カテゴリー「 少女向け 」の記事

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茨姫は嘘をつく。 (一迅社文庫アイリス)

宝石姫は微笑まない。の少し後の物語で主人公は変わっている。
読み切りといえば読みきりだけど、宝石姫は微笑まないの1冊まるごとネタ割り前提のあらすじがあるので、宝石姫未読ならそっちから読んだほうがいいかも。

本宮さん自身twitterで書いてたことだけどこれは確かに上下巻だな! あと1冊分ぐらい読みたい。セルツァの内面をあと1冊ぐらい掛けてお楽しみたい。宝石姫はセルツァが好きでこの1冊はまじごほうび過ぎる。
ちゃんと幸せになれよっておもった。

わたしてっきりディンドゥルがメインなんだと思ってて、中盤ぐらいまできてあ、ティサのほうだっておもった。
うっかりおっさんもえをこじらせていたからな。P109のやばさよ。2次元の煙草はロマンだな。
わたしあれだけ登場人物紹介もあらすじもみてたのにね。っだってディンドゥル格好いいからな。

プリンセスハーツ 〜たとえ遠く離れていてもの巻〜

最終巻(上)。4年目にしてついに終わりを迎える。
読んでてわーわーと叫ぶこと数度。未読でも全然問題ないレベルなんだけど、銃姫読んでてよかった! とかそのとき読んでてよかった! とかいろいろ思った。

いやほんとうに「明かされる真実」がすごい。あとジル語がジル語としてクライマックスだった。毎回クライマックスだけど今回はまじやばい。明咲さんもいいしごとしすぎである。いっただっきまーす

そけい部ってひらがなになってたから地味にどこだって思ったけど、鼠径部か。

すべての食べ物のなかで豚を一番に愛している。

ロレアン不憫。
リドリスがルシード好きすぎる。本当この子好きすぎるだろうと思ってた。シリーズ開始当初止むことのなかったラスボス感。なのでラストのあれでようやくきたか! と思った。でも2度目の生はルシードのために生きそうだなとおもわんでもない。

遅くても年度内には終わってしまうんだろうなあというさみしさ。

魔法書の姫は恋をする  はじまりのキス (角川ビーンズ文庫)

新シリーズ。なんというか、あらすじ・帯と内容があんまり合ってないと思うのですよ。
とりあえずアレクセイの「天然ストーカー」だけは違うよ! と言いたい。

ヒベルニスター伯爵家で発見された「真書1の一部」を安全なところへ移そうと旅立ったフィンレイが消息を絶って1ヶ月。
残された妹ソフィア・エイヴァリーのもとには伯爵領が欲しい求婚者が日々訪れている。
ソフィアはある日兄が残した手紙を発見した。いわく「私になにかあれば< 闇の書庫>を頼るように」と。
ソフィアは侍女のネリーとともに<闇の書庫>本拠地のランダルベリーに向かい、動きやすい環境を作るため移動の数日間に求婚者への牽制をかねてランダルベリー大学の学生の資格を得た。< 闇の書庫>は兄が向かったはずの組織で、ソフィアは兄の情報を得るべく組織の一員となる。

ちょっと戦う司書ぽいといわれたけども納得。図書館はロマン。
司書総長とか禁書とか危険な書物とか暗号とか隠された魔法書とかときめきだ。あと< 黄昏の処刑人>はその響きがすでにやばい。よい中2だ。あとアルビオンの夜の女王の後半のほうが好きなひとにはいいかも。

帯では天然ストーカーとかかれてたアレクセイですが、ソフィアが危ない時は助けに来るから2だと思うんですがそれはヒーロー的スペックとして必要ですよねうん。でもいわゆる「王子様」じゃなくて結構俗物なところがいいと思います。
エイヴァリー兄妹はお互いに対してが大概アレなだけで、基本的には賢い子だと思います。
フィンとネリーがキャッキャウフフしてるだけの話が読みたい。シリルは美味い。たぶんこれからもっと熟れる。

この話にもロンディニウムが出てくるだけに脳内でアルビオンの夜の女王とコラボした。でも別に何かをするわけでもなくて「俺の妹のほうがこんなにも可愛い」討論会をやっていた。BGMは火刑の魔女の1:53〜のあたりから。
あと冒頭の「フィンレイ・エイヴァリーは生きている」は桂Romanの呪われし宝石を思い出すな。
「イヴェール・ローランを殺さないで」だって冬の砦(ヒベルニスター)なんでしょ。倍増しでどんだよ。

  1. 魔法書。おとぎ話内での存在だと一般的には思われているが多く存在する []
  2. あらすじにある付け回したり無理やりというのはあくまでソフィア視点での話で事実とは異なる []

半分だけの妖精に、キスを。 (一迅社文庫アイリス)

この国には目に見えない妖精がすんでいる。さらに高位の存在になるため時々妖精は生まれたての赤ん坊に憑いて20年弱程度かけてゆっくりと内部から人間を喰らい、10人のうち1人は人間として育たず妖精ともなれず中途半端なアーダと呼ばれる存在になる。彼らに血や涙を与えて主従関係を結ぶのがアーダ使いである。

最初がアーダになりたてのファボリート1がアーダ使いクレアに助けられ主従関係を結ぶところから始まるので、これがそのうちに恋愛に発展するんですね分かります! と思ったら全然そんなことはなかった。
こんなに想いを寄せられ生きていくためには王が生きていくためにクレアがキスをすることが必要で、愛がないのにいたしたら死ぬ、みたいな恋愛に寄った内容で、1人称小説で、ここまで恋愛偏差値が低い主人公はどうなんですか。
キスをするだけの簡単なおしごとです。ほんとうにおしごとです。
ここまで過ぎる鈍感ぶりは「鈍感」で済まされるものじゃなくてもっと病的な何かのように感じられる。
特定の感情を避けるでもなくただ「認識しない」「機能しない」。半側無視とか失認とか、例えるならQBとかそういうあれ。

チーム獣耳組は魅力的なところもあるし妖精伝説についてはときめくのですが、クレアについてはないわーのひとこと。王様のためにこれだけ投げ出しているのにお友達レベルなんて色々むくわれない。

  1. ふぁぼった! とか思いながら読んでいた []

レッド・アドミラル  新艦長は嵐を誘う (角川ビーンズ文庫)

1冊まるごと俺得過ぎて死ぬかと思った。死ぬかと思った。なんだこの結婚したい二次元。
あっちこっちが地雷原である。つまらなかったというわけでは決してない。逆なのだ。どこを切ってももえのかたまりなのである。ハチの巣にされた。
もうね、本当に早く結婚すればいいのに。40ページ・41ページでまじぱーんってなった。いや今回は挿絵が超超よいしごとしている。ぐっじょぶにもほどがある。

今回は帯の「殺しあおうぜ」からして「全力で俺を釣りに来てるぜ……」としか思えないのだ。
私はランセがとても好きなので今回は15歳ぐらいの思春期ハートで読んでました1電撃デイジーの黒崎といいわたしは本当に「面倒くさい男」もえを発症している。二次元だけにしとくんだそれは。
アルデアがヒロイン面してるぜと思ったら今回本当にヒロインだなあ。アルデアの酒のシーンとかもえすぎてしねる。

囁いて、彼の横をすり抜けようとする。その袖を、不意にアルデアがつかんだ。
振り向くと、アルデアが途方に暮れたよな、それでもどこか熱い瞳がある。
「ロディア、僕は--------」

(P172〜P173)

1人称が変わるのとかまじたまんねえ(*゚д゚)=3

ロディアがちゃんと女の子してたり一生ついていきますみたいなところ2があってまじぱねえっす。ルーナ・ノアも女の子だった!

読んでてすごーく、懐かしいことを思い出したんだけども。一番最初に参加したPBCで閉鎖時期が予告されて一番仲良かった人に、ちょうどこのランセのように指輪を押しつけたなあ……。
まじ前科である。キャラクターの性質上ふつうでは100パー受取ってくれないと思ったからもう無理やりである。
お守りだのなんだのいって渡したのは覚えてるなあ。もう10年は昔のことです。Lさんとはその後ROで再会したけど3今はもうブログのURLはロストしたので見てない。案外向こうはまだここを見てるかもしれないな。ははは。PL交流はしたくない派4だったのでPBW繋がりで今も交流があるのは3人程度なものです。

  1. いや殺しあおうぜ萌えはここ3年ぐらいで蓄えたものですが []
  2. もえのかたまりおぶP211 []
  3. 同鯖だった。その後向こうがマイグレした []
  4. 捨てHNに無料アドで黒子に徹したかった []

エージェント・コード〜恋の陰謀は執筆のあとで〜 (一迅社文庫アイリス)

ちょっと昔のイギリスが舞台で、現実のイギリスでもないけど架空過ぎるわけでもないよという舞台。
売れっ子作家×スパイの卵。
あらすじを見ると作家のほうが主人公のように見えなくもないけど主な視点はスパイ女子のほう。

アークライド伯爵家のライザは10歳まではサーカスの軽業師として暮らしていた。ドレスを着る生活に馴染めず政略結婚の駒になることもできず、帝国防衛委員会の幹部である父の助けとして諜報員としてなら自分もできるのではないかとライザは諜報員への道を歩み始める。
最初の任務としてエリファス地下に存在する秘密結社の支部へと潜入し「賢者の石」の回収を命じられ、任務を済ませると美術館(2F)から脱出しボンネットの長い車に降りたった。「降りて」と運転手に告げたものの彼は「こんなネタになりそうな面白そうなこと逃すわけには行かないよ!」と運転を続行した。
ライザも知っているレベルのベストセラー作家・カルヴィン・ストーンは「空から降ってきた得体の知れない女を車に乗せ」かつ「その謎の女を追ってきた謎の男どもをライフルで撃ち抜く(※車を運転しながら)」やはり得体の知れない男だった。作家ゆえか観察眼に優れ、ライザがわずかに漏らした情報から身元を割りだした。

これはあらたなネタになるぜ! とカルはライザに同行しネタ集めをしている。
ライザはカルを巻き込んで申し訳ないみたいなところもあるけど、実際のところは「好奇心、スパイを手のひらで転がす」の勢いで全力でライザを利用しまくっているのである。僕を夢中にさせるライザが悪いんですよ。こんなところで逃がすわけないでしょ? とかそんな感じである。

冒険活劇萌え! というあれである。

双界幻幽伝 出逢いは前途多難! (B's-LOG文庫)

黒鳥州刺史の妹朧月は、「幽鬼を見る少し風変わりだがのんびりしていて可愛らしい天然公主」という噂だがそれは身内が流した噂であって、事実は姉気質の幽鬼に甲斐甲斐しく世話をされる引きこもり少女だった。もう5年は家の外に出ていない。働きたくないでござる! とかその類の理由で外に出ないわけではないのだけどとにかく人との接触を苦手としている。その彼女が今上陛下から召集され無理やり外に出されることになった。
迎えに来た蒼刻が担ぎだしことあるごとに「帰りたい」「隅にいたい」と連呼する朧月を「引きこもり体質の珍獣の躾」と称し指導を加えていくのであった。

要するに侍ニーティのポジションが逆です。朧月と蒼刻の近づきっぷりがとても微笑ましいです。
張さんがNo.1すぎます。あとP203とかやばい。ぶふぉっとなった。

シュガーアップル・フェアリーテイル銀砂糖師と緑の工房 (角川ビーンズ文庫)

シュガーアップルフェアリーテイル4巻。
すごくもやっとした3巻でしたがこの巻はよかった。わたし単にラドクリフ工房派が気に入らないだけんじゃないのか……? この巻のブリジットはそんなに嫌いではない。むしろ逃げ道が用意されてなくて可哀相だなと思う。

いやーアンとシャルが。あの一目でもいいから会いたいんですと焦がれる感じがやばいです。ときめきです。
75ページからはもう激しくずっと俺のターン! すぎた。ラストも死ぬ思いだった。死ぬ思いだった。あのシーンのためだけに銀砂糖師に昇格してて良かったと思う。あの二人の関係として今まででは一番やばい。よいデレだ。あの「それは恋だ!(ばーん!」には至っていないシャルの心境が楽しすぎる。

はじめて工房を作った砂糖菓子職人の名前が「イーノク・ペイジ」と見た瞬間「そんな銀砂糖で大丈夫か」「大丈夫だ問題ない」っていう単語が見えた。

「俺は誰かに、助けられたことはない。どうすればいい? お前が俺を助けるというなら、俺は何をすればいい。教えろ」
「た、助けられる人は、何もする必要はないと思う。ただ待ってもらえたら、それでいい」

(P82)

NOTTE-異端の十字架- (ルルル文庫)

エクソシスト候補生の話です。
悪魔とか悪魔祓いとか教会とかいうとビーンズのシスター・ブラックシープとかあるんですが、あっちよりD.Gray-manのほうがまだ近いかなあと思います。もっと少女向けにはなりますが。なんかもっと
幼い頃に抱いた憧れ、思い描いたものと現実のギャップ、閉ざされていた才能がようやく開かれる。そんな話です。

幼い頃母が悪魔に憑かれ、どうしようもない状態になっていたところを旅の途中のエクソシストに助けてもらったところからイリスはエクソシストを目指した。ただ、中央都エクソシスト協会はイリスの思うような組織ではなく、金勘定にうるさくエクソシストの力を必要とするなら寄付という名前の対価を要求するところだった。
誰にでも平等に心からの笑顔をあげたいと願いエクソシストを目指したイリスは萎縮してしまっている。
もっとずるく生きることが出来れば楽に生きられるが、現状の協会を受け入れることは出来ない。

ラスティールという街で今奇妙な病が流行っているという。悪魔がいるという確証はなく緊急性もなく寄付もないためひよっこ候補生のイリスが派遣されることとなった。イリスはそこでノッテと名乗る協会非所属の凄腕のエクソシストと出会う。

物語はラスティールの物語と、イリスがノッテと一緒に中央都まで行く途中であった屋敷での物語と、中央都エクソシスト協会での物語の3つに分かれている。短編をあわせたみたいになっている。
「仕分け」というと現政権のあれを思い出すのでなんとも微妙な気分になります。
2話目が好きだ。

侍ニーティ (ルルル文庫)

81ルルルドラマチック小説賞大賞受賞作。
小学館ライトノベル大賞ルルル部門とは違い、こっちはドラマCD化前提の新人賞。
これが中々に予想外に面白かった。古戸マチコ作品好きな人はいいんじゃないかなあ。
やおろずで借り暮らしのアリエッティみたいな。
基本コメディ+ちょっとええ話系。

上山家は少々おかしな家族だった。世界を股にかける霊能者や占い師や手品師ばかりで、ミツコはまあ霊感が若干ある程度である。大事に大事に育てられそろそろその愛情が鬱陶しい年頃だ。一家が引っ越してきたのは田舎に立つ人の手の入っていない一軒家。ぶっちゃけボロ家。
ミツコ以外は引越し早々留守にすることになり、ちょっとでも掃除をしようかと自室へ向かい窓を開けると急に叫び声が聞こえた。ござる言葉で体が微妙に透けている男である。男が暴れるたびにポルターガイストが起きる。
どうみても幽霊ですありがとうございました。
幽霊は語る。生前の記憶がないからよくわからないが未練があってこの世から離れられず、かといって幽霊社会にも適応できずただのヒキのニートである、と。

徹頭徹尾コメディに徹するのかと思ってたらとても胸キュンが過ぎるシーンあり、ほろりとするシーンあり。
そしてすごくキャラクターが魅力的なのだ。
借り暮らしのアリエッティみたいっていったのは基本的に自宅からほとんどはなれない物語なんですよ。
そこからそこへ移動するだけでこんなにときめくものなのかというシーンがたくさんであった。

思わぬ良作品でした。
ドラマCDは多分買わないんですけど1たぶん次作も買うと思う。

  1. それはあまり興味のない分野です。 []
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