音也で『きっと大丈夫』
- 2014/04/16 00:21
- Posted by minami_hato
- Category:お題 on twitter
- Tag:音也, トキヤ
「休んでる間は何するの?」
そう尋ねるとトキヤは音也の背後の壁でも眺めるような遠い表情で呟いた。
「最近は旅行も行けてなかったのでどこかに行きましょうか、静かで綺麗なところがいいですね」「じゃ俺が一番いいところに案内する!俺もオフもらうしたぶん大丈夫だよ」
「聞かないんですか?」
だいたいうたプリ2次創作コンテンツ
Category: お題 on twitter
「休んでる間は何するの?」
そう尋ねるとトキヤは音也の背後の壁でも眺めるような遠い表情で呟いた。
「最近は旅行も行けてなかったのでどこかに行きましょうか、静かで綺麗なところがいいですね」「じゃ俺が一番いいところに案内する!俺もオフもらうしたぶん大丈夫だよ」
「聞かないんですか?」
「思い出すって今度はお前が旅立つ側なんだけど」
具体的に何をするのかは聞いていないが本格的に夏が来るぐらいまでは那月はヨーロッパに行くと聞かされたばかりだった。
「今はまだ秘密ですけどそのうちあっと驚くようなものを見せられると思うから楽しみにしててね」
「おう、公開は俺のが早えかな」
「好きなものを好きだって言って通るような世の中だったら……これで完成です!どうですか?」満足げな那月を見ながら翔は自分の爪に目を落とす。
「那月がネイルって縁がないと思ったけど上手い……ってピヨちゃん描いてんじゃねえよ!」
「これが消えるまでは見るたびに僕のこと思い出すでしょ?」
「え、トキヤ今なんて言ったの?」
「ですから、しばらくお休みをいただくことにしました」
活動休止というやつですねと言う言葉はまたもや音也の耳を通り抜けていった。
聞き間違いではなかった。
「どっか悪いの!? 病院、病院行く?」「私はいたって健康ですよ。でもそうですね、少し疲れました」
「その顔だけでも分かるけど僕としてはやっぱり言葉で聴きたいなあ。僕の我儘聞いてくれるなら今思ってること聞かせて」
他には聞かせないからとばかりに壁際に詰め寄って屈んで耳を寄せてくる。首筋からは深い森にいるような落ち着く匂いが漂ってきた。背後の壁に手をつかれてもう逃げようもなかった。
「おやおや、繋ぐのは手だけではありませんよ」
トキヤは腰に腕を回してふたりの間にあったわずかな距離さえも縮めてしまった。
「エスコートというからにはこのぐらい寄り添っていただかなければ不審がられますよ。君は今だけ作曲家ではなく一流の女優だと思ってください。周りが注目していますよ」
「トキヤは大人しく降参すればいいのに」
個室居酒屋の一角ですやすやと寝息を立てているがこれからが大変だと音也はげんなりする。
「トッキーは負けず嫌いだからね」
「れいちゃんが変に挑発するからいけないんだよあのトキヤ1人でつれて帰れないんだからね!」
「レンレンにはもう電話しといたよ☆」
「僕は本当に思ったことしか言いませんよ」
向かいに座って真剣に翔の爪に色を乗せている那月は顔も上げずに言った。
「思ってもないことをいうのって僕この年齢になってもやっぱりあんまり好きじゃないです。どうしてもしょうがない時ってありますけど」
不意に言葉が途切れた。
「すっごく疲れます」
俺の特技ね、体調が悪い時のトキヤを当てるの!これできるのST☆RISHでも俺だけだから特技っていってもいいよね?トキヤとは1年半一緒の部屋で生活してたからなんとなく分かるようになっちゃった。うまいことごまかして何とかするのがトキヤの特技だけど時々本当無茶するから俺がそれ止めるの。
僕は冬の間れいちゃん先輩とあいちゃんとたくさん過ごしてきました。2人とも仕事とプライベートの境界線が分からないぐらい色んなことをしてました。れいちゃん先輩は時々すごく疲れたようなひんやりした目で天井を眺めながら寝転んだりしていたからあれでスイッチを入れ替えているのかもしれません。
だいたいうたプリ2次創作コンテンツ