氷の海のガレオン/オルタ (ピュアフル文庫)

凄かった……。いろんなものが刺さりまくった。小中のときのことをめちゃくちゃ思い出した。
もうやめて!私のHPはもう0よ!を地で行くような本でした。

自らを天才だと信じて疑わないひとりのむすめがありました。斉木杉子。11歳。
——わたしのことです。

(P6)

「みんなといっしょ」「ふつう」ではない異物であったり、みんなが「変な奴」と思う子と仲良くしている子も同類としてクラスからはじき出される。いったんレッテルを貼られれば楽に過ごせるところへ逃げ出すか「あんな馬鹿と一緒なんかじゃありません」という風に装うか。
超覚えあるんですけど。しかも私も巻き込まれた側だ暗黒の図書室へ逃げた2年間。

「もっと酷い不幸から逃れるために、あたしを引っ張ったのよ。二人で一緒に耐えましょう、ってなもんでさ。」

(P57)

オルタはもっと重かったな。過激だ。
なんか途中で涙があふれてきたので読むのを中断した。泣ききったほうが短くてすむ。

「先生」の職務。それはとにもかくにも、「学級」というものを、ひとつにまとめあげること。
それひとつの親密な共同体として、育てて行くことなのですから。

(P135)

そりゃあ、まだしばらくはあの座席にいなきゃならないんだけど、でもね、この世界にはどこへいっても、だいたいこういうもんなのよ。いくつになっても、どこへ行っても、何人かは気の合わない人がいて、その人たちともつきあっていかなきゃいけない。だからもっと慣れて強くならなきゃ。

(P186)

これ読むまで忘れてたんだけど、小学校3年生の時の席替えアンケートを思い出した。
「隣の席になりたい子は?」「隣の席になりたくない子は?」それぞれ名前と理由欄付き。
当時8歳ですから両方とも馬鹿正直に書きました。これで天敵と離れられると思って次の日学校来たら隣の席が天敵で愕然としました。涙目でくっついてる机離したこと思い出したわ。

もし小中学校の時にこれ読んでたらどう思ったんだろうなっておもった。