プリンセス・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)

ベネズエラ・ビター・マイ・スウィートに続く2冊目。
前巻が綺麗に終わってるのにどうやって続けるんだと思ったら同じ世界観の別の人物が主人公でした。
前巻はイケニエビトの話でしたが、今回はタマシイビトの話です。
今回は恋愛です。明海と実祈もちょっと出てきます。
あと背景として事件も起こってます。京都で起こる連続殺人事件、通称首もぎ殺人。
首がとんでもない力でもぎとったような酷い避け方をしており、現在4件発生しておりそのいずれもが身元不明。

チャチャは"調子に乗っているところを見ると親切心からその鼻を折ってやりたい"性分の持ち主で、周りからは「女帝」「魔性の女」と呼ばれる大変に口の悪い女の子だった。
そのチャチャと小学校からの付き合いの晴之がメインの2人。

チャチャ弟がまた攻撃の矛先になりがちで女装の上妊娠検査薬を買いに行かされたりとよくできた不憫なこです。
○○すぎのところが異様につぼりました。あの頃に戻れなすぎとか僕が壊れすぎ&君を壊しすぎとか。というか読んでたらとてもクレープが食べたくなりました。

どっちかといえばベネズエラのほうが好みですが、こちらもよいです。
ていうかチャチャという名前は脳内では先に某赤ずきんが来るので大変でした。

「「しっぽ髪のお姉ちゃんと仲良くしすぎないほうがいいよ。
じゃないと消えちゃうかもしれないよ。
誰にも覚えてもらえなくなるかもしれないよ。
それは本当に寂しくて寂しくてたまらないことなんだよ。
それでもいいの?」」

(P58)

双子もしくは双子的なキャラというのはよいですね。