妓楼には鍵の姫が住まう −黄泉がえりの人形− (f-Clan文庫)

妓楼には鍵の姫が住まう2巻。
「鍵姫」紅羽と「死人視」誠二の交流はあれからずっと続いている。人形師の朧が紅羽のもとへ依頼を持ってやってきた。供養人形が消えて死んだはずの娘の姿が目撃されるようになった。人形が動いているのか黄泉がえりでもあるのか、誠二は調査に乗り出す。

誠二の前では「鍵姫」ではなく普通の女の子の「紅羽」で、誠二の存在が未練になりそうで大変美味いです。というか2巻の見所はなにをいっても誠二と市郎兄弟のやりとりです! すごい隣の芝生!
死んだ娘鞠花の調査をするうちに謎の従者十夜の過去も明らかになったりしてね

(あのさ、お兄ちゃん。駄目だよ、こういうのは)
怪奇な出来事は全て、弟のほうの担当のはずなのに。
(あんたは普通にまっとうに生きててくんないと……困っちゃうよ、俺)

(P134)