5巻の続き。面白いなー。
この前がんがん再読してた時も思ったんだけど一番おもろいと思った頂点は3巻だったんですが、盛り返したなー。
シズちゃん無双過ぎる。そして粟楠会の人々がすごい。強い。やばい。あと折原双子が好きだ。
澱切陣内もっと小物キャラだと思ったんだけどつえーなー。
あと帝人がずぶずぶ埋まっていきつつある。今後が楽しみだ。
○○強いしか書いてない。語彙が少なすぎてとてもアホのようだ。しかし強いのは正義。強いのは格好いい。
デュラララ番外編として臨也静雄新羅世代が高校生だったときの話が読みたいなー。
今回ちらちら昔の話が出ていたので、とても気になった。とりあえず次巻の後日談が楽しみだ。主にモテ期到来が。
まとめは今度更新します……
初津村記久子です。
ヨシノは仕事上のことでも部下が相手でも、呼びつけるのではなくこちらから出向く側で同僚に「腰が低い人ですね」とか言われていた。そして自分は呼ばないけどよく誰かに呼ばれる側であった。
旅行に行こうと屋久島ツアーを予約したその日に結婚式に呼ばれる。旅行はキャンセルし幹事やらスピーチやら2次会準備やらに徹する。そして結婚式に行ったかと思えば会社関係の人の葬式に呼ばれる。
淡々と進む話のなかあちらこちらで揉め事に巻き込まれたりごはんを食いっぱぐれたりとにかく振り回されるヨシノ。
後ろからそっと苦笑交じりに「頑張れ……」と言いたくなる話だった。おもしろい。
同時収録の「冷たい十字路」は視点がくるくる移り変わり話が繋がったりする。1回読んだぐらいではあんまり分からない話。
「わたしはね、やっぱりあんまりでかい葬式とかはいいから、誰も関係ない人を呼び出さずに済むようにしたいですね。あと、孫ができたらかわいがって、何もちらつかせずに誰かにお見舞いにきてもらえる人生を目指します」
(P79)
かつての弟弟子で幼馴染み、今上の帝・基(もとい)に彰(あき)は求婚される。
帝になってからは初めてだが今まで何度も繰り返され、そして何度も拒否してきたことだ。
彰は基に競技(決闘のようなもの)を申し込む。式神を戦わせた勝負で彰が勝てば自分の好きなようにするし基が勝てば彰を娶るなりなんでもしていいとした。勝負は1ヵ月後だ。
しかし問題があった。彰は式使いではあるが式神を使役できないのである。既に戦いの結果は見えている。ある日危険な目に巻き込まれ彰はとっさに式神をおろすことに成功した。やってきたのは美形で強いが記憶を失っている式神の司だった。
この世界の式神は「人外との契約」ではなく「死んだ魂を呼び戻したもの」です。
勝負を申し込むのですがメインは彰と司の日常でした。彰が司に惹かれていく様子でもいいです。
基は基本的に蚊帳の外ですね。
全体的な雰囲気は暗めです。彰は苦労人なので色々過去を背負っています。あと蘭は良いツンデレでした。設定とかはわたしが好きーな感じであるのですが、ラストがいただけませんでした。
デザートまで食べ終わった後再度肉が登場した気分。
あそこで帰ってきたのは誰なのか(9割司だと思いますが)とか仮に司だとしても期間限定の間柄であり「昇華は式使いの絶対の義務」と言い、空へ帰るシーンがちゃんとあったにも関わらず何で生き返ることが出来たのかとかが消化不良。昇華したと見せかけて戻ってきたなら一時はハッピーエンドに見えても先に待つのはバッドエンドじゃないの? と思うのです。「帝パワーでなんとかしました」とか抜け道があるならその辺説明がほしかった。途中の軽いエピソードならともかくラストシーンだから。なのでエピローグは蛇足だなあと思いました。
なんかあっちこっちの女性誌で読書特集が組まれてるなあ。
桜庭一樹がいるよと聞いたので日経ウーマンを初めて買いました。
まだ全部は読んでませんが桜庭さんのところだけ読もうと思ってぺらぺら。
「(毎度のことだけど)顔が違う!」と叫ぶなど。
ちなみに来月のCREAにも桜庭さんいらっさるようだ。
→CREA9月号(8月7日発売)
新世代ミステリ作家直撃インタビューのところが気になりすぎるので買うしか。
どんだけ好きなんだと思われそうだけどこの前ついったでみじかい眠りにつく前に 3 (ピュアフル文庫 ん)に桜庭さんの短編が載ると聞いて何が載るのかとぐぐってみたら「池上永一の初期傑作、桜庭一樹の単行本・文庫未収録作など」とかってなんだってーーー!と叫ぶような収録作品。買おうと思う。
7月はハードカバーも気になるのが超多いわけですが、ラノベと同じように発売日買いはしなくていい……と思ったので何冊かは来月送りにしました。
この辺ちょー気になる
ようやく『GOSICK』シリーズが角川文庫で再刊されるので、女二人でその打ち合わせ諸々をしている。
ようやく動きが見えた。
桜庭一樹 ~物語る少女と野獣~のままなら武田日向さん絵のまま来る。富士ミス版も一通り揃ってるけど買うのかな買うんだろうな、と思った。
ちなみに製鉄天使は10月刊行らしい。
なかのひとの年齢性別解析がようやく表示されるようになったんですが
な、なんだってー( ゚д゚)という結果。
大学とか企業とかからのアクセスオンリーだから……!とかおもった。
わたしの想像では20代?30代ぐらいにかけて山があるかなと思っていたのでこれは意外な展開過ぎた。
ということで実態はどうなんだと思って→にアンケートを作ってみました。
ぽちっとクリックするだけなのでどうぞご協力ください(誰が答えたかとかは分かりません
(もし18歳浪人生な方がいらしたらどちらでも好きなほうへ……
何かあったらコメント欄かWEB拍手なんぞでお願いします。
田舎の小学校に通うセンリ。6年間クラス替えのないクラスでの毎日。連作短編。
ちゃんと月日が流れている。最初の話は1年生だけど最後の話は6年生になる。
1年でひとつの話というわけではないし入学ではじまって卒業で終わる話でもない。
「ビニールの下の女の子」の夜の不吉さ不安さとか暗闇の得体の知れない怖さとか「ヒナを落とす」のシノのポジションとか「だって星はめぐるから」のなんで一緒にいるんだろうと思うあの感じ、なんで知ってるんだと思うぐらい懐かしい生々しい感覚がそこにある。
五月の虫歯はHERO(冷たい校舎の時は止まる)方向に走るのか砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない方向に走るのか読んでてすごくどきどきした。
初めて見る真夜中の世界は真っ暗じゃなくて少し驚いた。道沿いにぽつぽつとくすんだ街灯が並んでいて、その間の空気は青みがかかった深緑だったり、また、カラスの羽根より濃い黒をしていたりした。窓ガラスにおでこを近づけると、ひんやりとした外の空気が伝わってくる。
(P55)
舞台となるのは前作「ルチア」の舞台だったティエランカ王国の北側に位置するヴィクトワール王国。
時代設定はルチアよりちょっとだけ前。すごくよかった。
カメリアパルクのバシュレ子爵家で育ったエティ(エタンセル)は子爵家の慈善事業のひとつである薔薇摘みをしていた。慈善事業とはいえエティは子爵家の伝手を使い販売ルートを作り収益を大幅にあげかつ安定させ、将来はこの人と結婚するのであろうという人もいた。ある日エティのもとに王室補佐官だと名乗るギーが現れた。そこで初めてエティは自分が次期王位継承者であることを知らされるのだった。
相変わらず硬派な雰囲気です。
エティはルチアに比べれば明るい系の子ですが、それでも少女小説の主人公とは一線を画する感じの人。
ほかではあんまり読めない感じの主人公はとても好きなのでそのままでいてほしい。
恋愛成分は前よりは多いけどそれでも政治方面が成分的には多いです。
ヴィクトワールってフランス語圏なんかなとかおもった。レーヌがでてきたので呪われし宝石がびしっとでてきた。レッジーヌとかでてきたのでイタリア? いやあれはレジーナだった(沈んだ歌姫)とかおもった。
ていうかメリュジーヌ夫人もグルなことにとても驚いた。
そしてエピローグで時間がぎゅんと流れてエティがイロンデルの母だったので死ぬほど驚いた。エピローグ読んでる気分だったので、次のページはもうあとがきやろうと思ったらエピローグだったのでびびった。
次はどうなるんだろう……楽しみだなあ。
夏休み?2学期(人によっては中学の卒業式以降)の高校生連作短編。
「マイナークラブハウスへようこそ」と「初恋素描帖」を混ぜて文学少女の千愛とエリ組のバロ子を追加投入して煮込んだのちヤンデレ成分を抜いたみたいな。ハチクロみたいな片想いスパイラルが発生したりしていた。
恋の話が含まれるけどそれが叶ったり崩れたりするまでの話ではないです。すごい本を読んだ気がした。
視点が変わってそれまでの脇役が主役になる。視点変更による雰囲気とか印象の違いようがすごい。
好きなのは雨の屋上・月の望潮。遠藤さんすごく好きだ。
あとがきがすごかった。小説の中では今まであんまり読んだことがない感じ。
すごくはじけてる。方向的に近いのは種村ありなっちの柱コメントではないだろうか……
また同じ日常がはじまるのだな、と諦念を覚える。疎ましいような安堵するような、甘い樹液みたいな日常。
いったんその粘性にからまるとなかなか抜け出せず、心も麻痺して、だけど時々腹がゴロゴロするような、しかし同じ場所にはとどまっていられない。ゆるくて厳しい高校生活。(P86?P87)
あの頃の貴輿ちゃんは、大学のサークルの先輩に片思いをしているとかで、恋の相手は生身の男性だったはずなのに、今ではすっかりBL好きの腐女子です。この1年半のあいだにいったいどんな心境の変化があったのか、気になりますが、訊けません。
(P169)
善き人は、すべてを愛し、恋なんてしないと思っていたからです。恋こそ、不平等で不合理な感情の始まりだと思うからです。
(P189?190)
どうにかして性格を変えたいと思っていましたが、おそらくわたしはわたしのようにしか生きられないのです。だとしたら変えることではなく、気をつけることで、精一杯わたしらしく生きてみたほうがいいのかもしれません。
少々嫌われたって、命がとられることはないのです。誤解なら誤解をとけばいいのです。怖がることはありません、毒草だって毒虫だって、何かの役に立っているのです。(P193)