思いやれども行くかたもなし—少年陰陽師 (角川ビーンズ文庫 16-26)

短編集。全部ザビからの再録でした。書き下ろしなし。彩雲国短編だと豪快にそれもう別物だよ言うぐらい書き直されたりするけどそういったものもなく。多少の変化を気付けるほど読みこんでもないので変わっているのかもしれませんが。

「百鬼夜行の蠢く場所は」が好きです。昌浩+もっくん(not紅蓮)、お付で六合。ラストで昌浩が吼えて終わりなところが。
昌浩が死に掛けない・彰子がピーチ姫にならない・十二神将が理を破ったり死にかけたりしない・ちゃんと話が終わるところがここ最近ではかなり新鮮……

「それはこの手の中に」が掲載されたころって珂神編終わってたっけ。
なんかやたらと困惑した覚えがある。

ていうかさらっと天后が登場人物紹介から落ちてるな。
天空はまあ出なくてもおかしくないけど同じく本編に出てない太裳が枠とってます。
天后は存在自体が惨い。公式カップリングには使われてたみたいだけどそれ以外は既刊20冊以上になるのに「?について嘆く」「謝る」以外で登場してない感じするし見せ場とかもないよなー。いつも看護係だ。