カテゴリー「 単行本 」の記事

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桜庭一樹読書日記—少年になり、本を買うのだ。

そろそろ読まないと!と思ったので。

続読書日記のほうの刊行は9月。
WEBミステリーズの1か月分あたりの量が減ったのは「このペースだと年1冊ペースになるから」だそうな。

街を歩いてエッセイを書こう

「あなたにも書ける☆エッセイの極意」とかそういった本ではありません。
東京てくてくすたこら散歩を共著にして文字オンリーにした感じ。

広尾商店街がふじもとゆうきのキラメキ銀河町商店街のようにおもった。こういうところ本当にあるんだなあ。

ジャージの二人

北軽井沢(堺雅人がいいともで言ってたことには群馬県の嬬恋あたりらしい)の別荘で過ごす父と息子の話。
脳内では30歳過ぎぐらいの父と10代か年齢一桁の息子の話を想像してたら息子が30代ぐらいのような雰囲気。特に何かするわけではなくってだらだらと過ごす日々。

桜庭一樹日記 BLACK AND WHITE

そろそろ読まねば!と思った次第。

そういえば以前「桜庭一樹 身長」でぐぐってきてたひとがいるけど154cmだそうですよ。2004年の日記からだけど、そんな急激な変化があるとは思えないので。

荒野

出ると思わなかったなあ。
その昔ファミ通文庫で出版された荒野の恋が完結編をつけて合本で単行本になりました。1部と2部は内容は変わってないはずなのにパッケージが違うだけでなんだか別物の雰囲気だ。

義母・蓉子と荒野の会話はエッセイでよく読む桜庭さんとお母さんのあれみたいだ。

何も持たず存在するということ

エッセイ。
新聞とかあっちこっちから収録されている。最古のものは5年前。
直木賞受賞の言葉とかも載っている。

食べたことのないものを口にして、おいしい、とびっくりするときと、うへえ、慣れなさ故に顔をしかめるときとある。本も全くおんなじで、思えば二十代の私は、なんでも口に入れ、合うものと合わないものを捜していたような気がする。それはつまり自分自身を知ることでもあった。みんながおいしいと口をそろえるものでも、私にはおいしくないことがある。誰も好んでは食べないゲテの域のものでも、食べずにはいられないものがある。ひどく個人的その嗜好を知っていくことは、自分自身と出会うことと同義なのだ。

(P157)

熱烈文楽

これはいい入門本。
文楽の歴史からどんな感じのことをやってるのか、どんな話をやっているのか。伝統のあれだから古臭かったりするんじゃないかとかそういったことが解決されてる感じ。

「太夫さんが何を言ってるんだか、わからない……」
のは困ったものだ。同じ日本人なのに日本語が分からないとは何ごとぞ。そう思うから、ますます恥ずかしいし、悔しい。太夫さんゴメンナサイという気分になる。
現代人なら誰もが陥りがちな、この「義太夫節の壁」を突破するには、いったいどうすればいいのか? そこで本書では思い切った提案をしたい。
「義太夫節は外国語の音楽だと思って聴きましょう」

(P136)

私この前聞いた文楽(大阪で発達した人形浄瑠璃を特に文楽と呼ぶとあった)はかなり聞き取れてました。ちなみに阿波人形浄瑠璃、あれは本当に聞き取れません。3割ぐらいしか内容は理解してない。

ちなみに文楽の入門は
あやつられ文楽鑑賞仏果を得ず
この辺もオススメです。でも本当なら一度見に行くのがいいと思います。
大阪なら6月の文楽教室とか夏にやってる子供向け文楽とか。

酒井駒子小さな世界 (Pooka+)

画集のような本。中には仕事履歴があり、絵本にもなっており、インタビューも入ってます。
ちょーきゅんきゅんする。

復讐プランナー (14歳の世渡り術)

14歳の世渡り術シリーズ今回のテーマは「いじめ対処法」
……なんですがなんとも微妙です。一応小説の形式なんですが、起承で終わってます。
とあるきっかけでいじめにあうようになり、同じ図書委員の子に「酷い目にあわされたなら仕返しがしたいだろう。ノートに復讐方法を思いつく限り全部書くんだ」「向こうがこっちを脅してくるならこっちも向こうの弱みを探すんだ」と言われひとつひとつ実行に移していく。

妄想の中のフルボッコが現実フルボッコに変わることはなく、かといって「復讐なんて虚しいことはやめようぜ」なんてことにもならず、あとがきを見る限りでは続刊が出そう感じもなく、中途半端です。
とても14歳な本だった。

図書館の水脈 (ダ・ヴィンチ・ブックス)

本が作る縁の話。もしくは「海辺のカフカ」@村上春樹ツアーをする3人の話。私は村上春樹は未読なんですが、これを読み終わった後本屋にいって「新潮夏の100冊 本店オススメNo1は海辺のカフカ」とか見てしまいうっかり買いそうになりました。
大歩危小歩危とか鳴門とか地元がどこどこ出てきたのでびっくりしました。
「地元が出てくる小説」というのはめったに見ないのでそれだけでも甘くなるものです。いや地元といっても鳴門も大歩危も私のホームではありませんが。

 ナズナの方からワタルに教えたことといえば、もっぱら本のことだった。
 子どもの時から読書好きだったナズナは、一人の作家を好きになると全ての著作を読まないと気が済まない。自分と会うまでは村上春樹も読んだことのなかったようなワタルには、読ませてやりたい本が山ほどあった。
 ワタルと会う時には、何冊もの文庫本を持っていくのが習慣になった。それを貸しておくと、ワタルは次に会うときまでにはみんな読んできてくれる。電話やメールでその本について語り合うのが毎日の楽しみになっていった。

(P87)
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