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Tag: 嶺二

嶺二で『ずるい人』

寿先輩はとてもずるい人だと思う。場の雰囲気をよくする天才、人間関係をとりもつ潤滑油みたいな存在。いまだにデビューもできない鈍いわたしにも優しい。 というより誰でも平等に優しい。でもその優しさを壁にして万人を寄せ付けない。後輩ちゃんという呼び名も鎧のひとつだ。誰も特別扱いをされない。

嶺二で『神様なんていない』

ぼく初詣とかは行くけど神様の存在自体はあんまり信じてないかな。神が与えたもうた試練だとかはみんな自分が蒔いた種を収穫せざるを得ないわけなんです よっと。次の質問、一番一緒に仕事したい人は?名前は秘密だけどオファー来たら全力OKするのにまだ電話来ないんだよ待ってるよ。今度こそ出るから

那月で『Marry me?』

「僕のお父さんはイギリスでチーズ追いかけ祭に参加して、足をひねって処置室に運ばれてその時に出会ったのがお母さんで。一目ぼれして結婚してくださいって言ったんだって」
「坂道を転がるような恋ってやつだね」
「お前んちの父さん熊みたいなのにロマンチストだな」
「おチビちゃん無視しないで!?」

寿嶺二で『たとえばの話』

100歩譲ってね、仮に君が言うとおりあのオーディションが出来レースだったとしてもぼくは全力を費やすのはやめなかったと思うよ。未来の自分がみて目を背けたくなるようなことって死ぬほど後悔することになるよ。ぼくはそのことを知ってるから、もうここしかないから。実家は究極の逃げだよね〜

カミュで『ひねくれた告白』

「これでも口にするとよかろう」
尊大な態度のままのカミュからは水色の飴玉が入ったビンを受けとった。
「ミューちゃんがお菓子くれるなんてどんな風の吹きまわし? 明日帰国するから餞別品とかなんとか言わないでよね!?」
「いくら寿とはいえ40過ぎてマラソンはきつかろう。ありがたく受け取れ」


2014年24時間テレビのマラソンランナーはTOKIO城島リーダーに決まる。

藍で『甘えてよ』

「んん? どうしたのアイアイ珍しい」
呆れから出るため息なら嶺二はこれまでいくらでも見たが今日の藍はそれとは違った。
「……ナツキもショウもボクのことなんだと思ってるの? たまには頼ってくればいいのに」
「先輩の心後輩知らずていうやつだよ、うちだってトッキーがさあ」
「レイジうるさい」

藍で『言うと思った』

「ねえアイアイそれ翔たんに言っちゃう? ぼくから聞いたって言っちゃう?」
「まあレイジなら言うと思った。本当に秘密なことならともかくそれ以外はガードが甘い」
藍は那月の実家住所を検索しながら次の手を考える。
「情報提供元はレイジの名誉のためにも黙っておくよ。それならいいでしょ」

嶺二で『生き方は似ているのです』

「レンレンはぼくと似ている所があるね。ある意味ぼくよりとっても優秀だ」
ダブルのアイスを食べながら隣に座ったレンの顔を見ずに言う。
「だからこそ言うんだけど欲しいものを見つけたらちゃんと手を伸ばすんだよ。後悔するよ」
「ありがとう。でもオレが認めてもらいたかった人はもういないんだ」

嶺二で『よくもそんな恥ずかしい台詞を』

「アイアイは本当に変わったよね。後輩くんたちの影響かな」
嶺二は机に肘をついて目尻を下げて藍を眺める。
「熱血藍先輩、クールな美風藍はどこに行ったのさ」
「ボクだって変わることができるっていう有意義な実証材料だよ」
「なっつんにも見せてあげたいよ。帰省なんて……あ、」
「ふぅん」

藍で『誰にも渡さない』

「アイアイったら嫌々だったのに先輩馬鹿になって」
「何、悪い?」
「悪かないけどさ、おとやんとトッキーもしっかりしたし最近れいちゃんあたり強いんだよ。そこいくとなっつんも翔たんも可愛いしさ、交換してよ」
「嫌だね。あの2人はボクの後輩だよ。責任持ってボクが育てるんだ。誰にも渡さないよ」

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