年収1000万を越える世帯は日本では10%程度しかいない。実際のところ少ないがその1割を相手に百貨店の年商の3割をたたき出す。女の園・百貨店において唯一の男社会外商。
関西の富久丸百貨店で、定年を2年後に控えた有能な外商員葉鳥氏はある日退職届を出した。
葉鳥氏の抱える顧客は百貨店にとってVIPばかり。若手外商を育てるという名目でなんとか引き止めた百貨店は各地から有能な若手を選りすぐり引き合わせた。そして羽鳥氏の目に留まったのは鮫島静緒という田舎のパン屋から百貨店へ販売員として進出し、契約社員として企画をばんばん成功させた女性である。
月間ノルマ1500万、まるで未知の世界である。
「教養とは、振る舞いです。手間暇をかけた身なりと、正しい日本語と落ち着き」
(P84)
静緒の試験は続いている。葉鳥氏がやめる3月までに外商に残れるかどうかが決まる、という。飛んでいるお金の額が違う。トッカンのぐーこ同様がむしゃらだなあと思いました。こっちはバツイチアラフォーなんですが。