが混ざってる気がしたけど分からなかった。
楽しい曲だった。結婚を前提に付き合ってくださいの曲だった。

紫青の参道は今公演のあらすじみたいな曲だった。あれ円盤だったらどうなるんだろう。
ファンアートでわとをんというオルヴィオカラーのなにかがいるのは知ってたけど、あのままやとは思わんやん。わとをんはVの人なんかな。かしこみーかしこみーは脳内定着率がひどい。

そして再度スタート画面に戻って選択。次は大社側へ行く。狼欒神社と狼欒大社では登場人物が異なってくるが、似た名前の人がいる。分かりやすいのが岩長姫子(以下イワヒメ)と伊坂那美(以下青なみさん)だ。あとふつうにみんな歌がうまい。

サクヒメと比べるとイワヒメはポジティブだし明るいし神社への参詣マナー的なものもperfect! なんだけど、願いの内容が神頼みでもどうしようもないことだ(父が生き返りますように)
狼欒大社では初めてピコをみた。わたしのようなものでも名前だけは聞いたことがある両声類のニコ動の有名人。すらっとした体形で背の高い人だった。犬彦=廣瀬さんとどっちが背が高いだろう。
青なみさんはすごく歌がうまくて、紫なみさん(SAK.さん)と声も似ているのでもしかしたら同じ人物だったりするんだろうかと思っていたら、希望の詩で「イザカナミはわたしのはずなのに!」と体外受精も視野に入れて不妊治療をしていた青なみさんが双子を抱いて育児しているところを呪っている。それどころか見えざる腕の「首を狩る姿」の振り(首を掻き切る動作)やってたなあ。紫なみさんメンバー紹介でもやってなかった?
双子の片割れは聴覚障害が判明し、もう片割れはある日乳児突然死症候群でこの世を去るけど、青なみさん夫婦は絶望するにはまだ早いと育児を続けていた……。

そして御影の曲だった。はじめての試聴で聞いた曲。絵馬にかけるところでコーチ、御影にここに掛けたからって腕をつかんで触らせていたのが印象的だった。

生きているのはボクだけなんだろ? はすごく気になってる曲なので聴けてよかった!
なんせ記念祭の配信では私の生まれた《地平線》との二重音声だったので。いうてわたしハセガワダイスケ=月人をガン見していたんですよね。バットの振りぬき方がすごく綺麗で、いい笑顔で猫ふんじゃったやってて。触るな危険の人間なのに癖になるんだあのスーツ。

そして再び紫青の参道にやってくる。
今公演の振り返り(大神の選択一覧字幕が流れる)視界上方にいる本間さん(箏担当)は腕を回した肩を上下させておっしゃやるぞ感を出していた。

めっちゃ大変な曲だっていうことを知った。

紗幕の向こうではすごい人数が舞台にやってきた。
大神再臨祭では「どうにかして舞台の上に引きずり出したい、でも出現条件が分からない」白軍服(塚越さんと伊藤さん)がいて、これはいったやろと思ったらなんか提灯が下りてきた。

サクヒメ・みやぴ・やっちーが東方みたいな肩が見えている巫女風の衣装で歌い踊っている。でもこれは地方のお祭りだよな。でもなんかすごく見覚えがある。情報が多すぎる。公演後にTwitterで「みこみこナース」とあって、確かに!!!!! と膝を叩いた。
このED曲は「秋季例大祭」というタイトルなんですが、ねこねこジンジャーのほうが通りがよく、語感もいいので、以下に登場する「ねこねこジンジャー」は「秋季例大祭」のことだと思ってください。

いやねこねこジンジャーがね、あんな全力ハッピーエンド、ただし熱が出ているときに見る夢みたいな、初見で見るこっちは宇宙猫みたいな曲でね。楽しい曲で。でも、ラストで月人が「ボクだけが理解者でいいんだよ!」とバットを振りかぶって暗転する。
これをきっかけに「解釈違いに苦しむ月人」だとか「ドルオタの月人」とかのファンアートが多数見られたけど、これってきっとひぐらしのなく頃によろしく月人は平和で楽しい秋祭りにバッド片手に乱入して傷害事件を起こしたんではと思ってしまいますね。

終わった後下手の方から陛下がやってきて、陛下、しんせき凱旋公演以来に見た。
相変わらず好き勝手言っていて、ボイスストラップ使うネタを喋って、でも押せないと「判断が遅い!」とぶった切っていき、マイク受け渡しの場面で「マイク・ネルソン」と分かりにくいネタをぶっこみ、前のサンホラのツアー(Nein)から8年経ってるのに、お互い年は取っているはずなのにかわらないなあと思った。

大神再臨祭は「観客が当日のセットリストをリアルタイムで決定する」という都合上、「公演に出られない人」が存在する。その人たちがランダムに呼ばれてメンバー紹介の任務を授かるのだけど、29日公演は諏訪ルアン健(以下スワタケ)役佐藤真広くん(以下まひろくん)と飯塚杏実さん(以下飯塚さん)だった。

最初はまひろくんが呼ばれたんですよ。まひろくん演じるスワタケはドレッドヘアの反社的な立場の男性で、端的に言うと「近寄りにくいオーラを出す怖い人」なんだけどすごい笑いの沸点が低い。
陛下「提灯3に負けたねえ」
っていじられていて、
「スワタケに出てほしかったっていう人ー」(拍手)←ステージうろうろしてた。
「出てほしくなかったっていう人ー」(拍手は聞こえなかったと思う)
「スワタケと友達になりたいっていう人ー」(これも聞こえなかった。ところどころではあったらしい)

陛下とスワタケは舞台中央で向かい合ってヤンキー座りして、
スワタケ「マジで言ってる?じゃあ俺についてこいよ」
陛下「日和ってるやついる? いねーよなぁ!」
突然の東リベに後ろを向くまひろくん

ってやってるうちに絶妙なタイミングで「残念だったねえ」とボイスストラップの渾身の一撃。まひろくんばって後ろ向いた。陛下は数日前の「Rです」をぶっこむ。すごい笑ってる気配。

陛下「ボイスアンドダンススクールに通ってたらしいねえ」みたいなことを言って、スワタケはシェイクで応えてみる。その情報元であるあっちゃんに話が振られ、バンドメンバーだからマイクを持っているわけでもなく陛下の口元のマイクを使っていた。

そのあと陛下「なんか歌ってみる? 僕の曲じゃなくてもいいよ」
スワタケ「本当に何でもいいのか」
陛下「ディズニーじゃなかったらいいよ」と言う話でスワタケが歌い始めたのは
まひろくんが好きだって言ってたみやぴの「恋は果てまで止まらない」。上手い。
イントロから本当の気持ちにもう気付いちゃったからのあたりまで歌ってて、「これいつまでやるんだ」って終わった。
スワタケは歌いながら左右に移動して、その後ろを陛下がついていくのカルガモみたいで可愛かった。

メンバー紹介の片割れは飯塚杏実さんで、スワタケと「はじめまして」して、ドレッドヘアに触っていた。硬かったらしい。飯塚さんは「明日は絶対出ます」とふんわりした口調で観客席、舞台裏、バンメン、陛下に「よろしくお願いします」って言ってた。
飯塚さんが喋っているときは下手側の舞台袖がなんかすごく盛り上がっていて、スワタケはそっちの方に向かって突っ込みをよく入れていた。

まひろくんは超重力の時も決して両手上げて浮かれたりせず(なんせスワタケなので)両手はズボンのポケットに突っ込むスタイルで舞台を移動し、引っ込む直前に舞台に向けてこぶしを突き出していた。「推せる」と心から思ったが、まひろくんのこともスワタケのことも何も知らない。22歳、身長は陛下と同じぐらいでそんなに高くはない。歌はうまい以上。レポで見たあの犬彦とラップしてる曲みたい。でも見たらわたし死ぬと思うし、30日公演は前説からEDまでスワタケめっちゃ大盛デーと知って、「残念だったねえ」と思う気持ちと「命拾いした」といういっぱいだった。犬彦とスワタケのラップとか見たらほんま死ぬ。

メンバー紹介、犬彦のハイキックあったよなあ。いろんな人のハイキックを見た気がする。塚越さんのかっこいいところがみたいなあ。

メンバー紹介で下手側から出てきたハセガワ月人、同じく下手側にいたアイドル衣装のサクヒメに吸い寄せられるように向かい、紫なみさんが両手を広げて完全ブロックしてた。

超重力はその日出番がなかった人が前列に出て歌ったり飛んだりできるんだけど、一応舞台の上を歩きはピコさんが「家族が来てるから」という理由でセンター担当。
あとは下手側に犬彦ととか軍服ズがいたな。
陛下「今日出てない人ーガーディアンズはまあ出てないとしてギャル出た? (最後に出ましたー)くべくん出た? 撮りに来ればいいのに。蘭(ちゃんかさんか聞こえなかった)出た?(先日の出たトチリをいじる陛下、再び謝罪の蘭さん)

あと書いておきたいことは、陛下はローランのツイートめっちゃ見てんなーと思った。
相変わらず面白い人だった。

星空へと続く坂道
狼欒神社
夜の因業が見せた夢→左
贖罪と《焔》の息吹→右
(ある少女の記憶)
恋では花は散らせない
恋は果てまで止まらない→右
夜を滑る二人→左
(ある少女の記憶)
私の生まれた《地平線》
紫青の参道

星空へと繋ぐ坂道
狼欒大社
夜の罪咎が見せた夢→右
希望の詩→左
(ある少女の記憶)
私の見つけた《地平線》
太陽を目指して飛べばいい→左
身を焦がす不屈の競技者→右
(ある少年の記憶)
生きているのはボクだけなんだろ?
紫青の参道

ED:秋季例大祭(ねこねこジンジャー)
即ち…光をも逃がさぬ暗黒の超重力

  1. 無料ミニライブは去年秋マチアソビでFullMooNのライブがありました []
  2. だから2020年以降も屋外ではマスクなしの方が圧倒的に多かったです []
  3. ねこねこジンジャーで使われたセットのひとつ。初演の市川からずっと天井でスタンバイしていたことが明かされた []