タグ「 辻村深月 」の記事

22件の投稿

エソラ VOL.5

雑誌型の単行本(とAmazonの紹介に書いてあった)
悩んだけど雑誌とかカテゴリにいれておく。

ロードムービー/辻村深月

小学生のトシとワタル、ある夜逃避行に出かける。
騙された!(いい意味で!
読み終わった後確かに女の子が目の敵にするなら女の子だろうなあと思ったけど、終わりまで男の子だと信じて疑いませんでした。名前トリックとか基本なのに! 基本なのに! 女の子なら……おかげでタカノ家から逃げ出した理由も分かりました(タカノ家に近親者が先回りして来てるからだと思った)。結婚相手は深月かしら。

『トシちゃんは多分、すごく眩しい光です。強すぎる光だから、みんな側に寄って来ます。何でもできる、何でも持っているトシちゃんが羨ましくて、みんな友達になろうとします。でも、なれない人もいます。光が強いから、それに耐えられなくなって、それが手に入らないことが悔しくて、友達をやめていく人もいます。

(P90)

道の先/辻村深月

冷たい校舎の時は止まるでは地味ポジションだった彼の話。塾講師と中学生女子の話。

充は大きくなっても充だった。SOS出してる子を引き寄せる人っていうか。
冒頭の留守電はすぐ「あ、これリカだ」っておもった。もしかして2人は付き合いはじめたのかーよかったな充ーっておもったら違うかったーーーー⊂´⌒つ。Д。)つ

「だから安心していいんだよ」

(P151)

鸚鵡幻想曲/恒川光太郎

外見上何も変わりないし使用にも問題ないけど、発している存在感が異なる。何かが擬態してそこに存在しているものがある。例えば携帯電話に擬態する大量の蟻、何十万匹というテントウムシが擬態してできているポスト。
このテントウムシのシーンとても怖かった。ホラーではないのに凄く怖かった。

原理はよく分からないけどアサノと名乗った彼はそれを「偽装集合体」と呼んでいた。
自分以外にはそれが見えない。擬態してそこに存在していることが見えない。
タイトルどおりオウムで幻想的で石垣島な話。

カマラとアマラの丘/初野晴

退出ゲーム以外の初野作品初めて読んだけどえーーーってなった。
ちょー騙された(いい意味で。)最後まで読んでもう1回読んだ。すごい。

廃墟となった動物園にあるという秘密の動物霊園。そこには墓守の青年がいるという。
わたしは遺骨と灰を埋葬してもらいに夜の動物園に忍び込んだ。

すごくびっくりした。

露出も増えたのでまとめる……

新刊
ロードムービーに続き新刊「太陽の坐る場所」12月上旬。(→e-hon
別冊文芸春秋でやってたやつ。値段からするとハードカバー?と思いつつも荒野@桜庭一樹が同じ値段でソフトカバーだったので分からない。

野性時代11月号で短編「8月の天変地異」が載っているらしい?(あの松ケンが表紙の赤いやつ)
そういえば野性時代には今までもちょこちょこ短編が載っていたように思うけど、これはひとつにまとめないのだろうかー。

特集とかエッセイとか
IN★POCKET11月号が出てるところもあるらしい? 一応発売予告的には今週金曜日(14日)
特集の後編。10月号の予告曰く文庫落ちする凍りのくじらについて。
凍りのくじらはノベルスのほうで持ってるのでスルーしようかなと思ってたんですが、文庫版がやけに可愛らしいのでぐぬぬとなっている。

凍りのくじら (講談社文庫 つ 28-5)

asta*12月号の「10歳までに読んだ本」のところにもいたー。ちなみに「モモ」

エソラ VOL.5

に収録されているのは道の先とロードムービー。
恒川光太郎いるけどこれ買うなら普通にロードムービー買ったほうがいいんじゃね?という自主セーブ

-------------ここから他の話-------------

asta*がなんか11月号から吉田篤弘の連載が始まっていることに気付いてなくて、今日処分する前に気付いた……あぶねー。ちなみに「モナリザの背中」というやつ。

その他のasta*12月号→
・池上永一のエッセイでモリミーが出ていた。いや正確には鴨川の若者を見て「森見登美彦の世界っぽい!」と言っているところ。あと梅田の地下街で迷ってた。梅田の地下街は魔物がすんでます。
・森絵都の短編集が1月に出るらしい(どこの出版社とか何日とかは言ってなかった@金原瑞人との対談
・ライトノベル☆いいとこどり 今回は「妄想と現実の境界を飛び越えるライトノベル」
AURA@田中ロミオで1ページ、俺の妹がこんなに可愛いわけがない@伏見つかさ・千の剣の舞う空に@岡本タクヤ・スラムオンライン@桜坂洋で1ページ。

後ちょっと前についったーで「青春×音楽なラノベ」の話が出ましたが、一般文芸のほうでまさに「青春×音楽」がテーマのアンソロジーが出てたらしい。

Heart Beat

ロードムービー

「ロードムービー」「道の先」「雪の降る道」3編収録で初ハードカバーのよう。
これで昔のメフィスト(雪の降る道が収録されている)が捨てられる……!とおもいました。
雪の降る道はヒロとみーちゃんの話。
道の先は冷たい校舎?で目立たなかった彼(具体名は明かされてない)のその後の話。
「目立たなかった」「彼」ということは充?
ロードムービーは3作の中で一番「冷たい校舎」っぽくない話。
発売日は10/23

あと11月に凍りのくじらが文庫落ちの模様。
以上IN☆POCKET10月号の特集より。

名前探しの放課後(上)名前探しの放課後(下)

去年のクリスマスに買ってそのまま放置!
「3ヶ月前に戻って自殺したクラスメイトを探す」という冷たい校舎の時は止まるによく似た感じだけど、内容は青春成分のほうが強い。
コウちゃん(というかレディ・マディ)とか出てたけどぼくのメジャースプーンには気づきませんでした……なのでラスト付近にはなんじゃこれはとおもいました。
青春はいい。

ちなみにアマゾンレビューの上巻のほうに下巻のネタバレが含まれているので未読の方は読まないほうがいいかと思われますー。

スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)スロウハイツの神様(下) (講談社ノベルス)

この表紙の意味がようやく分かった私です。何回も読んでるくせに遅いな!
狩野とかコウちゃんが見た月の写真っぽいの(下巻)とそれの昼バージョン。
レディ・マディとハロー・レイチェルみたいなあれだ。
ところでコウちゃんが好きすぎる件について。

『派手な事件を起こして、死んでしまわなければ、声を届けてはもらえませんか。生きているだけでは、ニュースになりませんか。何も問題が起こらないこと、今日も学校に行けることが「平和」だったり「幸福」であるのなら、私は死んだりせずに問題が起こっていない今の幸せがとても嬉しい。
(中略)
お願いです。だから知ってください。コウちゃんの本は人を殺したりしません。』

上巻P201

冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)

雪深い地域のある進学校。同じ学年の8人が学校に閉じ込められた。
電話は繋がらない。暖房はついてるけど誰もいない。入ってこられたけど出て行けない。
2ヶ月前の文化祭で誰かが飛び降りたのにそれが誰だったのか思い出せない。

図書館で何度も借りてた本がようやく文庫になりました。
今回は菅原関連について読み読み。
割と最初からあっちこっちに仕掛けられてたんだな。
ノベルスは3分冊だったのですが文庫は上下巻。かなり分厚いです。ほとんどは登場人物の描写とかに費やされてます。
そんなわけで久しぶりの昭彦祭り。
辻村作品の中で男前を3人挙げよといわれたら間違いなく昭彦コウちゃん秋先生ダヨ!

ビブリオンの2巻の代わりに昔のメフィストがでてきた。
某スピンオフ。みーちゃんとヒロくんの話。
これ文庫落ちの時収録されるかなされないかな

PAGE TOP