カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

871件の投稿

黒銀のオラトリオ 口づけは宵闇に捧ぐ (一迅社文庫アイリス)

これが出たっていうことはアルトレオの空賊姫の続きはっていうかはい。
これは1冊でまとまっているので終わっても泣かない。

主従です! 眼帯の執事です! ラフレンツェです。
最後だけSH以外にはやさしくありませんが、要するに「この世界を異形から守る最後の扉の番人」です。
王都では忌み嫌われる黒髪を持つオルウェンが扉 オルウェンとともに暮らす執事クラウスが鍵。
2人で完結している世界で、2人を繋いでいるのはひとつの誓い。
本屋での出会いが2人の関係を揺るがしていく、という。
読みながら思ったのは迷走プラネットのルカルタとノモロをハイパーシリアスにしたらこんな感じになったのではないかなあということでした。クラウスが割とこうやってることはヒロインだなーとデレたーーーー! でした。
あなたにそこにいてほしい という物語でした。

【Amazon.co.jp限定特典付き】首の姫と首なし騎士  裏切りの婚約者 (角川ビーンズ文庫)

フォルモント国の末娘シャーロットがついに婚約。相手は愛人20人と噂されるセシル・エルマー。
王族の婚姻が認められる40日間にエルマー家の悪事の確たる証拠をつかまなくてはいけない。

割とこう、がっつり四面楚歌。頼みの綱は引き離されていき城にもエルマー家の息がかかった新人が増え、あちこちで不穏な空気が流れる。この感じで1冊は割と辛い。陰謀蠢く展開は好きなんですが、どっちかというと兵糧攻めみたいな感じで一触即発! っていう感じではないんだよねー。首のひとつでも飛ばせばいいのにって思ってすみません。でもアルベルトが「仕事しろ第1王子」とかいってたのは癒された。

ゴールデンタイム (6) この世のほかの思い出に (電撃文庫)

後半に行けば行くほどなんかまっとうな大学生の青春を読んでいるような気がした。
何回やり直したとしても香子を選ぶとか、花火大会とか、「改めて言うけど本当にありがとう」とか、なんかすごく「僕の心のやらかいところ」を全力でつかんだ上で地面に叩きつけるようなも物語でした。
いつものことか いつものことだな。なんか時々びっくりするぐらい生々しいよな。
あれこんなことなかったっけ? っておもうぐらいリアルだよな。仲良く写メ撮って、なんつーかまぶしい。

あなたの町の生きてるか死んでるかわからない店探訪します (ウィングス文庫)

「一般文芸からの文庫落ちでライトノベルレーベルから出ているエッセイ」のカテゴリ付けが難しいんだけど原則重視で。

「この店どうやって経営してるんだろう(常時閑古鳥」っていう店(外食産業)に入ってみようという体を張ったエッセイ。明らかに見た目がやばい店もあり、保健所に踏み込まれたらアウト1だろこれって店も多いです。美食とは程遠い、ゲテモノ食いとはまた別のジャンル。ゲテモノは文化の違いもあるけどこれは日本の、もしかしたらうちの近所にもあることかもしれないことだからな2
でも明らかアウトなのに食べてるからすごいと思います。
「普通にまずい」とかではネタにならないっていうレベルの、これで商売が成立しているほうがおかしいという店の多さよ。

一つ目の中華飯店えぐすぎる。
漫画がところどころに挿入されているんですが、そのページのものではなく数ページ先のことを反映していることもあり、エッセイなのに「これネタバレだー!?」もあり。読むテンポが崩れるので後でまとめ読みしました。

  1. 食品衛生法違反とかそういうの []
  2. ていうか実際に1回あった。私は見えないフリをしていたけど足元で動いていたあれは確実にホームステイだったのだ。 []

幽霊伯爵の花嫁 -闇黒の魔女と終焉の歌- (ルルル文庫)

サアラの妊娠が発覚し、喜びに沸くコルドン家に魔女復活の報が届けられる。
先代の封印が解けたということでジェイクが単身対処に向かうが、後を追ってきたサアラを生贄に要求されたりさまざまな思惑がすったもんだーする最終巻。

アシェリーゼが幸せになってよかったね。ここもいい感じにバカ夫婦だったね。
世界に流されないゆるぎない判断力(まあ人によっては高飛車だったり傲慢に映るのかもしれませんが)と愛と自分に正直に生きているサアラは良い主人公でした。

ソードアート・オンライン (12) アリシゼーション・ライジング (電撃文庫)

アリシゼーション編4冊目。
状況説明というか世界の成り立ちの話が長い。とにかく長い。だから話があんまり進んでる気がしない。
まだ面白いと思えるからセーフなんだろうなあと。
昇降係がほんの一瞬だけ出てくる割にすごい印象的でした。

バカとテストと召喚獣11 (ファミ通文庫)

2年生対3年生の試召戦争!
要するに雄二が動かなかったからもあると思うんですが相当展開が進むまで衝撃的につまらなくて、翔子がまっとうにヒロインしてて可愛いなあと思ったけど、いつの間にか卒業してしまったのかなあと思った。
雄二がロマンチストすぎてやばい。なんだおい。あれが読めてよかった。

放課後の魔法戦争(アフタースクール・ブラックアーツ) (電撃文庫)

世界でも最高レベルのクオーツを生み出す伏桜製作所のメイジ、伏桜団慶が亡くなって1年が経った。
クオーツはメイジの魔法の糧であるため、親王坂にある5つの工房はこの製作所の今後をめぐって虎視眈々と狙っていた。息子の製作所の所有権放棄しており、一周忌を機に製作所をめぐって「伏桜継承戦争」がはじまる。
弱肉強食が常のメイジの世界だが、全面戦争をはじめると親王坂は焼け野原になってしまうためこの魔法戦争にあたってはいくつかのルールが設定されている。レベル一桁のメイジであること、異位相空間での戦争で、戦闘時間は16時からの数時間限定であること。

伏桜三九郎は優秀な魔術師を父に持ったが自身は才能には恵まれず、魔術師の世界も嫌って日常に身をおいていたが、幼馴染ともども継承戦争に巻き込まれる。

こういう学園異能! 魔法バトル! みたいなの久しぶりに読んだなー。面白かった。
ただしねねこの「おにくだいすき」「カロリー制限」「ぽっちゃり系扱い」「でも体重50kg」にはただひたすら解せぬ!!!!!!!!! と叫ぶしかない。

「蜜月呉葉ちゃんがあんたを殺す相手の名前だ」は「貴様を殺す男の名を忘れるな。その男の名こそ、ゲーフェンバウアーだ!」を思い出す。呉葉ちゃんかっこいい。チームを組んだりする関係もあって三九郎の周りには女子がたえないわけですがハーレム! な感じがないところもよいと思います。華夜には幸せになってほしいと思います。ねねこは続きがあったらもう1回ぐらい死ぬね!

安達としまむら (電撃文庫)

あとがきに「ゆ○○○みたいなものを書いてくれ」って言われたから書いてみたけど、後々考えてみたら参考にした作品が違ったかもしれないという。わたしゆるゆりは「アニサマに出てたやつ」以外の情報は何一つ持っていないので知りませんが。

圧倒的に日常です。何も起こりません。
女子高生ふたりが授業サボって卓球したりして体育館の2階で「昼からは授業出るのー」「たぶんねー」みたいな話をしているところから始まります。まあ宇宙人を自称する小さい人1は出てくるけど日常です。まあ世界的に平和な日常を過ごすだけで、体育館の2階でサボリ仲間として出会った女子2人、安達としまむらの心情の揺れ動きは大変なものです。
体育館の2階で会わなきゃもう会わないのかなー(同じクラスなのに!)とか卓球やってたり、しまむらの友達と一緒に放り込むと安達もしまむらもおとなしくなって、この感覚すごく覚えがある……と思った。
百合といっても別にべたべたしてないし熾烈でもないけど、このぐらいドライな関係で、でも距離を測りかねているというか、プライベートにどこまで踏み込んでいいものか悩んでいる女子の話はいいわーと思いました。

  1. 青い髪の女の子っていってたから電波女かなー読んでないけどーと思った。これ書いたらコモリさんの感想見に行って答え合わせしてくる []

東京レイヴンズ8  over-cry (富士見ファンタジア文庫)

新刊が出るよーということで積んでるのを崩す。
夏目の性別がばれたところから。京子と夏目が友達になったーのところで転がる。
わたしこういう「紆余曲折あって友情を再確認する女の子二人」って言う構図がすごく好きなのかもしれないという認識をもつ。一方で至道が復活していたり、ほんとうの夜光の転生というのは……そしてあのラストという。リアルタイムで読まなくてある意味正解だったのか?(いやたぶん読んでも楽しかったと思う)という怒涛の展開だった。あのタイミングでの告白ってせつねえ……。幼馴染ってすごい。楽しかったなー。

PAGE TOP