スイート スイーツ ショコラ (徳間文庫)

タイトルはスイートですが内容はビタービターですよ!
毎日学校を抜け出して外でお昼を食べている佐々木愛子と石焼いも「スイーツインゴット」
数年で離婚することとなった松戸正綱の元妻との出会いと結婚と別れにいたるまでの顛末「にほひ」
智代とショコラティエになる夢と留学を諦めざるをえなかった事情、就職した洋菓子店「スイート スウィーツ ショコラ」

それぞれゆるくリンクしている作品で、「人生、思い通りにはなんねーぞ!」という事態にいる人々である。
まだ高校生の佐々木愛子でも「来年は受験」という閉塞感へ突き進んでいる。
「あの時諦めなかった」という事実が欲しい、みたいな「3月のライオン」の1シーンを思い出す。
にほひはP121で短編終了してたらまじ黒めだなあ。嫁を失った原因の肉がやっぱりこんなにも美味い。スイートスイーツショコラは本当にどっか深刻に悪いとかじゃないよなあ。