光炎のウィザード  運命は千変万化 (角川ビーンズ文庫)

クライマックス目前。
ネタバレ対策のため続きを読むに放り込んでおく。


キツネが死んだだと……!?
このシリーズはユローナといいロードマスター(表向きには)といいキツネといい、絶対ラストまで生き残ってそうな重要な人物がさくっとお亡くなりになっている。
まあ西風の皇子も重要めポジションの人がお亡くなりになってたけどな……

ミカ・イルザークと再会したり遠征は失敗に終わったり昼の王はキツネだったり、学園を出て行くヤムセがリティーヤ誘拐したり。どんだけ長くてもこの話も今年度中には完結してしまいそうだなあ。

愛が暴走したちょうふいた。

熱が、リティーヤの奥にあった冷たく凝ったものを溶かし、まるでそれが流れ出るように涙が次から次へ溢れた。不安定で、刹那的で、熱く激しい感情が、その他の一切を押し流した。不安も恐れも呑み込んで、過去も未来も今の関係も消え去った。なんだってよかった。どうだってよかった。ただ目の前の相手がすべてだった。それが世界だった。

(P154)