カクヨムからの書籍化。

何かというと自殺を企てる曽根崎を六文銭が甲斐甲斐しくお世話する(ついでに自殺も阻止する)ライトなミステリで、ブロマンス的なやつ。
曽根崎は自殺か他殺か死の匂いをかぎ分ける能力を持っていて、それは写真でもスーパーマーケット(魚とか)でもいかんなく発揮されるのでかなり引きこもり傾向で生活能力は低い。
六文銭は曽根崎のことを「つづるちゃん」と呼びまるで「飼い主に追いすがる大型犬」男子だ。
途中でいきなり過去編に時間軸が飛んでるのがちょっと分かりにくかったかな。結構軽快に人が死ぬ話でそこは良かったんだけど、ブロマンスを売りにするなら死体を増やすよりもっと絡みを増やしてほしかった(あとがきを読むまでは「これをブロマンス入門としてすすめてほしい」というほどにそれをメインにしていることを知らなかった)
全体的には面白く読んだ。