王立エトワール近衛隊  氷の薔薇に敬礼を (角川ビーンズ文庫)

新作。海軍の次は陸軍。登場人物紹介が過度に親切というか割とネタバレというか。
読んだら分かることは今書かんでええわみたいな。

まあなんですか、いきなり男の絶対領域1でした。
まず字面で読んでこれ手首のところはどないなっとんねん→イラストきとぅわぁ! と転がっていた。
この表紙のシャリオ2はなんか 絵:宮城とおこ みたい。わたしの記憶にあるロードマスター@光炎のウィザードはこんな感じの顔をしていた。このシャリオが紹介とかでドSって書かれてる人なんですが、基本的には綺麗系の凍てつく美形です。登場人物のメインどころは基本的に男です。

士官学校を卒業して王立エトワール近衛隊配属となったアル。エトワール近衛隊は、「昔忠誠心溢れる特殊部隊今お飾り」と言われており、同期にも「首席卒業者が配属されるような場所ではない」と不安がられていた。
王族を直接守れるのならと、誇らしげに近衛隊の扉を開くとアルの目の前には真昼の薔薇園のような世界が広がっていた。サロンのような豪奢な部屋で、ドレスを着た貴婦人がたくさん。男はいたかどうかわからない。
アルはとりあえず「間違えました!」と扉を閉めたがどう考えてもここがエトワール近衛隊だ。とどめとばかりに中から出てきたド派手な男がこんなことを言った。
「フィニステリア王立陸軍おもてなし部隊、エトワール隊へようこそ!」
王族のもとにも居場所はなく暇つぶしのようにご婦人の相手をするのがエトワール近衛隊だという。
お飾りの割に所属者の階級は高く、隊長のシャリオに至っては司令官級の中将。
「課せられた任務はまっとうする」と男を上げたいアルはエトワール近衛隊に着任する。

アルが扉を閉めたあたりで私も「あれホスト部がはじまった? そういう話だった?」と思った。
クロエは笑えるぐらいウザキャラ(褒め言葉である)だった。アルが銃を持ったときの笑い声はちょっとリアルに再生された。あれはかちって再生ボタン押された。

シャリオとフラムは「Yes, Your Majesty」ということばがとても似合いそうな雰囲気だった。野獣系かはさておき番犬だった。最近猛獣と猛獣使いに縁がある。91ページはなかなかに燃える絵だった。

ひさしぶりにSH回路がかこーん かこーんと繋がる感じだった。
仮面が踊る結婚式なので胡散臭いマントの男が出没している、とかカストルとか。読んでる途中に買い物に出かけて道中で星屑の革紐を聴いていた。エトワールつながりである

。この後魔法的な不思議要素がでてくるのかと思いつつ、1巻はサーベルと銃だった。軍服はよいものである。

「立派な狗になるために、お前はまず真の恐怖を知れ。自分がおびえていることを認めなくては、恐怖には勝てない。--------いいな? お前は兎ではないことを期待している」

(P51)
  1. 袖と手袋に隠れた手首 []
  2. 左上 []