これは在りし日の富士見ミステリー文庫のGOSICKを思い出す感じのミステリ。
夫デイビットが好む女性でいようと自分を殺していた女王オフィーリアはある夜本当に殺された。死の間際にオフィーリアは声を聴いた。「妖精王リアの王冠を持つ者が死んだ。古の約束に従い条件がそろえば呪いが発動する。まずはオフィーリア、君が10日だけ生き返るよ、さあ君の願いを言ってごらん」
オフィーリアは望んだ。「自分を殺した人間が知りたい」

そうして生き返ったオフィーリアは、10日だけ生き返るといわれたオフィーリアはもはや誰の意向をうかがうこともなく自分のやりたいことをはじめた。
オフィーリアを殺したのは誰なのか、あと10日のうちに弟ジョンを後継に仕立て上げないといけない。
石田リンネ作品はおこぼれ姫以来久しぶりに読んだが、「強い女性」は健在だった。