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思いやれども行くかたもなし—少年陰陽師 (角川ビーンズ文庫 16-26)

短編集。全部ザビからの再録でした。書き下ろしなし。彩雲国短編だと豪快にそれもう別物だよ言うぐらい書き直されたりするけどそういったものもなく。多少の変化を気付けるほど読みこんでもないので変わっているのかもしれませんが。

「百鬼夜行の蠢く場所は」が好きです。昌浩+もっくん(not紅蓮)、お付で六合。ラストで昌浩が吼えて終わりなところが。
昌浩が死に掛けない・彰子がピーチ姫にならない・十二神将が理を破ったり死にかけたりしない・ちゃんと話が終わるところがここ最近ではかなり新鮮……

「それはこの手の中に」が掲載されたころって珂神編終わってたっけ。
なんかやたらと困惑した覚えがある。

ていうかさらっと天后が登場人物紹介から落ちてるな。
天空はまあ出なくてもおかしくないけど同じく本編に出てない太裳が枠とってます。
天后は存在自体が惨い。公式カップリングには使われてたみたいだけどそれ以外は既刊20冊以上になるのに「?について嘆く」「謝る」以外で登場してない感じするし見せ場とかもないよなー。いつも看護係だ。

新・匿名座談会

本関連色んな職の方による匿名座談会。具体的にいうと
児童書編集・司書・カメラマン・ティーンズ文庫編集・新聞連載小説担当・時刻表編集・国語教科書編集・地図編集・出版社受付・自費出版編集・印刷会社営業(漫画担当)等23種の座談会。

2000年発行の本なので内容的には古くなっているかもしれませんという前提で読み。
「ティーンズ文庫」なのはライトノベルという単語があんまり知られてなかったかそれとも単に「ライトノベル」という単語がなかったか、もしくはコバルトとかを指すのか(7年前というとブギーポップが元気だった頃とかキノの旅の1巻が出た頃か……)

C 全点書き下ろしで発売日が決まっているという条件が前提としてあるから大変だよね
B しんどいですよ。発売日の三ヶ月前には入稿しないと基本的には不安ですね。
C さらに言うと、イラストレーターにも絵を描く時間が必要になるから、それがけっこう辛い
B 彼女たちも漫画家だから自分の締切を持っていて、そうでないときにやるわけでしょう。早く原稿が入っていなければ、ぱらぱら読む時間もなくなってしまう。どういう格好をしているかは赤線を引いたところだけ読めば分かるようにべたべた付箋をつけて、ここの絵にはそのキャラクターを描いてくれと。そういう感じでお願いするから。

P109 ティーンズ文庫編集部匿名座談会より

Aさん=月6点維持 Bさん=? Cさん=月3~5 多いときで9点?12点 出しているところ。
イラストレーターによるところが多すぎるという内容。

教科書に載った作品は謝礼が支払われる(補償金というらしい)
文化庁が決める金額があって、4種に分かれてる(詩は第2種という風に
さらに文字数によって4種に分かれている。それで教科書の発行部数によって1~2万・15万?20万と分かれている。 補償金は安いらしい。(P159付近)

地図の作り方
国土地理院発行の地図をベースにする→申請を出す(個人でもいい。使用料はなし。ただし地理院発行一番新しい地図を買わないといけない)→地理院に申請したものは使用番号が下りるのでそれを明記しないといけない。3年に1回ぐらいは申請しなおさないと時々怒られる

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

なんかすげータイトルだなと思ったので。

 つまりは、書評で取り上げる、そこで褒める、あるいは貶すということが、ある種の権勢のゲームになっているわけですね。書評で取り上げて褒めることが、好意の表明であったり、忠誠の証しだったりする。だから、文壇や学会の実力者が本を出せば、皆が競って取り上げて、無責任な賛辞を述べる。
 まあ、そういう遊びも、当事者たちにとっては、意味のあるものでしょうが、読者にとったらたまらない。(P37)

かといって書評を完無視もよろしくないらしい。
ジャンルの幅を広げるためにもひとりのお気に入りアーティストより1人の批評家を探しなさいということ。公明正大でなくてもいいから自分と感覚が似てる人を探すのが大事。
私の場合はその批評家がかつくらにあたるわけか……(確かに広がった……(深みにはまったともいう

繋ぎっぽいところで終わった。早く続きを!続きを!

腐女子彼女。パート2

半分ぐらいまでは面白かったです。アメリカぐらいまでは。その後は飽きました。惚気は過多に続くとお腹いっぱいになります。普通にバカップルの恋愛エッセイでした。1巻比惚気・ボケツッコミの会話増量。ラノベネタ有。
これ系のエッセイなら私は801ちゃんのほうがあってるようだ。

私の日常会話を文字にするとこんな感じになるのかも。とか思いました。
恋愛成分は含みませんがどっちかがボケて突っ込んでとかデフォなので。
いつぞやにメッセで狼さん@関東民に「誰もボケなくて誰も突っ込まなくてどこで話の切れ目とか話題の転換をはかるというのだ!」というと「話の流れで切れ目を読んだり転換したりするんだよ!」的回答が戻ってきました。かなりマジ質問でした。誰も話にオチをつけないのなら話が締まらないじゃないか!脱線し放題じゃないか!THE放し飼い!
ボケ過多なのでツッコミ要員は常に不足しています。

とここまで書いて我に返る(だが消さない(そしてこのまま公開

バッカーノ!2002 A side (1) (電撃文庫 な 9-24)

ここ最近のバッカーノの中では一番面白かった。具体的に言うと1934以降。
無印?1933が好きなんだわ。フィーロが意外に萌えキャラに。
ヘタレはいい。ヘタレ男子は世界を救う(2次元限定)

確かにこれは葡萄酒の孫だわとにやにやしたり、映画ネタ多いがな!と思ったり。でも割と有名どころばっかりだったからあんまり洋画見ない私でも分かるのばっかりだった。

電話中のキースはどっかで出たっけ。よく喋るキースとかかなり見たい。
つかカメラを盗まれた日本人てまた古い話やがな(゚д゚)!

ぶらんこ乗り (新潮文庫)

2年ぐらいほったらかしだったらしい(帯が2005年の夏100
確か梨木香歩が好きな人はオススメ!っていう文をどこかのRO日記で見て買った覚えが。

高校生の「私」は学校から帰ってくると祖母から古いノートを渡される。
恐ろしく古くカビの匂いがすごいそれは当時年齢一桁の弟が書いた物語でびっしりと埋まっているノートだ。小学生だった私と弟と犬との数年の物語。

弟の書いた物語が多く登場する。年齢一桁だけにほぼひらがな(ここが1度は挫折した原因だ
涙腺がゆるい方は注意された方がいいかもしれない。

↓ネタバレ
弟が死ぬんだと思ってた。両親か……
死ぬのでなければ子どものうちに神隠しみたいにふと消えて生死不明になるとか(これはかなり近いけど。

檸檬のころ (幻冬舎文庫 と 8-2)

久しぶりに読み返した……
ラブソング>金子商店の夏>雪の降る町、春に散る花

水に描かれた館 (創元推理文庫)

崖の館続編。崖の館よりはこっちの方が好きだなあ。
論理的なミステリではないと思いますが、謎・幻想・愛みたいな感じで。
218ページ以降の展開が好きです。とりあえず夢館に突撃。

使える読書 (朝日新書)

ただ物語を追って、「面白かった」「つまらなかった」というだけの読み方からは卒業しましょう。「筆者渾身の一行」を摘出する齋藤流読書術のノウハウを利用すれば、「使える読書」は「使える会話術」になり、さらに「使える交際術」に。あなたの「知的脱皮」の一助に、この一冊。 (カバー折り返し紹介文より)

読むところは最初の30ページぐらいで残りの200ページ超はテンプレにあてはめた実践編。

ブログで感想を書くことについても書かれてたんですが
・好意的に書く(こき下ろそうとすると的を外した文になりやすい
・引用するところを考えながら読む
そんな感じのことが。

強調部分が太黒字じゃなかったのにまず驚いた。青字。

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