シュガーダーク  埋められた闇と少女 (角川スニーカー文庫)

twitterで「ミミズクと夜の王が好きな人は多分気に入るんじゃ」ていうのを見かけて読んでみることにする。おお確かに紅玉いづき作品寄り。ミミズクよりはもうちょっとラノベ寄りだと思った。YA作品風味だなあ。

陰鬱世界観のボーイミーツガールです。
冤罪で逮捕&終身刑となった"囚人5722号"ムオルは共同墓地で墓穴を掘り続けることになった。
ムオルが掘る墓穴は人が埋められるよりもずっと大きなものだ。ここに何が埋葬されるというのか。いずれ脱走を考えているムオルは"共同墓地のメリア"と名乗るフードをかぶった綺麗な顔をした墓守の少女に出会う。

薄暗くて湿っぽくて全体的に派手さ加減とは無縁な感じなのですがそれがいい。それゆえにあのお色気ハプニングは浮いてないですかと思う。そういえば土地の管理人でムオルの雇用者であるあの老人については「得体の知れない不気味さ」をずっと持ち続けているんだなあと思う。

ダ・ヴィンチでシュガーダーク特集記事を組まれてて、6年ぶりの大賞受賞作品への期待度からか1.5ページ分ほど載っていました。過去の大賞作品にもふれられていたんですが、受賞作品を見て「シュガーダークは早々に完結できるといいな」とうっかり思うなどした。