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これはいい入門本。
文楽の歴史からどんな感じのことをやってるのか、どんな話をやっているのか。伝統のあれだから古臭かったりするんじゃないかとかそういったことが解決されてる感じ。
「太夫さんが何を言ってるんだか、わからない……」
のは困ったものだ。同じ日本人なのに日本語が分からないとは何ごとぞ。そう思うから、ますます恥ずかしいし、悔しい。太夫さんゴメンナサイという気分になる。
現代人なら誰もが陥りがちな、この「義太夫節の壁」を突破するには、いったいどうすればいいのか? そこで本書では思い切った提案をしたい。
「義太夫節は外国語の音楽だと思って聴きましょう」(P136)
私この前聞いた文楽(大阪で発達した人形浄瑠璃を特に文楽と呼ぶとあった)はかなり聞き取れてました。ちなみに阿波人形浄瑠璃、あれは本当に聞き取れません。3割ぐらいしか内容は理解してない。
ちなみに文楽の入門は
この辺もオススメです。でも本当なら一度見に行くのがいいと思います。
大阪なら6月の文楽教室とか夏にやってる子供向け文楽とか。
この表紙の意味がようやく分かった私です。何回も読んでるくせに遅いな!
狩野とかコウちゃんが見た月の写真っぽいの(下巻)とそれの昼バージョン。
レディ・マディとハロー・レイチェルみたいなあれだ。
ところでコウちゃんが好きすぎる件について。
『派手な事件を起こして、死んでしまわなければ、声を届けてはもらえませんか。生きているだけでは、ニュースになりませんか。何も問題が起こらないこと、今日も学校に行けることが「平和」だったり「幸福」であるのなら、私は死んだりせずに問題が起こっていない今の幸せがとても嬉しい。
(中略)
お願いです。だから知ってください。コウちゃんの本は人を殺したりしません。』上巻P201
買う予定は全くなかったんですが、ついったーでセキララ!!みたいな黒歴史系の痛々しい邪気眼な青春を送った方にという感じのを見て、買わないと!と思った次第。
PBWプレイヤーとしてはこういうの凄く好きなんだよな……(ネタとしては。本物様とは絶対同じ場所にはいたくない
本が作る縁の話。もしくは「海辺のカフカ」@村上春樹ツアーをする3人の話。私は村上春樹は未読なんですが、これを読み終わった後本屋にいって「新潮夏の100冊 本店オススメNo1は海辺のカフカ」とか見てしまいうっかり買いそうになりました。
大歩危小歩危とか鳴門とか地元がどこどこ出てきたのでびっくりしました。
「地元が出てくる小説」というのはめったに見ないのでそれだけでも甘くなるものです。いや地元といっても鳴門も大歩危も私のホームではありませんが。
ナズナの方からワタルに教えたことといえば、もっぱら本のことだった。
子どもの時から読書好きだったナズナは、一人の作家を好きになると全ての著作を読まないと気が済まない。自分と会うまでは村上春樹も読んだことのなかったようなワタルには、読ませてやりたい本が山ほどあった。
ワタルと会う時には、何冊もの文庫本を持っていくのが習慣になった。それを貸しておくと、ワタルは次に会うときまでにはみんな読んできてくれる。電話やメールでその本について語り合うのが毎日の楽しみになっていった。(P87)