このエントリは『COCOON 月の翳り星ひとつ』及び過去作品にさかのぼって言及しています。ネタバレを多く含みますので未見の人はこれも何かの縁だと思ってできたらこれ見てくださいね!!!!
忙しい人向けにわたしの好きなキャストパレードも置いとく。
月の翳り=アンジェリコとラファエロ、星ひとつ=ウルと聞いて、ハイカロリー舞台マチソワする元気ないぞ……と思って、NU版ReverseTRUMPのアンジェリコ様がめちゃくちゃ好きだったわたし、月の翳り1本のみを決める。
チケットを取って数ヶ月、タイムラインの評判でどうしようかなあと思って、関東在住のマチソワ済の友人に「星ひとつ、公演時間どのぐらい?」というのを聞く。
COCOON 月の翳り
1階後列後ろから数えたほうが早いほう、超上手。
今グランギニョルのキャストパレード見てて気づいたけど最初に鳴った鐘の音、ギニョルと同じだな。
たぶんお前は何を言ってるんだと思われそうだけど、鐘が鳴りやんでステージに人が見えてまず思ったこと「人間ってこんなに大きいんだな」ってこと。相当後ろのはずなのになんでこんなに大きく見えるんだろうと思った
ラファエロの独白に似たダリ卿へのお手紙シーンは、これダリちゃんの突然の回想で見たことあるって思いながら登場するアンジェリコ。この時点で相当辛かった。つらくなるのが早いオタク。開始3分のレベルだった。
だってアンジェリコさーーーー外見まじゲルハルトじゃない。髪の毛くるくるしてる巻き毛の黒髪で、今回は割と白統一かというレベルで衣装は白かった。でもコルセットみたいな巻いてたような気がする。なんでそんなに似てるんだよっていう話だよお前ほんとさーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(ここは友達と「あのアンジェリコ様はゲルハルトの血を感じる。しかし」「しかしな」「ほんましかしな」「ほんまほんまな」って語り合った)
つらい。
しかもあのいがみ合っていたアンジェリコ様が子犬のようにラファエロの再会を喜んでいる。つらい。別の友達がパンフの「ラファエロを待ちながら」を読んでて死んでたのでまだ読めてない。わたしは既にパンフのアンジェリコ(に似た名もなき繭期の少年)のページのキャプションで派手に爆死した。
つらい。
泣き虫アンジェリコつらい。
ゲルハルトの後ろに隠れてラファエロと会っていたアンジェリコつらい。
いやもう何を言うてもひたすらラファエロに対する献身を捧げてもラファエロが選んだのはウルで「お前さえいなければ!!!」というアンジェリコとラストシーンの慟哭と降り注ぐ赤い花にすべての感情が押し流される。
ハチクロ的ラブの一方通行は末満さんの手にかかったらアンジェリコ→ラファエロ→ダリという地獄が爆誕する。TRUMPかつ星の、ラファエロが死んだあと「お前は俺が殺すはずだったのに」から「お前は俺と並んで血盟議会を」って真の願望をどうしようもなくなったあと気づくあたり高度な地獄。後期アンジェリコが好んだ「おともだち」という概念はエミールからもたらされたもののあたりしんどいofしんどい。
ジョルジュとモローに対して、イニシアチブを取っている関係で、イニシアチブではなく感情として屈服させるの、すごく名シーン。命じるのではなく自分の意思でつかせるというのな。
ジョルジュとモローはあくまで配下だから親友じゃないんだよなあ。
たくさんのおともだちにかこまれたところでアンジェリコはただひとりラファエロという親友がいればよかったのになあ。
まじでアンジェリコではなくウルが選ばれた案件、ライネスでありLemonだろう。
ディエゴはイニシアチブの力を使ってもぐりこんだだけで本当は養護院育ちのダンピール(まさかここでソフィが飛び込んでくるとは思わなかったな。ソフィの存在が様々な人間の人生を動かしていく)だって知った時のアンジェリコがな。いやだってお前さあ!!!!!!! つらい!!!!!!!!!!!!!!!
ドナテルロがさあ、名前が出た瞬間「ドナテルロ回顧録はお前のことか!」って思った。記憶の片隅にあった。SPECTERのパンフらしいけどわたし持ってるの?
持ってなかったらここで読めるらしいぞ。
TRUMPシリーズ短編小説『ドナテルロ回顧録』:執筆集:末満健一の幽機交流領域(末満健一) - ニコニコチャンネル:エンタメ
まさかここでティーチャーグスタフの眼帯の理由が明かされる、というかその眼帯キャラ付けじゃなかったんだなという感想。
皆で月を見るシーン(星は死、月はそれを悲しんでいるだったっけか)とかすごく好きなんだけど、今感想書いてたら明らかにアンジェリコに舵を切られている。
このエントリで星の感想も書こうと思ったけど間違いなくアンジェリコ周りを書きそうになるので一晩あけることにする。
コメントは受け付けていません。