ホルモー六景

面白い話だった。今度はラブの話なのでホルモーよりは胸キュンと切ない話とあと笑いだった。笑いのツボはちゃんと押さえてた。

旋盤の動きに着想を得たこの戦術を、彰子は回って回って回って回る「夢想花アタッキング」と名づけた。(P30)

汽車の中で読んでてここで死んだ。人少なくてよかった……

鴨川小ホルモーが一番好きだ。2番が丸の内サミット。3番はどれも捨てがたいが長持の恋か。きゅんきゅんした。

「もっちゃん」:レモン積み上げるって何か聞いたことあるぞ、京都の本屋で今はもう閉店してて、本を積み上げてレモンを置いていくのだと思ってたらご本人来たよ!真似してるんだと思ってた。

有頂天家族の舞台が出てきてちょっとドキドキした。狸がでてくるよ。

どっかと酒の席に座り、目の前の杯をひたすらぐいぐいあおった。先輩が前に座っても、物怖じせず、いいたいことを好き勝手言った。気弱そうな男子を見たらいじめた。彼女たちは分類上で言うおっさんの部類に該当する飲み方をする輩だった。(P18)

なんかもうすんません(゚д゚)人とおもった。
この前は課のイケメンBに生活指導してました……でも1度は「もう飲めません」とか言ってみたい。私はぱっと見には赤くなったりとか全くしないので、セルフストップをかけないといけないのですが「飲めません」とは言わず「ちょっと薄める!」と言いウーロン茶を飲みそのうち再開するのだ。

桜庭さんが日経で書評書いてるとあったので掘り出して見てみた。
で、その横の「半歩遅れの読書術」におー(゚д゚)と思った。

どんなジャンルの本が好きですかと訊かれると、困ってしまう。小説なら、純文学もミステリーもSFもファンタジーもロマンス物も読む。日本文学もイギリス文学もアフリカ文学もバスク文学も読む。いわゆる「雑食」というより、ジャンル分けの意識がそもそもないのだろう。
それでも読む本には共通性があるようで、なんというか、本に呼ばれるのだ。

日本経済新聞 2.24

積み本を見ながら私はどこへ行こうとしているのだと思うのだ。

よく行く図書館は2階(児童室)と3階(一般室)に分かれてます。ちなみにラノベは基本3階なんですが、ものによっては2階もあったりでその辺の区別はよく分かりません。
で、2階のほうは作者別ではなく、本のタイトル50音順なのでどこに何があるのかよく分からず今まであんまり入ってなかったのですが全集のコーナーが面白すぎる。ウヒョーってなってる。

文学的な本はあまり読まずに教科書レベルのものは読んで大きくなったので、タイトル知っててあらすじも知ってるけど読んだことはないというのが多くってなんかとてもときめいた。
ザ・古典な本がドドドと来るようになったら栗の人始まったなということで。
高校の時国語の時間にやった山月記とかさー。なつかしすぐる。

近日中に児童書とかカテゴリを作っておきます……

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

再読ドドド。

ここ最近の文学少女再読週間はラストを目前控えての文学少女俺ベスト決定戦でした。
最強→飢え乾く幽霊
萌え→水妖(遠子先輩派ですから
インパクト→巡礼者

琴吹さんはツン期のほうがかわいいと思います。

アニカンを買いにうろちょろしにいった時の話ですが、コミテクが置かれているスペースに踊る「廃刊」の文字。何事だと見てみたら「原油価格高騰のため来月で廃刊になります」
Σ(゚Д゚;)←という顔になった。そんな理由なんだ……
雑誌サイズ変わる前は結構読んでたなあと思う。読み専だけども。

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)

再読ドドド。
文学少女も残っているのは後1冊だけです。ツンデレVSヤンデレ。

前カラオケ行った時に「10代のときに流行った曲」をずどどどどと入れててあなただけ見つめてる(←歌詞)を歌ったんですが、これヤンデレちっくな歌だなーと思った。
男友達切って、彼が嫌がるからと女友達も切ってあなたさえそばにいればほかに何もいらないという。連絡手段がポケベルというのはとても時代を感じますが。
これが全盛の時はストーカーな歌やなあと友達と言ってましたが今ヤンデレ。

実にこの巻にぴったりな曲だ(゚д゚)

“文学少女”と穢名の天使 (ファミ通文庫 の 2-6-4)

再読ドドド。
穢名の天使は何故か全くもって内容を覚えてなかった。
天使前後の話が好きなせいか遠子先輩分が少ないせいか。

何か美しきものみたいだなあと思った。嗚呼綺麗だね笑っていったとか君の大好きなこの旋律大空へ響けとか雰囲気が似てるような気が、と思った。

本棚

で出てきた桜庭一樹本棚で、何で本棚の前にブーツがあるんだろうと思ってたらそれは逆で、本来靴箱があるべきところが本棚になってるようだ。「靴箱とかあっちこっちに本が入ってる」の謎が解けた。
・一面のラノベドドド。
・本当に日記どおりの人なんだなあ。
・都会の本屋さん人が多い。
・バーの撮影のところで、K島さんいるかなあ別出版社だからいないかなあいたところで顔分からないけどと思ってたらついったー界隈を見るに、どうもいらっさったようだ。

世界が終わる夜に奏でられる音楽

面白かった……

倉田莉絵(19歳・大学生)が恋人に振られるところから話は始まる。
ある日仲良くなった同じマンションに住む文子の家に遊びに行くと男の子が1人いた。谷耕太14歳。文子の甥っ子というわけではなく、「旦那の従妹の、旦那の弟の子」。複雑な事情を持っていた。母は亡くなっており、父は失踪中。あちこちを点々として最後に引き取られた伯母もまた莉絵曰く「くそばばあ」

旦那の転勤のため、文子は仙台のほうへ行くことになる。ある日莉絵に切り出した話。「家賃は今のままで構わない。耕太と一緒にここで住んでもらえないか」
そして2人は一緒に暮らすことになった。

最初は2人の会話だけ。文字がぎゅんぎゅん喋りおるわー。

タイトル的に、誰かが死ぬのかとか思った。
多分熱の城@グラハーのユキノの歌の朱音評が「命のおわりに鳴る音」とか言ってたのがどこかに残ってたのだ……

基本姉弟だけど、急に双子じゃないけどにこいちみたいな2人になるなあ。耕太がぽんと普通のことのように、反応を返しづらいことを言うから(゚д゚)!ってなる。

「ずっとここにはいないかも知れないけど、これだけは信じて。あんたが困っている時に、見捨てたりしない。あんたがいい男になるまでは、絶対傍にいるから。約束する。疑うかもしれないけど、私は約束するから」
「……いい男って、何?」
耕太は首を傾げた。子供じみた仕草が、何だか男っぽかった。私は、ようやく余裕を取り戻した。
「いい男はね、お腹空かせてないのよ」
「……わかった」

(P76)

以下ネタバレを含みます。

ちなみにアマゾンレビューのひとつが最初から最後まで大体の展開とオチを書いてしまってるので読む前に余計な情報を入れたくない方は読まないほうがいいでしょう。

 

今日の情熱大陸は桜庭一樹です。

新聞のテレビ欄の紹介みたいなあれが「話題騒然禁断の女性直木賞作家……桜庭一樹」だった。その「禁断」はどこにかかるのだーーと思った。

PAGE TOP