カテゴリー「 読了 」の記事

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氷の海のガレオン

氷の海のガレオン/オルタの前身。こっちにしか入ってない短編が読みたくて読んだ。
2回目ともなるとガレオンも冷静に読めます。死ぬ死ぬ言いながら転がらなくても読めます。
たまにひりひりはするけどわたしは元気です。

天上の大陸がよかった。微妙にガレオンと繋がっていた。日本が舞台だと思うけど日本じゃないみたいだった。

もうだめだよう、わたしには耐えられないよう、助けに来てよう、と叫んでいても、もっと深い所では出口が見えている、という事が。
そういう時は、どんなに頼んでも、出て来てくれなきゃ死ぬと言おうとも、絶対ソーマは来てはくれないのだ。
そういう状況に陥ったなら、まず、泣き寝入りでもいいからひとねむりして、こころを落ち着けて、『自分がどっっこも嘘ついてないか、自分のことをひとっっっつも偽ってないか』を探さなくちゃならない。
すると、何となく、見えてくる。

(P124-125)

うれしくて、うれしくて、涙があふれ出した時、先のほうに、ぽつんと強い光の入り口が見えた。
あの光の所まで行ったら、絶対に、何かを疑ったりしてはいけない。

(P165)

クリス・クロス—混沌の魔王 (電撃文庫)

ソードアートオンラインを読んだらとても再読したくなったので……わたしの10代がいまここに!
SAOは確かにクリスクロスなんだけど、クリスクロスから連想するなら迷宮街クロニクルかクラインの壷だよなと思いました。SAOは塔を昇るMMOだけどクリスクロスは迷宮を潜るゲームだから。
甘さがかけらもないこのラストは何度も読んでても素敵。懐かしかったー!

“文学少女”見習いの、初戀。 (ファミ通文庫)

このラノ2009とかかつくらのインタビューで言われていた「心葉1人になった文芸部に後輩(女子)がやってくる」外伝。心葉ちょっとたくましくなった。少なくとも脱ヒロインはしてるとおもうんだ……

今回のテーマは曽根崎心中。
文学少女外伝は恋する後輩ちゃんこと菜乃の一人称なのでとても少女小説っぽい。
菜乃に対する心葉はとてもツンだった。

4章の後半からは脳内劇場で実写的に上映スタートだった。ここらへんとても好きー。
その次が麻紀ふたたびあたり。
菜乃と死にたがりの道化のラストの遠子先輩がだぶるねー。だぶるねー。

「なんです、その残念そうな顔は。ツンデレにもほどがありますよ」
「きみに見せるデレは、最初からない」

(P105)

——この貝殻の分だけ、生きてください。
——幸せになってください。

(P289)

図書館の女王を捜して

あらすじ書くに書けない本だな。ネタバレ絶対禁止本というわけではなくて、短い話が重なって浅いところを掘り進めながら時に「おっ」と思うところや笑うところがあって気がついたら終わっているという。もうちょっとなんかあると思ってたら終わった。

「せめて生きている間は面白い本を読んで、楽しい時間を持ちましょう」

(P43)

「あんな顔面がバリアフリーになってる奴の言うことなんて気にすることないわよ。このホームは、あたしが仕切っているようなものなんだから」

(P164)

『審判』はレクイエムを歌う—真・運命のタロット〈4〉 (講談社X文庫—ティーンズハート)

カザフ編続く。《まほうつかい》いっかいやすみ。
今回は《女教皇》と《恋人たち》あと文華。久しぶりの《節制》の登場。《節制》が語るあらすじはルー語でとても読みにくい。ミニマムな《女教皇》と《正義》は可愛い。
ティターンズ同士でも戦ってみたりとか、ティターンズが正しくてプロメテウスが悪だなんて誰が決めたの?とか。次でカザフ編は一段落つくらしいけど悪魔分厚いよ。

「知ってしまったことの重さに耐えることのできぬ者は、知るべき資格を持たない」
「あたしには耐えられないっていうの」ムッとして思わず語気を荒げてしまう。「そんなことあんたに決めてもらいたくないけど」
「運命の重さに耐えられぬ輩が、プロメテウスになるのだ」
「あたしがプロメテウスになるっていうわけ?」

(P53?P54)

海馬が耳から駆けてゆく

これがはじめてのエッセイだったらしい。11年前だった。菅野さんまだ27歳だった。

わたしがエッセイでなにを愛するかというと身内ネタである。家族ネタである。
もっというならきょうだい(姉弟・姉妹・兄姉弟ならなおよい)ネタだ。母と娘もおいしくいただける。
そんなわけで家族ネタが大変多いこの本はとても美味い。
あと11年前の本なのにあとがきで「インフルエンザの日本上陸を阻止します」とかいってて、歴史は繰り返すとかおもった。

 今このエッセイを読んでいる読者さんに、純真な中学生はいるだろうか。どうだろう、君の女友達が、君の好きな男の子と二人きりでバイクの修理に出かけてしまったら。女友達は君がその男の子にメロメロだとよく知っているんだ。ちっとはぐれるだろ?
 でもね……大人になってしまうとね……昼日中に二人で出掛けたからってなんだっつうのよということになってしまうんだよ……。

(P124)

言われてから気づいたよわたしもそんな青い心はいつの間にかなくしてしまったよ!
飲み会にいっても私は青いときの話(誰が好きだったとか)はほとんどしない。そんな話をする子は幼小中高一緒で特に高校は3年間クラスも部活も一緒だったので多少のヒントで特定余裕なのである。やばい。

姉弟の間には、親には絶対に言えない秘密というものが沢山あるのだ。
「き、貴様それを言うか……っ。俺だってみんな知ってんだぞ。おめえは(本人の名誉のため——以下同文)」
「ああっ、それを言ったわね! あんたの補導回数は、本当は2回じゃないのよね!? シンナーだけはやんなかったのが唯一の自慢なのよね!?」
と、喧々囂々姉弟は醜い骨肉の争いを繰り広げた。
気が付くと母が、遠い、遠い空の彼方を見つめている。
「……刑務所にだけ入らないでくれて、本当にありがとう」
「い、いや、そこまで言われるほどのことでは……」
「ついでに、これからも入らないでくれると本当にありがたいんだけど」
「恐れ入ります」
恐縮して姉弟は、思わず頭を下げた。

(P183)

荒野のヒース、荒野に咲いた一輪の白い花。たおやかで可憐な白い花のようなその人の名を、それでも憚らずここに記そう。
ウッチャン。う……内村光良である。ウッチャンナンチャンのウッチャン。……ちょっと恥ずかしい。荒野とは主に南原清隆のこと……。

(P211)

バカとテストと召喚獣 6 (ファミ通文庫)

 姫 路 さ ん の タ ー ン ! 

今月のファミ通文庫ゲットには紆余曲折がありまして、GW進行もありtwitter上では相当早くからフラゲが叫ばれておりネタバレ防止作戦を引くわたし。本屋行く→しょんぼりを繰り返し29日ごろには「あの本屋は売ってるだろうけど行くまでに交通費としてラノベ約1冊分が必要だ。明日はもう公式発売日だし出るはず。待つ」と思って30日本屋へ行ってみればまるでなし、ファミ通文庫の発売日は 5 / 1 でした……

今回のバカテスは「夏だ 納涼だ 肝試し大会(召喚獣もあるよ)」
美波の召喚獣はぬりかべに超笑った。しょっぱなからいきなり沈没ポイントきた。ちなみにその次のポイントは「334クラス アレクサンドロス大王」

P131の衝撃は聞いていたんですが聞いていたのを吹き飛ばすほどの衝撃でした。
あれを挿絵指定した人と描いた葉賀さんはとてもGJだとおもいました。常夏先輩はすごい。

久保・美春ペアはすごかったですね。ピンでも大概やばいけどタッグ組んだらやばさ3倍。みたいな。

「前に、姫路さんのことを名前で呼んでみたいと思ってさ」
「はい」
「その……家で、一人で名前を呼ぶ練習を……」

(P272?P273)

ところでわたし細マッチョとゴリマッチョのCMがとても好きなんですが6巻を読んだ後は冒頭の鉄人とかP131を思い出して死ぬかと思いました。

ペテン師一山400円 (ウィングス文庫)

ウィングス文庫が10周年記念ということでカバーのフォーマットが変わった……あの高級感あふれる感じ好きだったんだけどなー。今は何かHJ文庫とか色違いのファミ通文庫だ。

表紙は男ばっかりですがBLではありませんよの詐欺師でコメディ。
母方の曾祖母フサが危篤と雲出家顧問弁護士から手紙が舞い込んだ。
亡祖母は雲出家を嫌っており、母ハル子はわざわざ三重まで行くのは面倒だなーと渋っていたところ、一人旅をしてみたい純太が代理をかってでた。フサの財産は30億ともいわれる。遺産相続ともなればと集められた親族は気もそぞろ。初めて会う純太には陰口を叩くが遺産相続にはフサが仕組んだゲームに乗る必要があった。

弱者からさらに奪い取る方向ではなくて詐欺してる人から奪い取る系だった。
メインは男ですが雲出家は見事に女傑一族です。ツンデレおじさんは良いキャラです。
とても面白かった。次巻にも期待。

三匹のおっさん

定年退職後嘱託職員として再就職した清一(通称キヨ)、居酒屋元店主重雄(通称シゲ)、機械いじり大好き工場経営則夫(通称ノリ)。まだまだ爺のカテゴリには入らんぞ(゚д゚)ウラァーーと仕事後終電ぐらいまで町内の安全を守るため見回りをはじめた。

キヨと孫祐希の交流はイイデスネ。
心温まる仲良し祖父孫には程遠いけど(誰が仲良しだばーか(゚д゚)とか言う二人です)

人知れず町内の安全を守る祖父世代の勧善懲悪と孫世代の恋愛物語……だったりするのですが、揉め事の内容とか悪が凄かったです。嫁姑対決とか強姦未遂とかゲーセン強盗とか動物の虐待とか、1ヵ月後?数十年後の自分とか今現在の隣近所で起こっていてもまったくもって不思議ではなかった。
新聞に載るとしたら地域欄の数行にしか満たない程度の、でも生々しくてすごく現実味を帯びた悪だった……

4話はちょっと鬼籍通覧とかぼくのメジャースプーン思い出したな……

不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ〈3〉

1巻の時点では確か結婚を目指して頑張ってみたり、断食してみたり、ヨガとかフィットネス方面を体験してみたりとかそういう内容だったんですがこの巻はかなり体育会系……

芦ノ湖ウォーキング(22キロ)に参加してみたり9時間かけて縄文杉に会いに行ったりピラティス体験してみたり。ピラティスが整体+運動と聞いてちょっと興味を持った。やべえとか思ったのは明日すごくいい天気の中朝から超長距離歩くよって分かってるのに、深夜までだらだら酒を飲む→翌日二日酔いコンボ。

溶けてなくなりたくなるような、ピーカンである。
わざわざ書かなくてもいいようなことだが、私たちがただの旅人ならいいさ……けれど昨日さんざ飲んだ朝八時半から芦ノ湖畔を一周する人……ねえ何処の誰? こういうイベント企画する人!! 私も鈴木も椅子に根が生えてるの抜いてきたから、ちっともこのピーカン有り難くないよ!

(P138)
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