台湾角川ラノベ大賞金賞受賞作品、ということなんだが何故ビーンズなんだろう。
漢字名なんだけどあちらでの読みだったりなじみの薄い単語がばんばん出てくる。
「設定ばりばりのラノベ」ととるべきか「台湾では誰でも知っているような基礎知識」ととるべきかが分からなかった。よく分からないものを分からないものとしてとりあえず読み進めていくこの感じは、高校のときはじめて十二国記を読んだときの様な気分だなあ。
読みにくいなと思いながら普段よりもだいぶ時間をかけつつ読みました。
上巻だけでは面白いか面白くないかもちょっとまだ判断しがたい。そんなにあっさり読める本ではないと思います。
個人的にはビーンズっていうよりは富士見っぽいなと思いつつ読んでいました。分かりやすくBBBに影響されている。
あと登場人物紹介が4ページに渡って割かれている。こっちにも何度も戻ってきた。
今から読む人は100ページ、大体3章が始まる手前までは読むといいと思います。
そこまでいくと単語だけ与えられていた世界観設定の詳細が与えられるので。
いや作品内基本設定の説明というか描写はもうちょっと早く欲しい。
400年の昔、この世界には神が存在し輪廻転生があった。人間は神殺しを実行し、神は死に際に呪いを残した。
「我が血に染まった者は贄人となり、贄人がすべて死に絶えた時に我は再び蘇る」
そうして輪廻は失われ行き場をなくした魂は謫仙となり人を殺し多くの血が流れた。贄人も殺され残り1人となり、人々は神が復活し復讐に及ぶことを恐れ贄人の安全のため籠庭十殿と「箱玉」の術を作り上げた。
この術で贄人の「生」は最低限度までに抑えられる。贄人はこの世の存続のため永遠に生きることを迫られ、義人は贄人の老化や怪我の身代わりとなり若くして死ぬことを迫られている。
半年前の「塚の乱」で重傷を負った幽冥は記憶をなくしたが、仲間の4人の義人とともに贄人の繭を守り謫仙と戦う毎日を送っている。
どきどき華葬伝用語辞典
珠罌神……かつて人間に殺された神。贄人がすべて死んだら復活する。かつて珠罌神がいなくなれば寿命がなくなると考えられたが珠罌神がいなくても人間は死ぬ。死んでも神の欠片は残っている。
贄人……神殺しの参加者。世界に1人。感覚はすべて義人に渡し半分は常に眠っている。
義人……贄人の老化や怪我を肩代わりする。激しい消耗のため10代でなければ務まらず必ず夭折する。
謫仙……輪廻から落ちた人間の魂の成れの果て
箱珠の術……贄人を守る術式。5人の義人が揃っていれば問題ない
鎖玉の陣……籠庭を守る箱玉の術の補助陣式
反珠……秘密裏に贄人を抹殺し神を復活させ輪廻転生を復活させようとする考え、またはその考えを持った人々
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