めっちゃ面白かった。

予備知識をほぼ仕入れず見に行ってしまった。
知ってたのは
・小説原作(まずここでびっくりした。オリジナルアニメだと思っていた。)
・能が登場するけど別に能は知らなくても大丈夫だよ
・プログレッシブ平家物語1
・タイムラインのまったく接点のない(趣味も違う)人たちが口々にほめていたので多分面白い
・応援上映があるらしい

ぐらい。だからミュージカル映画っていうのもまったく知らずに見に行ったんですよ。原作読んでいってもいいかもねー解像度あがるよーっていうのを見たけど半分ぐらい読んでいったので壇ノ浦のシーンはよくわかった。

時代は南北朝時代? 天皇が2人擁立されていた時代で、足利義満がいて、観阿弥がいてっていう時代。わたしは教科書レベル以外のことはあんまりよく知らないので「これ日本史の授業でやったな……」ぐらい。点と点はわかるけどそこがつながってないん。
今ググったら北朝を擁立したのは足利尊氏だっていうから逃げ上手の若君の時代ぐらいかな。

琵琶の音が心地いいんですよ。あれまじもんの琵琶の音色なのかな。生まれてこの方数十年、わたしの夏は三味線と鉦と太鼓と篠笛の音色で作られているので、知らないはずなのに「故郷の音楽」という感じがすごかったです。文楽や人形浄瑠璃は見てるけど能も狂言も歌舞伎も未踏の文化なので。

友一が犬王の物語を語りだしてからはあれ普通にライブじゃないですか。日本古来の芸能。特に鯨はめっちゃQUEENだし。これを声を出すなというのは酷だなと思いました。わたしは歌詞が表示される上映回で見ていたので、手足はリズムをとるし思わず口パクしてしまう。そら応援上映するわって思った。

とりあえず出てきてから感想待ちしていた友達に「めっちゃ面白いから見たほうがいい」と送って、どういう人におすすめかということを考えてたんだけど、「ライブ、特にロックに行くような人は面白いんじゃないかな」と思いました。
「これはお前の物語だ」的なセリフをよく聞くのでHiver2 を思い出すし舞台刀剣乱舞の三日月宗近を思い出すようでもあった。
スタッフロールで「脚本:野木亜紀子」の文字を見つけたのでそらうまいはずよこの脚本って思った。

歌も劇判もすごくよかったからサントラを買いました、

明日の夜には手元にあるのに待てないから鯨だけiTune storeで買いました。鯨めっちゃいいんだよね。

ラストの無音のシーン、なんかどこからともなく音漏れしているような音が聞こえたから何かなと思ったら映画が終わったら前の席に座ってた人がイヤホン外してたから副音声上映を楽しんでいたようなので、その音みたいだった。わたしが再生停止できてなくて音が流れてるんじゃなくてよかった。

犬王の原作も映画の後読み終わった。
小説のほうの犬王は章を切るペースが短くて語り口が口承文学のようで面白かった。

  1. これはフォロワの感想 []
  2. Sound Horizon「Roman」に出てくる登場人物。自分が生まれてくるに足る物語があるのだろうかと双子の人形を遣わす青年 []