カテゴリー「 読了 」の記事
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懐かしい……!
東京で育った篤史は高知大学進学を機に祖父母の家へ移り住んだ。
町内会でよさこいチームを復活させることになり、それに参加することになる。
土佐弁もよさこいの練習シーンから本番からいろいろ出てくる。
私は本場のものこそ見たことありませんが、大学時代は2年ほどよさこいを踊ってました。
とても懐かしい。
(ちなみに阿波踊り王国にあってよさこいを選んだのは「この機会を逃したら一生縁がないと思うから」です)
読んでて、鳴子の音がなんか聞こえてくるし、歌も聞こえてくるし実際ちょっと踊ったりしておりました。
振りはそれらをふまえ、はじけるような元気のよさをちりばめながらも基本、隊列美を尊重する高度な群舞をめざしていた。腕を差し伸べたときの鳴子の角度、くるりとターンするときのスピード、決めポーズの時の腰の高さまでひとりひとりダメ出しされる。
(P165)
懐かしい懐かしい!と思ったシーン。
毎日3時間とか普通に練習してたなあとか、いざ指導する側に回った時の難しさとか、いかにして目立つかとか(←とても重要)カチャーシー踊ったりとか(エイサーチームもあった)大学時代を回顧してみるのです。
県内どっかでよさこいサークルとかないだろうか(ないよなあ。
ショートショート。14歳の初恋1クラス分。か わ い す ぎ る
とても好きなのが佐原さんと武田君で!
「え、なに、告る気?『わたし、もじもじ……ずっと武田のこと好きだったの!』みたいな」
(略)
「アンタなんかに告るわけないじゃん、ただアレだもん、今度の学祭に漫才コンビ組んで出ない? って言いたかっただけだもん!」(P139?140)
佐原さん視点と武田君視点両方読めるとか死ぬ。青すぎて死ぬ。
佐々木さんも好きだ。
私はこうして小さな幸福を貯めるのだ。部活で会うだけの西村先輩との会話、きれいに切り取ることができた空と先輩の絵、そういうのを記憶に貯金する。家に帰ってからなんどもなんども確かめる。食事の後片付けをしながら、ブラウスにアイロンをかけながら、ずっと思い返している。
それだけでいい。(P79)
告白しないままに終わるオチかとおもったら何だあの切ないオチ。
ほしいものはなんでもあげる みたいな。
インパクトがありすぎた一文は
美しい。美しすぎてのたうちまわりたい。
名前が鍵太郎だったためにうっかり生徒会@富士見ファンタジアの鍵が頭をよぎっていきました。
森君も好きだな。こっちが本当の夏だ!とかいってるところが。
これの原形になった(らしい)豊島さんのリアル中学生の時の日記読みたい。日記なのに3人称。
終末近づく鳥篭荘。
ゆるゆるとしてて、時間は全く止まっていたようだったのに慌しく動き出しました。
- そして誰もいなくなった
- パパはわたしたちのHERO
- 交番/くつした/スケッチブック
- それは非可逆的でありながら連続的であり
- 聖夜、シナプスの夜で
こんな品行方正で健康的な鳥篭荘が鳥篭荘であるはずがない(゚д゚)!というパラレルワールド的あれ。カラーページでこいつ誰だ!とおもってたらパパ上か……
ちなみに一番ぶほ!となったのはへれんさんと有生。キズナはホスト部の黒魔術部風で再生された。
華乃子と加地くんがとても可愛らしい話。あとパパ。パパの中の人が!
家族はいい。
由起と家族たちの話。由起はできた子すぎるから大変よね☆っていう話だった。洗濯機喋るな(゚д゚)ていうか今度は双子が生まれそうな気がする。双子×双子。
双子の老人が普通の人に見えた話。有生が微妙にポジティブ。
?
笑いながら、踊りながら、この場から一人、また一人と住人たちが消えていく錯覚に囚われた。まるで観客のカーテンコールに応えるために、めいっぱいめかしこんで出演者全員で最後の挨拶をしに出てきたみたいに。喝采に応えて一人ずつ前へと進み、スポットライトに照らされてすましたお辞儀をし、ひらりと身をひるがえして舞台を去っていく。
(P191)
パパと加地母、それとキズナと有生の話。ヘタレ有生がんばる。
ていうか夏ごろ出るいってた「ルルルの新作」はどうなったんだろうか……この前野性時代に載ってた14f症候群の短編は読んだ。
友衛遊馬は東京にある弓道・剣道・茶道(メインは茶道)家元の長男で、将来のため京都の大学を受験するように言われていたが5つとも不合格。
と家族には言っていたが、実のところは車の免許を取ったりライブにいったり5つ中4つは受験さえもしていなかった。それを知った父は激怒。比叡山に修行に出されるところを逃げ出し、友達の家に転がり込んだが色々あってあれほど嫌だった京都に行き、生活の拠点を置くこととなる。
特に派手な展開はないし、茶道のことは全くもってわからないけど面白かったなー。京都が舞台なので喋りのメインは京都弁です。京都弁聞くだけでも気分悪いわーっていう遊馬が根っこをおろしていくところが面白い。
そして今ぎゃーーってなったことには帯の折り返しの部分が続編連載中の宣伝なんだけどそのあらすじがさらっとネタバレだ……そんなに重大じゃないけどこれは……
日記本。
吉原手引草が直木賞受賞したときのこともこの巻に収録されてます。
あと日本の政治のことも微妙に多い。10/8現在の総理大臣のことは嫌いなようなので(安倍首相辞任のところを見ながら)今の状態をどう思ってるんだろうか、とか思いつつ3巻を待ってみる。ぐぐってブログを見ればいい、という話なんだけど。
ところで今日は具体的な仕事の話はヌキにして出版業界の四方山話をしたが、アメリカの出版界はM&Aが非常に盛んで、どんどんと合併が進み、今やほとんどが二大出版社の傘下に収まっているという話を姐さんから聞いて、「何故に日本の出版社は合併しないの?」と尋ねたところ、「そりゃ株を上場してないからですよ」と、いともあっさり答えられた。
(P193)
あ、そういえばと思った件。
角川書店とメディアワークスは別物と思っていたことが私にもありました(具体的に言うと3年ぐらい前まで