コバルトの1冊完結。すごく懐かしくなったので再読。
中学2年生、テディベア大好き内気少女ゆずの話。
「自分はちゃんと大人になれるんだろうか」「変わらないといけないのかもしれない」という
思春期で悩みと恋の話である。よい少女小説。
——だけどいつかは変わらなきゃならないのかもしれない。私が生まれる前からずっと一緒に暮らしてきたはずのお母さんとお父さんがそういう結末を迎えたみたいに、私だっていつかは、雑貨さんをふらふらしたりオルゴールのねじを巻いたり香水用の小瓶を磨いたりぬいぐるみに話しかけたりテディ・ベアを心の支えにしていたり、そんな場合じゃなくなるのかもしれない。
(P24)
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