カテゴリー「 ライトノベル 」の記事

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お狐サマの言うとおりッ! (B's-LOG文庫)

パラレル江戸の人情モノ? みたいな感じでした。
既存の作品でいうと「銀魂としゃばけを混ぜて少女小説の型に流し込んで焼きます」みたいな。
パラレル江戸なのは都の名前は江都で徳河将軍家の御世だけど、鎖国してないしもう文明開化してるという点で。

満月の夜に猫を助けたことで桐緒は色々あって狐憑きになった。狐憑きはどっちかというと妖に近い存在だけどこの世界の狐は座敷童的存在だった。主従といえば主従なんだけど、主が使われる側な感じです。
かくして貧乏道場で鷹一郎・桐緒兄妹・お狐様の紗那王とその小姓化丸の同居生活が始まって半月、門下生0の道場に仇討ちのために剣を教えてほしいという千代がやってくる。

ラブコメというほどラブは見当たらないような……。紗那王のそれとなく心配したり見守ったりの距離感は好きですが、保護者的視点で見てしまってました。スレイヤーズのリナとガウリィ(超初期)みたいな。

少年巫子姫と龍の守り人 (一迅社文庫アイリス か 1-2)

舞台となるのは大正後期の帝都東京。

イツキは「禍を呼ぶ忌むべきもの」として幼い頃からずっと1人で御霊島で過ごしてきたが、ある日九鬼と名乗る男が訪ねてくる。彼は自分は八神家の守り人だと名乗り「イツキは八神依月という名前の八神公爵家当主の甥」「美月という双子の姉がおり、妖魔に襲われ瀕死であること」「依月は男だけど、巫子姫である美月の身代わりをして欲しい」と言う。イツキは自分を必要としてくれたことを喜び島を出て帝都へ向かう。

帯のアオリ文いわく「女装巫子×主従大正ロマン」です。
読んで連想したのは高殿円「バルビザンデの宝冠」と時雨沢恵一「アリソン2」でした。主従成分的には「素直なアルとマウリシオ」という脳内設定でした。というのも依月から性別の匂いがまるでしないのです。
確かに「少年が女装する」なんだけど、喋り方とか雰囲気は「女ではないけど、男でもない」ていう感じを受けました。かといってバカテスの「性別:秀吉」みたいな第3の性別でもなくて「性別:なし」が一番しっくり来る。八神の巫子姫は未来を読んだりするので「それ、高殿円のヘスペリアン(性別のないもの)じゃね?」っていう結論に至った。

「何かこれは読んだほうがいい気がする……」と読んでみたら思ってたよりおもしろかったです。
街のきらびやかな描写と、一皮剥いたら薄暗い感じの描写にときめく。
依月と九鬼の主従ロマンは大変美味しくいただきました。
妖魔退治のターンとか鵺とか出てきたので封殺鬼を思い出しました。ちょうどルルル封殺鬼なら似たような時間軸。こちらの攻撃手段は祝詞とか祓いとかでした。猫屋敷じゃなくてみかんだね!

しかし終わりが近づいてくるにつれてなんだか妙な感じになってくるんですね。「本物の巫子姫になって九鬼とずっと一緒にいたい」と九鬼に告げるとか「姉が目覚めたら身代わりの自分はいらない。このぬくもりは失うことになる」とか、ドレスで踊ったりとか。九鬼は九鬼で、「理想的な巫子姫として自分で1から育てた彼を、命令とはいえ殺すことが出来るのか」と悩んだり、そんなせつなくて美味しいシチュエーションが用意されているのになんで依月は女じゃないんだよー! と叫んだ。1

美月は話に全面的に関わってくるけどほぼ退場しているようなもので、「八神美月」というひとについては冒頭シーンとあとは会話の中から類推することしかできないんですが「高飛車で自分勝手なところ」が冒頭から中盤にかけて多く出てくるので、もうちょっと早いうちにフォローが欲しかったなと思います。2 恋の味を知って、巫子姫としての義務を果たしつつ恋がしたい自由が欲しい、でも……! とか冒頭のあのシーンに繋がる葛藤のシーンがあったら超美味しくないですか。それ凄い好物です。メインが依月である以上無理なんだけど。

本宮ことはさんの日記で「アイリスで使う紙は薄くてスリムな文庫だったけど、諸事情で厚い紙を使う事になりました」って知りました。創刊以降でアイリス作品で買ったのって4冊だけだしそんな影響ないだろうと思ってたんですが、手がアイリスの厚みを覚えててすごく違和感を覚えた。
紙1枚の厚みなめてた。同じアイリスでもこれページ数同じなんだぜ

  1. 依月を男として認識してなかったのでニアホモには該当しなかった。 []
  2. 貴重な女の子なんだし! []

天翔けるバカ—We Are The Champions (コバルト文庫)

これでコバルトとか超すごい。ほんと異色。
62ページ付近のマイ・ボニーのシーンになぜかすごくしんみりしてしまう。宴会の席なのに!

つかドイツの毒ガス兵器の描写があって、会話内の1ページ程度なのにギャーッてなった。
これは多分気になってもぐぐっちゃいけないとおもった。おそろしやー。ていうか全体的にすごく戦争の話だな。
あとマンフレートはともかくピロシキが死ぬとは思わなかった。むしろロードが死ぬと思ってた

炎と血の色。躍動する命の色。
こんなに美しい光景は見たことがない。

(P228)

天翔けるバカ flying fools  コバルト文庫

確か去年の今頃、ミラコンの時にsoundseaさんに唆されて買った本……
第1次世界大戦のイギリス航空部隊(not空軍)の話です。ちょっと殺伐とした紅の豚。飛行機はロマン。
しかし偶然にも芙蓉と同時期の本を読んだものです。本に呼ばれた現象。

リックの初戦がとても衝撃的だった。直球にぐろい描写なんぞほとんどないけどパラシュートもなく炎に巻かれて飛行機から飛び落ちていくシーンとか「10分おきに緩めないと血が通わなくなって腕が腐り落ちる」「死ぬよりマシだろ」「本当にそう思うのか」とか大層薄ら寒いものがあった。
「この戦争は3ヶ月ぐらいで終えて自国の勝利で終えてワイン片手に思い出話ができる『平和のための戦争』だと皆思ってたけどそうじゃなかった」とかどえらいせつない。

スコアが血を吸った上に存在する禍々しい称号だとしても空戦一騎打ちはロマンだなあとおもった。

余談。

ただ、今年の二月にウィルソン大統領が、「ドイツむかつく。ウチは中立なんだからアメリカ船攻撃するのやめてよ」といった趣旨の議会演説をして、ドイツと国交を断絶したところからみると、ドイツは敵のようだ。

(P18)

ヘタリアで再生された……(何てこったい……
「陰気で生真面目なイタリア人パードレ」とかは反応しないので国名指し発言に反応してるのかなあと思うなど。国名名指しといってもニュースから聞こえてくる音声とかテロップはまた別物。

「私の考えが既に時代遅れとなりつつあることは、重々承知だ。おそらくこれから先、技術が進むにつれ、戦闘はますます殺伐としたものとなるだろう。同胞愛や忠誠、全力を以って戦うことへの歓び、そうしたものは全て失われ、むしろ嘲笑の対象となり、兵士はただ全体の中で機械的に戦い、ますます一人の命は軽いものとなるだろう」(略)
「それは仕方のないことだ。だが私は、そういうやり方には決してなじめそうもない。あらゆる意味で、貴族が貴族らしく生き、戦うことができるのは、この戦争が最後となるだろう」

(P205)

そのとき翼は舞い降りた (角川ビーンズ文庫)そのとき鋼は砕かれた (ビーンズ文庫)そのとき君という光が (角川ビーンズ文庫)

プリハーに出てると聞いて気になって古本屋でチェックしてましたがこの前ようやく発見したので読む。
TAKADONO OTHERS5が届いた頃だったのでちょうどよかった。

舞台はプリハーからさらに遡って残虐王ミルドレッドの時代。
何の根拠もなくシリアス寄りの小説かと思ってたらとてもギャグだった。超笑った。
既読者のさりさん曰くあんまり一般受けする笑いではなかったらしい。なぜだ!
しかしタングレードの呪いは最悪で切ない。どれだけ好きな人でも忘れないでいて欲しいひとでも自分の記憶だけが消えてしまうのだ。誰にも覚えられていないのって最初から存在しないのと同じだよなあ。

絶対無敵団のポーズはギニュー特選隊風に再生された。
ていうか無敵団の血筋はコック団にしっかり受け継がれたと思う。
おやつ愛とか麦酒愛とかアホだなあ(*´∀`)とかによによした。

鋼はべりー性的だった。うれしはずかし初夜作戦でも大概腹筋パンチだったんですが、天空都市は性的にオープンでフリーダム過ぎる。野合の街とか数年に何回か発情期があるとか。情緒やはじらいはおとといきやがれなムードである。
ていうかミルドレッドは自分のことが好きすぎだ!
ミルドレッドの腹心の部下のエルゼリオは名前を見るたびにエルゼリオをおもいだす。

打ち切りだと知っていたけど「君という光が」はここで切れるのかーと嘆く。続きどこー!
セルマゲイラとミルドレッドが可愛い。ロマン。「これが愛か!」「これが愛です!」とか言ってるところと水中のシーンのギャップにときめいた。

思わぬ再登場を果たしたリリエラはがくがくぶるぶるする。
「俺からフランを取らないでくれ」にきゅんとする。

OTHERSとそのあとがきで若干補完されたけどあれがどうやったらプリハーのあれになるのだ。
うなぎ超ふいた。

バルビザンデの宝冠 王の星を戴冠せよ (角川ビーンズ文庫)ミゼリコルドの聖杖 永遠はわが王のために (角川ビーンズ文庫)わが王に告ぐ—エヴァリオットの剣 (角川ビーンズ文庫)

ようやく手に入りましたよバルビザンデ! ミゼリコルドとエヴァリオットを確保して半年後のことでした。
プリハー・遠征王よりずっと後の時代のパルメニア。年の差主従ラブです。よいです。よい主従ラブです。

タイトルは「マグダミリア」にしてますが、これはティーンズルビーでの刊行当時のタイトルです。
3冊分書くスペースがなかったのでシリーズ名的なもので代用しました。ビーンズ版は
王の星を戴冠せよ バルビザンデの宝冠
永遠はわが王のために ミゼリコルドの聖杖
が前後編みたいな感じです。で後日談として
わが王に告ぐ エヴァリオットの剣
があります。3冊でまとめて1冊っぽい雰囲気なのでまとめました。

王になるつもりはなかった王が市井に放り出されて強くなるとか傀儡とか主従とか、パーツだけ取り出して現在に持ってくると封印の女王ですね。ちょーによによした。
パルメニアという国の変遷期の話なのでめまぐるしいです。アルの成長もめまぐるしいです。
そしてマウリシオの用意周到っぷりが半端ねえー。

「魔法が使えなくなる日」1が普通に出てきてびびる。

バルビザンデに収録されている外伝が、後世語られるプリハー組2でおおおおと思った。そしてキースの先祖にちょーwktkした。どう見てもアイオリアです。

ミゼリコルドのほうの外伝は「消毒」にすべてもってかれた⊂´⌒つ。Д。)つ

ミゼリコルドのほうのコンスタンシアとジャスターのシーンは全体的に脳内でヅカ風に再生されました。
2人がいるところはまるで舞台が見えるようです。音楽も聞こえてきそうです。
あとかんざし取ってばさっと髪が滑り落ちたりするのとかはちょーロマンです。ちょーロマンです。
強調したいことなので2回言いました。

エヴァリオットはビーンズにしては文字が大きい……あと行間も空いている……
後日談なので余裕でバカップルさに吼えたりできます。知ってるくせに! 知ってるくせに!
冒頭からジャック・ザ・ルビーがでてきたりアイオリアが出てきたり遠征王ネタが多いです。
再読せよという呪いか!と思いました。未読優先だから当分先だよ!
読むまでは表紙のこの人がエヴァリオットかと思ってたら違った……

「生まれ変わっても、あなたともう1度恋に落ちたい…」
あなたに会いたい。
そうして、今度こそ、他愛もない昼と、かけがえのない夜をふたりでいっしょに過ごすのだ。

(ミゼリコルドの聖杖 P222)
  1. スレイヤーズ風婉曲的表現 []
  2. ルシード・ジル・メリルローズ []

創立!? 三ツ星生徒会3 それでも恋3は終われない

三ツ星生徒会、3巻目。次巻が最終巻です。今回は準備期間ギリギリな文化祭ネタです。
学園モノであるならクラスや部活単位での文化祭準備は鉄板のネタですが、学校全体の仕切りと出し物のスケジュールの調整がメインなのはちょっと珍しい気がしました。

この巻ちょっとフリルの悪魔生嶋さん成分が増量されてたから(*゚∀゚)=3という気分だ。

しかし主人公なのに恵の報われなさは半端ねー。生徒会の仕事的な面では周囲の人々から凄い!と思われつつあるのに恋愛的にはまじ南無過ぎる。果たしてこの物語どこに落ちるのか。最終巻は12月発売のようだ。3ヶ月ぐらい早いものだー。

“文学少女”と恋する挿話集 2 (ファミ通文庫)

文学少女番外編。FBOnline掲載のものと書き下ろしの短編集。
表紙からななせ救済の巻なのかと思えば反町くんと森ちゃんという最強バカップルがいた!
バカップルにも程があるな!
反町くんが詩人に共感したり反面教師にしたり師匠にしてたりする読書シーンが大変ウザ可愛いです。

森ちゃんの家は名付け的に森鴎外がモデルなのかと思った。森鴎外の子ども達は漢字よりカタカナのほうがよく似合うような、時代を考えるととても珍しい名前をしていたはず。弟は多分ルパンだと思う。瑠帆?

詩は子どもの時に読んだのはらうたとか以降読んでないんですが、ギタンジャリはとても気になる。
中原中也はこの前の別冊文芸春秋だかなんかでやってた番子さんの漫画のイメージが強い。中也=黒目がち。あと読んでないけど知ってる詩といえば山村暮鳥か。いちめんのなのはな。
菜の花綺麗ねーな詩なんだとは思うけど、わたしがこの詩を見るときはいつもホラーがかったシーンばかりだ。

「ななせの恋日記番外編」が「美羽の調教教育の賜物」なんて説明では足りないぐらい心葉がへタレ返上しています。びっくりだ! 嘘みたいだろう? このルートは未来がないんだぜ……

誰だって汚れたくない。
健全でいたいし、綺麗でいたい。太陽に向かって正々堂々胸を張っていたい。
それでも、なにもかもが正しくまっすぐいくわけではなくて、いけないってわかっていても??そんな風になりたくないと抵抗しても、どうしようもないこともある。

(P268)

バカとテストと召喚獣 6.5 (ファミ通文庫 い 3-1-8)

バカテスはつくづく性別の境界が曖昧だなあと思います。
なんですかこのuraraful短編集。1

アタシと愚弟とクラス交換
木下姉弟の入れ替わりもの。双子ならではの基本ネタですね!
「秀才の優子」のイメージがどんどん残念すぎることに。秀吉は「第三の性別っぷりを見せ付ける担当」とか「演技の技術が半端ねー」とかそういうこ感じの役回りが多かったので、私の中では姫路さん寄り2のポジションだったんですが、秀吉は「F組に入るべくして入った人」なんだなあと思いました。

僕と海辺のお祭り騒ぎ(前編)(後編)
海だ水着だ海辺に血の雨が降り注ぐ!(※何一つ間違っていない)
バカテスのヒロインは姫路さんですが6.5に限り雄二がヒロインでいいと思います。なんですかあのけしからん挿絵は。
姫路さんがどんどんF組っぽくなりつつありますよいことです。朱に交われば赤くなるのです。
そして海の話に限定して言うのなら工藤愛子がまっとう過ぎます。
いい意味で突っ込みどころが満載過ぎました。

雄二と翔子と幼い思い出
ここまで女装ネタで走ってきて初の3人称は雄二と翔子の小学生時代の話です。実に心暖まる話です。
ハイテンションで走ってきたのでこの溢れる落ち着きっぷりに戸惑いました。
ていうか雄二は出来る子だったのか、じゃ今は何であれなんだという心の突っ込み。

  1. uraraful……akihisafulの類語。今作った []
  2. 「本当はできるひとなんだけど手違いでF組所属」 []

アンゲルゼ—孵らぬ者たちの箱庭 (コバルト文庫)アンゲルゼ—最後の夏 (コバルト文庫)アンゲルゼ—ひびわれた世界と少年の恋 (コバルト文庫)アンゲルゼ—永遠の君に誓う (コバルト文庫)

夏の、というか今週末までの課題図書でしたアンゲルゼ。
1巻はリアルタイムで読んでAAST発行を機に読み始めた。通販組なので確保はまだ先ですが!

2巻以降読まなかったのは1巻が重くて重くて2巻は手に取る→戻す→手に取る→戻すを繰り返していたなあ。大体憶えてるけど一応1巻再読から始めた。けど初読の時ほど重さを感じなかった。
内容知ってるからだと思ったけど、2巻以降も「重いわー」とかいいながらもう1冊追加できる程度の重さだったので読書的に足腰が鍛えられたのだと思った。1

読みながら時々「これコバルトだよな」っていうのを思い出す。
それぐらい14歳が背負うには過酷・熾烈・容赦ない運命です。すげー。

東京から1000キロ北東の島、神流島。
天使病という奇病が存在しており、時代は中学生レベルでは自覚はなくても世界的には戦時中である。
神流島のこどもたちは中学で軍事訓練が始まり、高校を過ぎれば徴兵という未来が待っている。
読んでる側がちょっといらっとするぐらい内気で引っ込み思案で歌は上手い中学生の陽菜は、色々あってAAST2に関わることになる。ブートキャンプに放り込まれたり訓練で吐いたり気絶したり水ぶっかけられたり心身ともにフルボッコにされたり重たい真実を知らされたり実戦に放り込まれたりする。
軽く書こうとしてみたけどどう見ても過酷さが隠しきれてない。2巻はうっかりEGコンバットを思い出した。

「遅刻の理由を言え!」
仁王立ちの尾田に怒鳴られて、陽菜も反射的に「筋肉痛です!」と大声で答えてしまった。自分の声に腹筋が震え、その痛みに耐えていた矢先、「ばかもん。歯ァ食いしばれ!」と平手打ちをくらってふっとんだ。

(最後の夏 P96)

この辺とかうっかりルノア教官風に再生された。

強制孵化のシーンのグロさは異常だ。相当想像力補正かかってると思うけど、ぎちぎちぎち……ぼこっとかばりばりばり!とか聞こえてきそうだった。こわい。あと素手で、とか飲みなさい、とか。

3巻はずっともーちゃんのターン! だったな。もーちゃんむっつりだな。可愛いな。
敷島がヤンキー座りで煙草吸って注意されてるところにきゅんとした。
敷島の爆弾発言!とか神流島はアンゲルゼ牧場とか湊が生き残ったり(←絶対死ぬと思った)遺書とか本当に「人間とは異なるもの」であるアンゲルゼ(マリア)とか有紗の死と湊の荒れっぷりとか4巻がすさまじい密度だったり「最後に会いたいと思ったのはもーちゃん」とかにとてもごろごろした。

いくらでも機会は与えられていたはずなのに、何も知らないまま、何も手にとろうとしないまま、陽菜はこの世界から離れようとしている。居心地が悪くて自分に冷たいと思っていた世界は、本当はすごくやさしくて、ただ何もしなかっただけなのに。

(最後の夏 P120)

世界を知りたい。願いは、それだけだ。ただ、そう思うようになったきっかけは、陽菜だ。それは確かだ。
昔はずっと一緒にいて、なんでも分かっていると思っていた小さな幼なじみは、しばらく目を離していた隙に、わけのわからないものに巻き込まれ、知らない少女に変貌した。陽菜の変化そのものこそが、覚野にとっては、この世界への疑問を裏付けるものだった。

(ひび割れた世界と少年の恋 P146)

「おまえに誓う! 必ず、俺は迎えに行く!」

(永遠の君に誓う P338)
  1. 読書的に云々は書き出すと長いのでまた次の機会にする。 []
  2. 対アンゲルゼ特殊戦術部隊 []
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