前提
わたしは2014年にあった「Starburst!オーディション」をはじめのほうから終わりまで見届けて「誰をデビューさせるか」の投票にもがっつり参加したいわゆる古参です。
モバイル乙女ゲーはこれが3作目です。
コンシューマの乙女ゲーはうたプリのみです。

結論からまず言うと、SplushLoveは古参ほど痛い目を見ることがあるゲームです1

ゲーム自体は1章10話の全10章、1日に無料で読めるストーリーチケットは5話。
アバターミッションなどチェックポイントがいくつかあって、課金すればさくさくとすすめることができます。ゲーム内通貨である程度代用が利くので手間さえ惜しまなければ無課金でも十分進められます。
アバターミッションはsweetルートとNormalルートのふたつあって、sweetルートは課金するか2ミニゲームなどをして得られるゲーム内通貨3で進められ、Normalルートはゲーム内通貨のみでハードルはかなり低め4で。
この選択についてはわたしは全部無課金でsweetへ進んだのでNormalとの違いは分かりません。スチルがついてくることもあるよと書いてあったけど、ついてくること「も」あるよの言葉通りはじめのほうに2枚ある以外はあとはオーラスのみ。

沖田奈緒(以下おっきー)ルートはうたプリでいうとDebutの那月ルートです、と死んだ魚の目で言いたい。
沖田奈緒という人については【Starburst!】ぐしおまとめ【沖田奈緒・具志堅晃】 - Togetterまとめこちらをみてもらうことにして。
オーディションの頃5のおっきーというのはとにかくtwitterの使い方がうまくて、ファンサの塊みたいな人で、とても人気があって、なんていうかまあずるい。なにかっつーとずるい。
中間発表では堂々の1位、最終結果でも沖田奈緒トップ通過を疑う人はいなかったぐらいで6
FIN劇場最多出演をとったこともある、でもこのオーディションまではほぼ後列ばかりでぱっとしなかった、でもオーディション公演ではセンターに抜擢されたりととにかくチャンスを一番掴んだであろう人、なんですがアプリゲーでは別の角度からがスポットライトがあてられました。

つまりマイナスの視点からがとても多かったんです。
苦労人、練習しすぎの悪循環で体を痛めている、けっして順調ではないS+hのデビュー前のプロモーション活動、無名で知られてない現場もしくは歓迎されていない現場での活動、メンバー内での不和。

5話読めるとしても4話分はつらい展開とかざらなんですよね。
立ち絵もしょんぼりしているやつか、ちょっとキレてるやつかが多くて、つらいつらいと言いながら読み進めて、次こそはいい場面に出会えるだろうかって思いながら読み進めてました。ベースとして「おっきー好き!」っていう感情と思い出がなければ到底読めなかったんじゃないかな。そのふたつがあるからこそ読むのがつらくもあるですが。
桐生開志(以下カイシ先生)ルートも同時並行してたのは、おっきーだけでは心が折れるって思ったからだったと思うよ。あれ沖田担は辛い内容だったと思いますよ。
9章からはぐしお7が仲良くしているし万全とは言えないけどいい演技ができたって喜んでるから安心して見届けられるって思いました。10章まで進めてそうそうこれだよ! わたしが欲しかったのは多少の不和はあっても早い段階でこういうのが読みたかったんだよ! っておもった。おっきーがずるいおっきーやっててよかった。納豆入れて中和してくっそわろた。さすが茨城の子。にゃっほう!

恋愛的なあれはほぼほぼないんですけど、本編シナリオはドキュメントストーリーという名目なので、そっちはスプラッシュアワー(「アイドルプロデュースのデート」という番組企画)に任せます。
シーズン2もあるよねFrep8も3月からアプリゲーはじめるけど。3月って確か峻介先生ルート配信終わりで来るんだろうと思うけど。夏の初めに「社運を賭けたプロジェクト云々」というツイートは見かけたものの、これまでいろんな作品の未完を見てきたから不安はあります。まあその不安感は公式アカウントから流されるゲームにかかわるさまざまな業種の求人募集ツイートが一役買っているというのは否定しません。

ちなみにカイシ先生ルートはNormalルートに進んで10章4話で終えましたが、こっちはなかなか乙女ゲーっぽいやつでした。LONDONと主張の激しいニット帽をかぶったり、18歳にしては性的にあらゆる方向に奔放すぎるんですがさすが攻略したいファイナリスト上位ランカー(俺調べ)だ。

カイシ先生とおっきー両方やって分かったことはある程度「共通ルートがある」ということと、群像劇っぽい感じでこの子がメインのルートではおそらくこういうことがあるのだろうというのがある程度目星が立つ9けど、玲ちゃんはあんまりそういうのがなかった10

ここでカイシ先生ルートが10章4話で終えている話をします。
話としてはもうちょっと続いていますが私の中ではここで終わりました。

9章の終わりにプレイヤーは大きな選択を迫られます。アイドルルートに進むかNormalルートに進むかというやつです。
今配信されているシナリオは「シーズン1」というやつで、続編をプレイしようとするならアイドルルートに進む必要があります。Normalルートは[ここで行き止まりEND]です11
ここで行き止まりとはいえ、俺たちの戦いはこれからだ! みたいな打ち切りエンドであったとしても、これまでの経験12それなりに面白いものが提供されるのだろうと思っていたのです。
当初わたしはiPhoneアプリでおっきールート(→アイドルルートへ進む予定)、Greeでカイシ先生ルート(Normalルートで終える予定)で同時並行でやっていました。

ちなみにアイドルルートに進むためには好感度が85以上必要で、好感度が上下する選択肢が登場するのって1章に1回程度で、まともにストーリーのみ、無課金で進めるならNormalルートにしか進めないんじゃないかと思いますが、まあ、好感度を上げるための休日ガチャ13は必須だと思われます。好感度をまとめてがっとあげるアイテムもあるけど、わたしはたまたま休日ガチャで早い時期にレアを引けた14のと足踏み期間とログインボーナスのガチャポイントがあったので比較的スムーズに、さっくりアイドルルートに進むことができました15

ゲームの進行に関する課金(上記のアバターミッションのこと)は俺ルールとして基本禁止なので足踏みしながらとろとろした進行でやっていました。ある日きな臭い話が聞こえてくるようになりまして。
「Normalエンドとは名ばかりでアイドルとしてはバッドエンドである」と。

カイシルートNormalエンドの全貌としては「デビューのお披露目イベントで脱退を表明、主人公(プレイヤーキャラクター)を選ぶ」というもので、「なまじそこに至るまでは一つのグループとしてまとまっていこうとしていてちょっと感動するぐらいのいい話」というプレイした人の感想。

ここで「SplushLoveは古参ほど痛い目を見ることがあるゲームです」という最初の話に戻ります。
オーディション時点では1617人のうちデビューする6人を決めるのはユーザーの投票、6人にはCVがつくという話で、「デビューさせたい」「アイドルにしたい」という視点で投票した人は多いでしょう。
わたしたちはファイナリストから今後の夢や今後どうなりたいか何をやりたいかという話を聞いていました。
twitterやblogや別アプリの出張番組でどんな風にしてアイドルを目指したのか、どんな気持ちでこのオーディションに参加したのか、いろんな覚悟とか決意に触れてきました。

【スタバスQandA】今後、どんなジャンルの番組で活躍していきたい?|スタバス公式ファイナリストBLOG
ほかの11人を押しのけてデビューが決まった子たちはこんなコメントを残しました

このコメントを発表してわずか数ヶ月で「運命と出会ったから夢を捨てます」というのが、企画スタート直後から応援していたファンに渡された答えのうちのひとつです。担当でなくても縮み上がるし千年の恋も冷めるわ。
ハッピーエンドでなくていい、恋と夢を両方掴むご都合主義にあふれた話でもいい、劇的に売れなくても少しずつ頑張っていってくれればいい。そんなエンディングじゃダメだったのかと。アプリリリースの一発目の手の届きやすいエンディングでそんな劇物を仕込む必要はあったのかというのは思います。

S+hはとても推せるグループなんですが、現状一番触れやすいSplushLoveはおすすめできるかというと、うーん。わたしがそもそも真夏の亡霊みたいなところがあるので冷静な時でも持っていない「客観性」がまるごとログアウトしてるんですよね。
(あと薦めるにしても友達付近は夏のわたしを知っているので「スタバスこわい」つって絶対触らないと思う)
会話部分は面白いんですけど地の文に相当するところがいまいちで、1話分の文章量も大して多くないので、う、うーん。
ぐしルートはたぶん面白いと思いたい。ぐしだから!

ようやくCD発売日が迫ってきたしグッズも企画に上がってきたようなので、データ以外の触れるものにお金を使えるのでよいことだと思います。アイドルルートはよかったよ!

ちなみにこの右側がおっきーで左の玲ちゃんがS+hにおける自担です。

  1. 人によってはそれさえも楽しんでいるようですが、わたしにとっては大打撃でしたよ []
  2. 300円 []
  3. 12000ベリー []
  4. 確か3000ベリーだったと思う。無一文でもまあ3日〜1週間あれば溜まる範囲 []
  5. colorful | うさぎとアイドル候補生の60日 []
  6. まあ玲ちゃんが1位だったんですけどという話は玲ちゃんルートが配信されたらまた話すので割愛します []
  7. 具志堅晃と沖田奈緒のコンビ。だいたい男子高校生 []
  8. S+hのバックダンサーグループ。Starburst!オーディションの7位〜10位で結成。 []
  9. カッキーの沖縄、峻介先生の病気とおうち送還 []
  10. ガキ大将ぐらい? あと峻介峻介いってるの。うんこれはどこでも変わらない。正直相川家のおうち事情が知りたい。 []
  11. わたしはハニーである前にローランなので、サンホラ風に言えば「屋根裏Roman」です []
  12. それまでやっていたモバイル乙女ゲーも無課金で一番いいエンドには到底届かなかったものの、結構面白いものでした []
  13. 1日1回は無料。イベントアバターを保存するために課金したりログインボーナスで拡張した。 []
  14. ひとつでアイテム5個分の好感度が上がる []
  15. カイシ先生のほうは好感度60ちょっと足りなかったんですよ。 []
  16. 運営側ではある程度ここをデビューさせたいと目星をつけていたかもしれませんが []