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前巻から月日は流れること9ヶ月、1巻からは1年経ち、早くも品評会の季節になりました。
個人的には予想外すぎる展開をした3巻でした。いやえ、もう銀砂糖師になっちゃうの? っていう。いや春らしいイベントとか夏らしいイベントとかシャルとすったもんだーがあったりして5冊か6冊ぐらいかけて銀砂糖師になるもんだと思っていたのだ。時間を進めるのは簡単だけど戻すのは(短編を除いては)無理だからなー。あと2巻のときも思ったけど序盤の地の文ではなく「説明文」と短編の種蒔いてる感が気になります。
いや、しかしそろそろ「後半の小公女セーラ」展開はなんとかならんのですかね。ラドクリフ派がメインで出てくると途端にこう、なあ。ジョナスに見せ場をあげてください(2回目)アンにベッキーかせめてアーメンガード的存在をあげてください。ジェームスはこれ以上いりません。
あとキース・パウエルが黒幕に思えて仕方が無いこの頃。
読後感はあまりよくない。後味の悪い話は愛すべきところですが、いやーな感じの顔になるあれだなあ。
簡潔にいうと最初から最後までストレスのたまる展開で溜め込んだまま続いてしまった。
4巻では一番いい挽回をたのむ。店頭にあった小冊子では春先に発売予定ってあった。
\ 磯野ー羊追い祭りやろうぜー羊の首を落として血が噴出したらスタートなー /
という3巻です。
金星特急が停車したのは中央アジアの草原地帯、騎馬民族で傭兵集団の月氏がいる土地だ。
花婿候補はもれなくこの月氏の《羊追い祭り》に参加させられることになる。
月氏はトップに鎖様と呼ばれる首領以下黒鎖・赤鎖・白鎖の3つのグループに分かれており傭兵は鎖と呼ばれ、1グループ100人計301名の傭兵集団である。羊追い祭りの本番は「鎖の入れ代わり」をかけた戦いだ。
この時期に月氏の土地に踏み込むものはすべて「月氏に入りたい挑戦者」とみなされ月氏との戦いを余儀なくされる。
月氏は勝てばよし負ければ月氏から追放で、挑戦者は勝てば月氏の一員、負けたからといって殺されはしない。月氏も挑戦者を殺さないのがマナーとされる。
しかしこの軽快に流れる血よ! 羊の首を落とすからな! それ以外でも軽快に人が死にすぎだ。
目の消毒とかアルコール綿突っ込んだとか鍋いっぱいのプリンとかぎゅーんぎゅーんとする。
というか1ページごとにもだもだしすぎて読むのに超時間かけたぜ。
とたんに一鎖が投げつけたナイフを三月は長剣で跳ね上げ、頭を狙って撃たれた弾丸はひょいっと避けた。
天上のフェルトにナイフが刺さり、壁の骨組みに穴が開いたが、無名は何事も無かったかのように黙って料理を続けている。砂鉄もまったく動じていない。
(こ、こえー! 傭兵のじゃれ合いめっちゃこえー!)(P109 )
この辺とかちょうもえるよな。射手座とか可愛いけどライフルを背負ってデートなんだぜちょうもえるぜ。
砂鉄の過去、ユースタスの正体、明らかになるもの多い中それ以上に増える謎。
錆丸の過去パートはちょうどJRの中で斉藤和義の「ずっと好きだったんだぜ」を聞きながらだったので脳内でなんか変な化学変化を起こしていました。
そして合計180リットルのゴミ袋わろたwwwwwww
ユースタスがまじ朽葉である。
大学生挫折物語。高校2年ぐらいの子に竹宮ゆゆこのゴールデンタイム〈1〉とあわせてそっと渡したい本。
やっぱり「リベンジリトルガール」が好きででも2番は「雨にとびこめ」が昇格してて3番が「花束になんかなりたくない」
変わらず華麗にえぐっていく本だなあ。「今すぐにでも死にたい」級の黒歴史が蘇ってぶるぶるした。
でも「部屋の隅っこで膝を抱える」ほどでなかった。
その言葉にマルちゃんと一緒にうなずいたことは、これから長い時間をかけて、「ただの思い出」とか「若気の至り」とかそういうものになってくれるんだろうか。今の私はそんな未来信じられそうにないのに。
(P171)
こうなってくれたんであろう。
これ将来は絶対ピュアフルで刊行されるなという感じの1冊。そんなYA作品。
SKET DANCEとか俺妹とか古典部とか連想した。
倉沢チナツ高校1年、入学早々食中毒で欠席→登校したころには既に出来上がっている人間関係。
いつの間にか「ひとりでいるのが好きな人」扱いされて立派なぼっちが出来上がりました。
昼ご飯をひとり中庭で食べていると優等生風の男子が通り、やたらと気遣い上手のマスノ君という彼は「ぼっちなう」のチナツを非公認サークルのひとり部長1が寄り集まった教室の紹介フライヤーを渡しました。
チナツが行った教室にいたのは全部で3人、チナツをここに誘ったマスノ君(探偵部部長/いけばな雪宝流次期家元) 西園寺さん(第二演劇部) 田尻君(戦士部) あとパソコンから参加の通称スカイプさん(架空生命体という設定)
マスノ君は出歩いては噂を集めて気になった事柄に首を突っ込む。千反田っぽい子なんですよ。
いや西園寺さんと田尻君が俺妹の黒猫を割ったようなキャラでな!
西園寺さんはプライドが高い子で素直じゃない感じで、反りが合わなくて演劇部は退部になる。
田尻君は覇王丸豹牙っていう名前の魔剣の化身設定の邪気眼君。脳内彼女もいます。
「ずっとあたしのターン!」とかちょうわらった。おもしろかったー。
- つまりぼっち部 [↩]
"魂喰らい"と死にたがりの下僕。
出版社公認のもとtwitterのfollowerに向けて試し読み公開していたときは富士見っぽい? と思ったけど読み終わってみるといやどこでもない気がする、と悩む。
電撃? いやそれ「お腹がすいたよ」からの連想でインデックスから着想だよね!
東京は夜の壁に覆われ青空と太陽を失い、世界から隔絶された。もう100年ほど前の話になる。
夜の壁は「朝子姫」という人物によって作られたものとされている。
16歳を迎えたばかりの迅京介はとりあえず死ぬことにした。
両親があまり表沙汰にできない類の探偵業をしていたため生まれた頃から常に危険に晒されてきた。その両親も死に借金が残され世を儚んで人生の終着点として訪れたのは八王子の樹海に存在する「朝子姫の廟」。
樹海につきようやく首に縄をかけたところで喋るぬいぐるみが背中にすっ飛んできた。その後はケルベロスに追いかけられ出会ったのは自殺志願者の魂を喰らっていた"魂喰らい"悪魔「メフィスト・フェレス」
しもべに選ばれた京介の今後はいかに という。
外道っていうほど外道でもなかった。
麗がちょうかっこいいな! 真昼が出てくるのを超楽しみにしていた。その結果が生首なんだけどな! それゆえに朝子とメフィストの話はすげー切ないなあとおもった。
よく転がりました。最初から最後までクライマックス過ぎる。
いやルシードあなたなにトイレ密偵してるわエヴァリオットの声が微妙に聞こえてるわなんで剣抜いているのwwwwにはじまり「密接しました」とか。つかジルは「精霊の子」と呼ばれていたということはヘスペリアンですかヘスペリアンなんですか。
「お前は俺に心臓をくれたんだ。だから、お前の"刻"はこれからもずっと俺のものだ。違うか」
(P183)
脳内で「年月なんか数えるなこの李歐が時計だ。あんたの心臓に入っている」「惚れたっていえよ」が駆け巡っていく。わたしはそろそろ李歐に再挑戦してもいいんじゃないだろうか。
いやここ名乗りとか宣言とか檄を飛ばすとかそういうシーンのルシードは超かっこいいな。めろめろである。
人たらしが人たらしであるゆえんである。
オースの本人知らぬままにケイカ好きすぎるところとか超にやにやした。
しかし「『私の』ルシード」とかご褒美過ぎる! ご褒美過ぎる! 超転がった。
最終章突入ということであと3冊ぐらいだろうか。あとがきの某シリーズは銃姫だな。
表紙が制服でタイトルが「はつこい」でも登場人物は20代後半です。
一言で感想を書くと「恋愛ってホラー」
地方・老舗和菓子屋の一人娘の亜季子は進学塾の事務職員として勤務中である。
遠距離恋愛中の恋人が東京での生活を引き払ってこちらに戻ってくると心を躍らせている。
いずれ結婚するつもりで新居にする予定のマンションも買ってしまった。
これほどまでに「STAR DUST」1が似合う本って早々ない。
どう見ても「左手には花束 右手には約束を」としか思えないシーンがあってどきどきした。
亜季子はなんかこう、病気としか思えないぐらい不安になる要素しか持ってない。のちのち狂気に育っている。
というか遥生とは本当に恋人同士だったのか。個人的には亜季子の思いはどうあれ合意はなかったと思う。
「遠距離恋愛中の恋人」だと思っていたのは亜季子だけで遥生的には最初から「友達の中では一番好きな女の子」なんじゃないのかとか思っていた。
「重たい女」では足りないなにかがあるしヤンデレならそもそも遥生は生きていない。
かといって行動に尋常ならざる点が多々見受けられすぎなのである。
いきなり幻想描写(睦子刺殺とかラストシーンとか)が入ったのでびっくりした。
日曜日のアイスが溶けるまでみたいだ、とちょっと思った。
- SoundHorizon [↩]
中華系ファンタジー2巻。
5人の皇子にかけられた呪いを解いてほしいと淵国へやってきたカナンがようやくひとりめの呪いを解いたその後。
今巻は皇子の親組がちらりと登場してきますが、わたしはもしかしたら親組相当好きかもしれないと思った2巻。
なんかさよならピアノソナタのときのような既視感1
金花の残したことばの「わたしにも恋をすることができたんだわ」のところが異様にときめきです。
前皇帝のことをうたった歌含めて歌全般はときめきポイントです。
あと「車椅子を押す郷」が衝撃過ぎる。あれ2足歩行だったのか4足じゃなかったのか。
つまりこうか!
二足歩行だ。
さりげなく善が黒かった。しかしパフュームの部屋での善は思春期をこじらせている。
黒いといえば暗ですが、パンダはよくないと思います。パンダでのラフ絵がへいじつやで公開されたりしてますが、パンダよくないよ!(大事なことでもないけど2回いった)
(今夜桜四重奏の頭だけパンダのあれを思い出した)
あと暗は出たてのころはルパート様と同類のかおりがするとおもった。
P127とか超家族だった。いや今回のメインは律ですが、りっちゃんは愛という字を分解したあたりから愛い子である。
- あれも全巻通して一番好きなのは哲朗次点エビチリの親世代である [↩]