カテゴリー「 単行本 」の記事

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ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法

なんかすげータイトルだなと思ったので。

 つまりは、書評で取り上げる、そこで褒める、あるいは貶すということが、ある種の権勢のゲームになっているわけですね。書評で取り上げて褒めることが、好意の表明であったり、忠誠の証しだったりする。だから、文壇や学会の実力者が本を出せば、皆が競って取り上げて、無責任な賛辞を述べる。
 まあ、そういう遊びも、当事者たちにとっては、意味のあるものでしょうが、読者にとったらたまらない。(P37)

かといって書評を完無視もよろしくないらしい。
ジャンルの幅を広げるためにもひとりのお気に入りアーティストより1人の批評家を探しなさいということ。公明正大でなくてもいいから自分と感覚が似てる人を探すのが大事。
私の場合はその批評家がかつくらにあたるわけか……(確かに広がった……(深みにはまったともいう

腐女子彼女。パート2

半分ぐらいまでは面白かったです。アメリカぐらいまでは。その後は飽きました。惚気は過多に続くとお腹いっぱいになります。普通にバカップルの恋愛エッセイでした。1巻比惚気・ボケツッコミの会話増量。ラノベネタ有。
これ系のエッセイなら私は801ちゃんのほうがあってるようだ。

私の日常会話を文字にするとこんな感じになるのかも。とか思いました。
恋愛成分は含みませんがどっちかがボケて突っ込んでとかデフォなので。
いつぞやにメッセで狼さん@関東民に「誰もボケなくて誰も突っ込まなくてどこで話の切れ目とか話題の転換をはかるというのだ!」というと「話の流れで切れ目を読んだり転換したりするんだよ!」的回答が戻ってきました。かなりマジ質問でした。誰も話にオチをつけないのなら話が締まらないじゃないか!脱線し放題じゃないか!THE放し飼い!
ボケ過多なのでツッコミ要員は常に不足しています。

とここまで書いて我に返る(だが消さない(そしてこのまま公開

封印の娘 (大江戸妖怪かわら版 3)

異形のみが住む大江戸に落ちてきた、この世界唯一の人間・雀
かわら版屋で原稿を書いて売って妖怪の町で住んで2回目の冬、年越しである。
時代劇っぽい児童書の3巻。

菊五郎が保坂家のぼんと側近を追い返すところが好きだわー。
狐火のところは綺麗過ぎるな。頭がちりちりする。

何かしら目的を持っているわけもなく、ただそこに居るだけ。彼らは、あるがままにそこにあるだけ。
 だが雀には決して踏み込めない存在なのだ。
 決して覗いてはいけない深淵。
 雀と何も変わらないように見える雪消。だが雀と雪消の間が牢で隔たっているように、越えてはいけない境界線がある。
 境界線の向こうには……
(大江戸の本当の姿がある……?)

(P120)

オーダーメイドダーリン—幸せの王子様(ベストパートナー)の育て方

ポリ白とかカーリーとか銃姫とかでおなじみ高殿さんの実体験を元にした漫画(インタビューなど含む)親に見られたら困るというか気まずい本という意味で取扱注意の本。
内容を分かりやすくいうなら「理想の彼氏をゲットするためには」
もっというなら理想の王子様なんていません!自分好みにカスタマイズするのです!具体例がこちら!という内容。

高殿さんがまだ大学生だった頃世間はロリコン殺人犯のためオタクは大変迫害されていたそうです。

なのに、カミングアウトできるか!
なにも知らないパンピーの彼氏に、「エヘ、夏休みとクリスマスはないから」とでも言うつもりか。
「無理!」
(中略)
「彼氏をオタクにさせることはできなくても、オタクに慣れさせることはできないのかな」……と。
——思えばそれが、わたしが男子改造計画を思いついたきっかけだったのでございます。

わたしが「オーダーメイドダーリン」を作るしかなかった本当の理由(P40)

という流れでこの本がうまれたとのこと。

本の内容を実践するかはさておき(耳が痛いところありましたが)高殿さんの男前エピソードとか旦那さんの話(インタビュー含む)とかが面白かったです。

腐女子彼女。

801ちゃんのほうは買って読んだんですがこっちは図書館で。
こっちはどっちかというと「傍迷惑な彼女と俺」「でも好きだからいい」みたいな。

Y子さんの言動は2人限定の時を除けばあんまり笑えなかった。私の周りにいる腐属性の人と似ていて思い出してげんなり。「BLが好き」でも別に問題はないです。問題なのは「空気読まない・萌え語りと批判は場所問わず大声で・ただし自分が批判された場合は全力で逃げるor被害妄想全開」なところが目立つわけで。

昨日「(場所をわきまえないオタトークについて)ちょっとほんまに困るんやけど……」という話をしていたからですかね。

とりあえず2巻も予約しているので待ちの方向で(2巻は飛行機のところだけは見ました。あれはきゅんとする

帯のデザイン レイアウトスタイルシリーズ 別冊 (レイアウトスタイルシリーズ (別冊))

も、もえた……(草冠と火偏と両方で)

別冊となる本書は、書籍に巻かれる帯のデザイン特集です。日々大量に発行されている書籍の中から、優れた帯デザインを多数ピックアップして、ジャンル別に収録。ブックデザインの要素として、「帯」にフィーチャーし効果的にデザインされている作品を紹介します(P5 はじめに)

これ読んでみたいっていう本が何冊もあった。とりあえずチェックしとく……

にょっ記

乙一の小生日記みたいな本だった。爆笑。4月19日がもっともやばかった。
多分あれはページめくる分があったら余計にはまったんだと思う。同じページにあったらぶっぐらいで済んだはずだ。武将OLとかおばさんたちとか子ども達とかこんなことを喋ってたネタが異様にツボる。

「別腹ってほんとうにあるらしいっすよ」
「ええっ、まじかよっ」
「ほんとっす。人間の胃袋ってひとつじゃなくて、何個かあるらしいっす」
「まじかよ……」

(P8)

いやいやいやいやちょっと待てみたいな。

すれ違った時に聞こえた話で最近一番気になったのは高校生男子3人組ぐらいで「ミートホープ!ミートホープ!」ていってたことだな。横断歩道で。チャリに乗って。

世界音痴

エッセイ。
回転寿司のとスーパー閉店前のねぎとろのがつぼに!つぼに!
ジャムガリンとかばかだーーーーと思った。ばかだっていっても褒め言葉ですが。
繊細だ繊細だいい意味で。
これを書きながら今ふと表紙を見てあ、回転寿司と思ったら妙につぼにはまってしまった。

最近読み終わった後にカバーでツボにはまることが多い。
昨日はよつばと7巻を読み終わった後何気なくカバーめくってぶほってなった。
最後の罠が潜んでいたよガーーーーー

78(ナナハチ)

13編の小説。続き物であったりリンクしていたりいつも比ちょっと分厚い本でした。
蓄音機でしか再生できない78回転のSPレコードがモチーフの話。
好きな話は第3の男とトゥインクル、トゥインクル、アーサーのねじ回し

大いなる無駄を積み重ねないことには、決して到達はありえない——(P230)

三番目の魔女

表紙に惹かれてふらふらふらと借りるの巻。

すべて奪われた少女ギリーは国で一番の武将に復讐を誓う。武将の名前はマクベス。
シェイクスピアのマクベスを魔女のひとりの視点で書き直した話、らしい。
マクベスどころかシェイクスピア読んだことないのでさっぱりですが。

度々出てくる

私は自分を一本の矢にしてきた、そしてあいつの心臓がその的。私は自分の人生を一本の短剣にしてきた、そしてあいつの死がその納まるべき鞘。

これが好きだ。

苦難の中で生き抜こうとするギリーの強さとか、止められても色んなものを投げ打って幸せになれそうな感じの道が用意されてても復讐するという執着心には恐れ入ります。

読みながら大地をわたる声を聞けを思い出したわー。
あれも10代女子が妹を殺された復讐のため旅に出る話だし。

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