タグ「 椹野道流 」の記事

8件の投稿

池魚の殃 鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

鬼籍通覧5年ぶりの新刊。何か随分と様変わりしてしました……。
でも中身は一緒です。解剖して飯食う人々があって謎があって、解決します。
今回は「ミステリだと思ったらホラーだったよ!?」展開ではありません。
鬼籍通覧は壺中の天が最強にこわくておもしろいって思うんだけどあれはホラーだもんな。

いきなり崇が拉致られて真っ暗な空間で目を覚ますと言うシーンからはじまるのでなんだこれはと思う暗闇劇。最初から割と医学用語がぽぽぽぽーんだった。たんこぶって言わないで皮下血腫っていうみたいな。かと思えばアスピルが出てきたりする。まあ分からなかったら分からないでなんとかなるものだと思います。

相変わらず筧君がいいやつです。大型犬です。

解剖シーンは軽いノリで胴体から下ないよみたいなあるんですけど、あーこの唐突に大変なご遺体出てくる感じ懐かしいって思った。次はいつ読めるかなーーー。

若き検死官の肖像 (f-Clan文庫)

イギリスっぽい感じの異世界が舞台。というかロンドラってなんかでも見たなあ。貴族探偵エドワードかな。
主人公は助手としての修行を終えて検死官になったサイラス・クレイトン27歳。検死官として赴任することになったのはギルドフォード自治区という、自ら膝を折り併合される代わりにある程度の自治を許された土地だ。

赴任したはいいものの、この土地では検死官がまったく必要とされていない。
事件が起こりにくい鄙びた地域ということもあるが、ここにはネクロマンサーがいる。死者の弔いも事件捜査も彼に委ねられている。暗に帰れといわれつつもサイラスはこの土地に居残りネクロマンサーと相対する。
そんな死者をめぐる物語。なんだライトな鬼籍通覧にガーベラじゃねーの。

男性バディものでnotニアホモです。検死官とネクロマンサーのバディじゃなくて1基本は検死官と検死官を拾った薬師の話です。殺人事件もおきます。それの謎解きだな。
「死体は語る」とかつて検死のえらい人はいいましたがネクロマンサーが入るので本当に「死体が喋る」のです。
「俺はあいつに殺されたー」って言うのです。でもそれではお話にならないのでもう1回転します。

いやしかしこの表紙はメディアワークス文庫感で溢れている。

  1. その要素もあるにはあるけど []

亡羊の嘆 鬼籍通覧 (講談社ノベルス フ I-06)

4年ぶりの新刊。法医学教室事件ファイル(無駄に土ワイ風
舞台は大晦日のとある解剖から始まる。テレビで人気の料理家、夢野愛美が異様な刺殺体で発見された。

バナナマンは脳内で日村で再生された。こええー。
龍村先生の出番が思ったより多かったです。その分筧君はかなり少なめだった。内容はそんなにぐろくないです。ホラー的でもないです。

今までなかったどーんと登場人物紹介があったことに4年の歳月を感じた。忘れた人のための対処なのだろうかー。

貴族探偵エドワード濃藍の空に躍るもの (角川ビーンズ文庫 58-7)

幕間というか、まったりした1冊。
劇を見に行ったり怪盗ヴィオレ(義賊)と対決したり。あと主従がいちゃいちゃしてたり、かつての先輩後輩が色々やってたり、上司部下がちょっとそれどうなのよだったり、女装(色々と事情がありそうだけど)の脚本家の手の甲にキスしてみたりとか、BL臭が倍率ドン! さらに倍!

⊂´⌒つ。Д。)つもうだめだ。次は即買いはちょっとないわ……
シーヴァとハリエットが救いだった……

「失礼しました。個人的なことに立ち入りすぎましたね。つい、興味のあることは追求してしまうのが、僕の悪い癖で。お許しください」(P58)

右京さん?と思った。

後気になったのは絵師さん変わったのかなと思うぐらい全体的にロリくなってた。

貴族探偵エドワード瑠璃の涙を流すもの (角川ビーンズ文庫 58-6)

ビーンズの挿絵でヒロイン以外の女子が表紙を飾るのは珍しいというのを見ましたが貴族探偵エドワードで女の子が表紙を飾るのは初めてじゃね?と思った。

最初30ページ主従が熱かった。ページは多くないのに濃かった。
もう一組の主従つか上司と部下は可愛いな!可愛い担当だ!
163ページが結構好きなんですが私何のスイッチが入ってますかこれ。

とりあえずひと段落、だが俺達の戦いはまだこれからだぜ!という感じ。

どこかで「ポリ白は名前の付け方がちょー直球」というのを見た覚えがあるのですが貴族探偵はそれをさらに上を行くちょー直球ぶりだと思います。今回はそれがさらに高まった……

ジェイドはいいなあ。ジオラルドのほうのジェイドではなく。
ジェイドが主役の話が読みたい。ジェイドの過去とかはいらなくて(本編の流れで出てくるならともかくジェイドは謎多きの方がいい)今現在で主役を張る話を。出過ぎるとあれだから短編がいいな。探偵組いない間の下宿での話とかいいな。ちょーときめくな。

暁天の星—鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

ちょっとこう背筋がぞおっとする話が読みたくなったので久しぶりに。
法医学教室事件ファイルと書くと2時間ものサスペンスドラマ風ですがかなりホラー寄りです。

3章の解剖のシーンはしかし何回読んでもギャーとなる。間に休憩が必要だ。
考えるんじゃない、流すんだ。流さないと生々しく想像してしまって死ぬ。
生々しく想像できるほど解剖のシーンはかなり丁寧です。
普通に過ごすならばお近づきになることのない職業を垣間見れます。

そして4章5章とギャーギャーと言いまくりである。
「末恐ろしいラスト」本なので個人的にはこの時期とてもオススメしたい。
ただし死体の描写が詳細に書かれていても読める人限定。

壷中の天—鬼籍通覧 (講談社ノベルス)

「夏になったら読みたくなる1冊」かなり上位の本。
大阪府某大学法医学教室での話。
ゲームセンターで頭を打って死んでいた女性の死体が警察の車両から消え去った。
極楽袋(死体を入れる袋のこと)に残されていたのは
今死んだとは思えないほど強烈な臭いの液体・土・髪の毛
以上。
死体はどこへいったのか。

法医学教室である以上解剖に回ってくるのは訳ありの死体ばかり。
絞殺ぐらいならまだしも電車事故で胴体真っ二つとかトラックと正面衝突→即死
(↑ネタバレではありませんが人によってはぎゃあと思うかもしれないので隠しておきます)
も出てきます。仕事だから淡々としているとはいえリアルに想像してしまって
ギャーということになる。ただでさえ展開は鳥肌ものなのに。

※ ちなみに伏せているのがあるのは1巻です。

間奏:飯食う人々が一服の清涼剤。

ちなみにこの本、焼肉屋に行く直前に読んでいた。
数回目ともなるとそういうことができるようになってしまった。

貴族探偵エドワード琥珀の扉をひらくもの (角川ビーンズ文庫 58-5)

探偵というかめっきりファンタジーな貴族探偵エドワードです。
巻末にキャラ対談があとがきとは別枠であって地雷かなあと思いましたが
いつものやつでした。
ちなみにキャラ対談は警告なしの(あとがきでは読まないでねと書かれているけど)
徹頭徹尾ネタバレ。先に読んだら本編読む意味が7割ぐらいなくなります。

みまかりましたに吹いた。着任早々二階級特進ですか。
でもまかりこしましたって実際使いどころがわからんね。
「参りました」との使い分けが分からない。何が違うんだと。
今までこの単語見たの彩雲国ぐらいだし。

ていうか段々エドワードの描写がきらきらしくなってる気がするけど気のせいかなあ。
前からこんなものだったっけ。
何か薬屋後期の秋の描写を見る気分だ。

↑の画像だと何か血痕のように赤い点々が散らばってますがこれ薔薇です。
情熱の赤い薔薇。

6/1 読了

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