asta*の「とっさのほうげん」今回は有川浩@土佐弁
直訳すると「何してやがる、この野郎」みたいな。おんしゃあは発音時のニュアンスによっていろいろと変わるそうですが。
ちなみにこれが出たときのシチュエーションが、「帰省中空港まで送ってもらう最中に、無理な割り込みをされて発した弟の怒号」
私が同じシチュで言うとすれば「何しょんなこらボケが」になるわけですね。「何しょん(もしくは何しよん」自体は普通の言葉ですが、実際発音するとなると色んなニュアンスが乗ります。ちなみに直訳すると「何やってるの」かな。
私は生まれてから一度も今の土地を離れたことがないので、どこまでが地元限定の言葉で、どこまでが全国的に通じる言葉かわかりません。ちょっと前にmixiで「むつこい」が通じなかった時は結構ショックでした……
これがオフとかでだとある程度は隠れるから不思議だ。
ちなみにPR誌だとasta*が一番面白いです。
次点が光文社の本が好き!
久々の再読。
バシュラールはいい男だなあとしみじみしてました。
さて最終巻が出て数ヶ月。いよいよ全プレが届きそうな時期にさしかかりました。
小冊子の内容は
・栗原ちひろの書き下ろし小説(最終巻が出た後ならでは、のお話になるかと思います)
・THORES柴本氏のイラストラフポストカードも柴本氏のミニ画集といった感じになるのではないかと。
絵として本当に美しく完成された氏のイラストを、ぜひこの機会にご覧になって、長くお手元においてください。
この間の小冊子のようなものが来なければいい。カナギとミリアンの後日談とか読めればいい。
身代わり伯爵小冊子。特設ボックスみたいなのができてた。
今月末発売のザビの短編予告がちらっと載ってたんですが
「僕とリヒャルトの恋物語……って違うぞ! ミレーユ! それは誤解だ!!僕が好きなのは……!!! 」
ちなみに僕=ヴィルフリートです。
老舗和菓子屋<福桜堂>に勤める絢部あかりとその2軒先のショコラトリー<ショコラ・ド・ルイ>のシェフ長峰和輝とスイーツと人間関係と謎の話。連作短編。
前作ラ・パティスリーとも地続きです。
家庭的な南仏料理の店も出てくるから、作者違うけどタルトタタンの夢とも繋がってそうな雰囲気だ。
しかし今回は縁遠いフランス料理ではなくチョコレート。ケーキ。上生菓子。なんたる身近さか。チョコ食べたいとついったーで叫ぶこと2回にわたる。そして今我が家には友達のお土産であるロイズのチョコがあったりするのである。むしゃむしゃしてやった。今は満足している。
チョコ断ちをしている人は決して読んではならぬ本である。
「低カロリーなら、女性客は大喜びで買うと思いますが……」
「冗談じゃない。私は、健康食を作るために菓子職人になったんじゃないんです」長峰シェフはかすかに笑った。「おいしいものほど体に悪い。甘いもの好きは、それを覚悟しておくべきですよ」(P202)
世界遺産に認定される玉倉神社(山伏の修験場)で育った鈴原泉水子と山伏の修行をしている相楽深行(泉水子の父の友人の息子)の話。
タイトルが凄い。はじめてのおつかいってそっちか(゚д゚)!みたいな。
色んな意味で絶滅危惧種な中学生の女の子の話です。
泉水子と深行の関係は須賀しのぶの「アンゲルゼ」の陽菜ともーちゃんをもうちょっとライトにしたような感じを受けました。
泉水子は超内気で、玉倉神社が路線バスも通っていない山奥にあるため車での送り迎え必須なので学校帰りに遊び歩いたりできない。即帰宅なのである。
あと電子機器(パソコン・携帯・電車の切符の販売機)をちょっと触っただけで片っ端から壊していくのでJDCシリーズの龍宮を思い出した……
とりあえずまだシリーズ1巻2人の出会い編という感じなので続刊に期待。
とても面白かったです。
深行はうなずき、泉水子を見返して真顔で言った。
「ドタキャンするなよ。これでおまえが行かずにだめになったら、この先一生いじめ抜いてやる」(P170)
泉水子の手はふだんより熱っぽかったが、深行の手の温もりは伝わってきた。包む込むほど大きく、骨ばった指が長く、力のある手のひらだった。その温かさからは、深行の自信がこちらにまで流れ込んでくるようだった。ひとりで何でもしてきたという自信——そこに裏打ちされた、何が起ころうとなんとかなるという楽観的な気がまえ。
(口先だけじゃないんだ、深行くん……本当に怖くないんだ)
深行と交わしたどんな強烈なやりとりよりも、彼の手のひらのほうが多くを語っていた。今になって初めて、深行がここにいると実感したような気がした。(P198)






