サブタイトル的に短編集かと思ったら「薄めの本編」といっても通るぐらいの長さの中編と掌編が3つ、ちなみに中編はウィラードとアイリーチェの出会いの番外編で、おこぼれ姫シリーズ最大に甘い話です。あっそういえばこれ少女小説レーベルから出てるやつやったわ! って思った。
でもウィラードがメインということもあって、「おまわりさんこいつです!!!」レベルもハンパないです。
あと騎士学校の話でアイリーチェが元旅芸座の踊り子ということもあって、ダンス成分が多い話です。ドレスもあり、剣舞もあり、おいしいです。
あとの掌編がアストリッドのワルツとかレティとデュークの(一方的な)出会いの話とかノーザルツの話。おもしろかったです。
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魔王に力を奪われ、再び楽師になるために日々努力に励むイヴリーン。
イヴリーンの過去の姿「次期最高司祭のエルネスティーヌ」は世間的には死んだことになっているが聖カントゥース神王国で生きているという噂が流れている。情報源は宮廷情報に精通した人物であるということから根も葉もない噂として聞き流せることではなくなった。
一方で「エルネスティーヌ」逝去に関して、<魔王>と対峙した際の楽院生の審議会への召喚を求められた。それが当時音痴で知られていたイヴリーンである。
ひばりが生きているとも聞かされいてもたってもいられずイヴリーンは楽院を飛び出しそうなることを見越して待っていたリュクシオルとともにカントゥースへ旅だった。
変態さんいらっしゃい続く。帯をめくって右下って著者略歴にあったからめくってみると「踏んでください!!!」の状態の人がいて大変わろた。
必ず追いついてみせる、待ってなくていい待たれて背中を預けられても胸くそ悪いと言い割とぐいぐいと迫る一方で「イヴリーン」と呼べず何度もどもっているというその純情ぶりがとてもよいです。
イヴリーンとリュクシオルが双方に喧嘩ップル、ツンデレと属性もっているので読んでいてとても楽しいです。
今回えっれええおもしろかったなあ。
未来の夫候補を探すことに決めたレティーツィアはナバニア王国勇敢なる大艦隊総司令に着任した第6王子のソレスで、彼に会うために騎士たちと乗り込んだ商船で王子との劇的な出会いが待ち受けていた。
途中からソレスがCV音也になったから大変だった。でも太陽に照らされて輝く海のように、口を開けた暗闇のように孤独を抱えた青年で艦隊からの人望も厚い自由奔放で距離が近い青年とあって途中から「〜かも」とかいいだしたからよくなかった。
ここまできたらねといわれて本当に海に飛び込むとか勘違いしてもいいのかなとか本当にロマンス展開だなあと思いました。よいバランスだった。
今回は弁護士のように口がたつレティというのが序盤からあったけどまさかそこから弁護士のまねごとをして裁判をひっくり返すところまでいくとは思わず。でも身分がばれたと思ったら「ノーザルツ公国はすごいなあ! 私も行ってみたいと思っているんですよ!」といわれて本気で悔しがっているレティがとても楽しかった。
読んだ後は黄昏色の詠使いみたいだって思ったけどビズログだったら花狩りのロゼがあるんじゃねーの。
歌で自然を操り魔物から人々を守る楽師(カンタンテ)の中でも誉れ高い「歌姫」「次期最高司祭(プティ・エトワール)」と称号を持つエルネスティーヌは、事件に巻き込まれ収束するまで楽師養成の聖フィディール楽院に身を隠すことになった。
目立たないようにとは言われている。しかしプティエトワールとしての生活と才能と、事件の後遺症として残された非常に音痴な歌声で、入学試験でやたらと注目を集めかつ優秀な成績を収めてしまい有名になってしまっている。そんなテーマソング:アゲハ蝶1
身分を隠しての学園生活、突然の魔物の襲撃、そりの合わない堅物優等生
そんな感じです。ビズログです。
- ポルノグラフィティ [↩]
博多豚骨ラーメンズと2賞同時受賞したやつ。
ビズログだけど恋愛ものじゃない。そもそもメインに女子不在で、かといってニアホモ枠じゃなくて、アドベンチャー枠1
だいたいサブタイトルで説明している系なんですが、吸血鬼に狙われた少年陽太と自称ダークヒーローの陽気な吸血鬼(よいやつ)
博多豚骨ラーメンズと比較すると視点は固定されていて、こっちのほうがライト。
殺人あり、命も狙われる、でも吸血鬼のブラッドさんのキャラもあってか暗くはない。
でも面白いのはどっち? って聞かれたら私は博多豚骨ラーメンズのほうがいいよって言う気がする。この辺は純粋に好みの問題だな。どっちも現代が舞台で、ちょっとありえない要素が入ってる2。
だいたいタイトルの通り。
前世の記憶を持ったまま現代に転生した元魔王を元聖女が溺愛することで平和が保たれていた世界で、軽率に聖地巡礼の旅に出たことで元勇者やら元盗賊やら賢者(死んでない)と出会ってすったもんだーします。瑞山さんなのでバトルありです。
幼なじみでラブコメですが元聖女ミアは無自覚で元魔王フィンは大好きだけど通じてない。付き合ってないけどやってることはバカップルそのものなので周りはそれを見てよそでやれええええと叫びます。
割と意外だったのが同性愛に関してファミ通文庫レベルで寛容。ビズログでは割と久しぶりに読んだ気がする。具体的には「あの人だったら私女の人でもいけるわ!」っていう感じの。
蒼刻さんひどい(褒め言葉)
皇帝からの呼び出しで久しぶりに皇都に。いろんな人がにぎやかに迎えてくれるけど、久しぶりの帰還を果たした天狼さんの元には謎の少年が枕元に立つ事案。
蒼刻さんひどい(大事なことなのでもう1回言いました)
構われてぶるぶるしている朧月が可愛いのでよいですね。見てるこっちは死にます。
たぶん今回も長いんだろうなと思う滑り出しです。あとまさかの静月さんが申し出た例の件はあれがなければそれだけで3冊ぐらい延びる案件だと思うのでグッジョブだと思います。
今回気になったのはまあ、「詩の☆貴公子さま」なんですけど。あそこだけいかにも「ここパロディですよ」って全力で主張するみたいに妙に浮いて見えた。前に読んだのが仮花嫁でレン様のテロの後じゃなかったら投げてた。「諦めたらそこで試合終了ですよ」の手のパロだったら「おぬし、歌っちゃえば良かろう」がセウトかなー。
クルヴァッハ南東部、「高原の民」イル族が治めるティカルへ新婚旅行へ行くことになった。眠らずの蝶の標本が手に入り、その夕輝晶にティカル産の者が使われているようでその調査を兼ねてである。
イル族に子守魔王を思い出した。フェルはそろそろシレイネとの垣根が崩れていることに気がついたほうがいい。読みながら気がついたけどこれもまた「一つ屋根の下の秘密」「片方の秘密を知っていて、知っていることも黙っている」だった1。
限界でごわすとトイレと雑巾は万能すぎる。
シレイネに気を使うフェルとフェルしか見えてないクロウがな!
ジルフォードがまたわかりやすくわたしのツボをついていきました。兄妹でこういうのは割と見たけど男兄弟では割と新鮮な気がする。そして自領警備員と箱庭主義に笑う。劇場用変態VS壮大な引きこもり。
クロウの背景が思ったより壮絶でおいしくいただきました。本物のシレイネはちょっとメリルローズ2っぽい。