翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった (ポプラ文庫)

翻訳家になった経緯、翻訳家の悩み(一人称問題とか)など、「翻訳家とは」の1冊。翻訳のココロ金原Verみたいだな。

ラノベ方面では金原瑞人・秋山瑞人・古橋秀之の金原ゼミ鼎談が載っているので気になる人は読んでみればいいんじゃないかと。あとドルイドさんの人も金原ゼミの人だったんだなとか(あとがきに電撃大賞とか書かれてて、あれ……?とおもった。あの人MFJだったよな。背表紙緑だった気がする。

まず翻訳で食べていくのは、かなり厳しい。たとえば、原稿用紙300枚ぐらいの小説を訳すとする。本の定価が一二〇〇円で、初版部数が五〇〇〇部、印税率が六パーセントとすると(児童書の場合六パーセントぐらいか多く、一般書の場合六パーセント?八パーセントぐらいが多い)、訳者に入ってくるのは三十六万円。

(P132)

翻訳家は圧倒的に女性が多い業界らしい。増刷は期待しないほうがいいとか1冊で2ヶ月はかかるとか、一本でやっていくのは相当厳しいということが語られていた。

「キリスト教の用語はたまに仏教用語と混同されることがあって、翻訳をなさるときは、ぜひ気をつけてください。たとえば、キリスト教では『懺悔』という言葉は使いません。『懺悔』というのは仏教用語ですから」(ちなみに仏教ではこれをさんげと読むらしい)

(P180)

まじでー(゚д゚)とおもった。
そういえばキリスト教は「告解」っていうのがあるもんな……