カテゴリー「 単行本 」の記事
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画集というにはちょっと薄くて、ミュシャってどんな人だっていう人向けかな。
何か他に画集持ってる人で、絵が目的ならこっちはあんまり買わなくても大丈夫かも。
絵の説明はそこそこにミュシャがこれを描いたときの背景とか、アールヌーヴォーとは?とか色々と載ってます。文字部分多いかな。絵だけじゃなくてアクセとか彫刻とか写真とか色々あります。
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堺市の北野田というところでミュシャ展が開催されるそうで。
会期は10/27?11/25。難波から30分ぐらい。150点展示で、堺市ミュシャ館からの持ち出しが多いそうです(Mucha-holicさんより)
10月末から11月の勤労感謝の日付近までの土日は(私の中ではかなり珍しいことに)ちょーアクティブなので既に予定をガッガッガッと詰め込んでおりまする。どうしても行きたいなら京都行く時にちょっと寄るぐらいしかできないんですが京都から堺市方面は確か1時間強かかったと思うので悩むところ。
堺市のミュシャ館は素晴らしいのでミュシャが好きな方は機会があればぜひ一度行ってみて下さい。これだけ混雑とは無縁の空間でミュシャ作品いっぱい置いてあってまったり浸れてこの入場料はめちゃくちゃ安い。駅直結の建物なので多分迷うことはないと思います。
しばらくちょっと缶詰恐怖症になります。ああああこええええ
ファーガル・バムフィールドはある日コレクション趣味をもった。集めるのは缶詰だ。
缶詰といっても特殊な缶詰ではないし外国のものでもない。ふつうにスーパーで買える缶詰だ。ただしラベルが剥がれているもの限定。
特価品ワゴンで安売りしているラベルのない缶詰は何が入っているのかさっぱりと分からない。野菜入りかもしれないしふつうにスープかもしれないしもしかしたらペットフードかもしれない。その中身が分からない感に惹かれてかファーガルは1個2個とコレクションを増やしていく。開けずに本棚に並べてさらに3個4個と増やしていく。50個になったときさすがに息子の趣味はおかしいと思った母はこれ以上増やすのは駄目だという。欲しければ1個開けなさいと。
そしてようやくファーガルは缶詰を開けることにした。カラカラ音がする缶の中から金のピアスが現れた。ひとつ開けたから缶詰を補給してまた開けてみる。そこに入っていたものは……
ちょー直球タイトルである。表紙はポップだが中はそれほど明るくない。
というか途中から超展開になる。ラスト2章の恐ろしさは異常。正確には章タイトルが恐ろしさの所以。ずっと読んできてこの流れでこの章タイトルをみた時が恐ろしかった。震え上がった。夜中に読み進めてもいいものかちょー悩んだぜ……
短編集。
いつも使ってる小さなねじ回しが急に見えなくなったり物陰に誰かがいるような気がしたりふと顔をあげると誰かに見られてるような気がするのは本当に誰かがいるためだ。それを異人類といい、研究しているのが奥多摩の大学の文化人類学専攻の紫門教授とその助手、吉元嬢である。
自分は触ってないねじ回しに足が生えてどっかに歩いていったという類のいい訳ではなく、私は妖精が見えるのウフフフという類の人ではなく、本当に異人類はいる。教授と吉元嬢はフィールドワークを通してコミュニケーションを取ったりもしている。
登場する異人類は「穴居人」「盲点人」「無人島人」「物陰人」「混戦人」「痕跡人」「風下人」以上7人
話には直接関係ないし伝聞のかたちでしか登場しないけど首相が気に入った。
実際こんな人が首相だったらどんな平和な国でもアウアウ!だろうけど。
朝から今日のお昼はカレーだとか、今日の晩ごはんは絶対にカツ丼だと決めてかかったとき、人は絶対にそれを食べないと気が済まないときがある。
それをして嬢は口が○○になっていると表現する。つまり吉元嬢は絶対に晩ご飯はきつねうどんでないと嫌らしい。(P188)
これ使う(゚д゚)今日は口がお好み焼きとか。
本関連色んな職の方による匿名座談会。具体的にいうと
児童書編集・司書・カメラマン・ティーンズ文庫編集・新聞連載小説担当・時刻表編集・国語教科書編集・地図編集・出版社受付・自費出版編集・印刷会社営業(漫画担当)等23種の座談会。
2000年発行の本なので内容的には古くなっているかもしれませんという前提で読み。
「ティーンズ文庫」なのはライトノベルという単語があんまり知られてなかったかそれとも単に「ライトノベル」という単語がなかったか、もしくはコバルトとかを指すのか(7年前というとブギーポップが元気だった頃とかキノの旅の1巻が出た頃か……)
C 全点書き下ろしで発売日が決まっているという条件が前提としてあるから大変だよね
B しんどいですよ。発売日の三ヶ月前には入稿しないと基本的には不安ですね。
C さらに言うと、イラストレーターにも絵を描く時間が必要になるから、それがけっこう辛い
B 彼女たちも漫画家だから自分の締切を持っていて、そうでないときにやるわけでしょう。早く原稿が入っていなければ、ぱらぱら読む時間もなくなってしまう。どういう格好をしているかは赤線を引いたところだけ読めば分かるようにべたべた付箋をつけて、ここの絵にはそのキャラクターを描いてくれと。そういう感じでお願いするから。P109 ティーンズ文庫編集部匿名座談会より
Aさん=月6点維持 Bさん=? Cさん=月3~5 多いときで9点?12点 出しているところ。
イラストレーターによるところが多すぎるという内容。
教科書に載った作品は謝礼が支払われる(補償金というらしい)
文化庁が決める金額があって、4種に分かれてる(詩は第2種という風に
さらに文字数によって4種に分かれている。それで教科書の発行部数によって1~2万・15万?20万と分かれている。 補償金は安いらしい。(P159付近)
地図の作り方
国土地理院発行の地図をベースにする→申請を出す(個人でもいい。使用料はなし。ただし地理院発行一番新しい地図を買わないといけない)→地理院に申請したものは使用番号が下りるのでそれを明記しないといけない。3年に1回ぐらいは申請しなおさないと時々怒られる
なんかすげータイトルだなと思ったので。
つまりは、書評で取り上げる、そこで褒める、あるいは貶すということが、ある種の権勢のゲームになっているわけですね。書評で取り上げて褒めることが、好意の表明であったり、忠誠の証しだったりする。だから、文壇や学会の実力者が本を出せば、皆が競って取り上げて、無責任な賛辞を述べる。
まあ、そういう遊びも、当事者たちにとっては、意味のあるものでしょうが、読者にとったらたまらない。(P37)
かといって書評を完無視もよろしくないらしい。
ジャンルの幅を広げるためにもひとりのお気に入りアーティストより1人の批評家を探しなさいということ。公明正大でなくてもいいから自分と感覚が似てる人を探すのが大事。
私の場合はその批評家がかつくらにあたるわけか……(確かに広がった……(深みにはまったともいう
半分ぐらいまでは面白かったです。アメリカぐらいまでは。その後は飽きました。惚気は過多に続くとお腹いっぱいになります。普通にバカップルの恋愛エッセイでした。1巻比惚気・ボケツッコミの会話増量。ラノベネタ有。
これ系のエッセイなら私は801ちゃんのほうがあってるようだ。
私の日常会話を文字にするとこんな感じになるのかも。とか思いました。
恋愛成分は含みませんがどっちかがボケて突っ込んでとかデフォなので。
いつぞやにメッセで狼さん@関東民に「誰もボケなくて誰も突っ込まなくてどこで話の切れ目とか話題の転換をはかるというのだ!」というと「話の流れで切れ目を読んだり転換したりするんだよ!」的回答が戻ってきました。かなりマジ質問でした。誰も話にオチをつけないのなら話が締まらないじゃないか!脱線し放題じゃないか!THE放し飼い!
ボケ過多なのでツッコミ要員は常に不足しています。
とここまで書いて我に返る(だが消さない(そしてこのまま公開
異形のみが住む大江戸に落ちてきた、この世界唯一の人間・雀
かわら版屋で原稿を書いて売って妖怪の町で住んで2回目の冬、年越しである。
時代劇っぽい児童書の3巻。
菊五郎が保坂家のぼんと側近を追い返すところが好きだわー。
狐火のところは綺麗過ぎるな。頭がちりちりする。
何かしら目的を持っているわけもなく、ただそこに居るだけ。彼らは、あるがままにそこにあるだけ。
だが雀には決して踏み込めない存在なのだ。
決して覗いてはいけない深淵。
雀と何も変わらないように見える雪消。だが雀と雪消の間が牢で隔たっているように、越えてはいけない境界線がある。
境界線の向こうには……
(大江戸の本当の姿がある……?)(P120)