なんか本読みのための番組。仕事場の本棚公開です。インタビューはそこそこに本棚を凝視した。
あの全集っぽいの並べるとちょーきれいだな とか 佐々木丸美のハードカバーが揃ってる! とか神林長平1

仕事部屋は玄関から廊下を少し歩いた一番奥の16畳で半分机半分こたつ みたいな感じでわかれている。
机の後ろにでかいクローゼット2があった。
部屋のあちこちに積読コロニーがあった。

本棚関係は別室に全部放り込んでるっていうことだったけど思ったより本棚小さかった。
「オススメの本教えてくださいっていわれたときにこの本棚の前に立ってささささっと選ぶことができるようになった」っていってて、すげーなとおもった。いや「オススメの本がさささっと選べる」ってすげーとおもった。
最近面白かった本は? ならともかくオススメの本教えてください><が困る。悩む。

  1. 本読み女子がコバルトを通過するように本読み男子は神林長平を通過するのかと思ったら意外とそうでもないらしい。 []
  2. ここは開けちゃ駄目だ! っていってた。 []

活字倶楽部 2010年 06月号 [雑誌]

三浦しをん特集と女の子も読もうぜラノベ特集でした。あと祝・デビュー20周年桑原水菜特集。

2140 ~サープラス・アンナの日記~

あれ、この絵Pixivで見たことあるぞ!1っていうのが読むきっかけでした。

2140年、人間はついに不死を手に入れた。
ロングプラスという薬を定期的に摂取することで臓器の細胞を活性化させ、死を遠くへ追いやったのだ。
人が死なない現代では新たな命というものが最早不要である。世界は人にある宣言への署名を強いた。
"子どもが欲しければ自分が永遠に生きられる権利を放棄すること"

それでも違法に産まれてくる子どもは後を絶たなかった。
いい国に生まれたとしても子ども達は収容所に集められる。そこでは名前以外なにひとつ自分のものは持てない。「勝手に世界に押しかけてきた許されざる存在には、せっけんの1つでさえも与えなくてよい」というのが基本だ。姓さえも奪われる。統一してサープラス(余計な存在)という姓になる。

懸命に働き、サープラスのうちでももっとも上位の存在アセット(一番使い物になる働き手)になろうとしていたアンナはある日ピーターと会った。サープラス・ピーター。彼はアンナの両親を知っているという。
ピーターはこんなところにいては駄目だという。サープラスはサープラスらしくしていればいいのにというアンナは徐々に変化を遂げていく。

読みながらすごくどきどきした。舞台設定の話が多いけどそういうのは好きだ。たまらない。

読書メーターのコメントを読むと、「話のオチの予想はついていた」が割といて驚く。
「○○が××なのは△△の時点で気がついていた」というのは「数多く読んで話のパターンを蓄積している」みたいな経験の有無の差なんでしょうか。海外作品はほとんど読まないのでその辺はまったく分からないんですよね。
手放しでは喜べない陰りのあるハッピーエンドのおはなしでした。

  1. しかもブクマに入れてあるぞ! []

ペンギンと暮らす (幻冬舎文庫)

食堂かたつむり発売の約1年前からの日記。blogの書籍化らしい。
受けた印象としては日々ごはん〈1〉よりずっと毎日、ふと思う—帆帆子の日記 寄り。

この土壌なら食堂かたつむりだって余裕で生まれる。そんな風に思った。

イベント続きです。その2です。毎年恒例のはなはるフェスタです。
以前と比べて随分と総イベント数は減ったように思いますが今年から阿波踊りが一箇所増えたりしています。
大体ここがわたしの毎年の阿波踊りはじめなのです。

お昼の回から行きましたがエントランスステージに設けられた桟敷(両サイドあわせて1200人強収容可能)は開始時間前に満席となり、桟敷下に人の輪ができはじめているころでした。

0424

ええですなあ。血が騒ぎます。
今日はもう一か所だけにとどまりましたが、よしこのありの連が2つありました。ええはじまりです。

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基本的に提灯らヴなのですが扇もありだなあと思いました。ここ綺麗に揃っていた。

しかしやはり残念なのは首から立派なカメラぶら下げた還暦過ぎぐらいのおじさんがた。
そんな人ばかりではないと思うのですが、この手のイベントだと「撮影場所さえ確保できたら人の迷惑など顧みない」厚顔無恥なひとが多くて困ります。あなたのそのでっかい鞄邪魔なんですけど。後ろに下がってくるな。あと撮影場所確保のため新手の痴漢かスリかと思うぐらい密着してくるので正直気持ち悪いです。

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心の清涼剤殿様連。去年の夏は演舞場でお会いすることができなかったので大変嬉しいです。
このあと「殿様連と踊ろう みんなで阿波踊り」みたいな企画が用意されてまして、もうフライングして殿様連が踊っている最中に踊りながら入っていくおばちゃん。それがまあ巧いの。
ちなみにスタッフの人に止められてましたが「踊りたい人みんなで踊りましょう」がはじまったらもう一番に踊りこんでいました。おばちゃんかわいい。
ていうか今回はなんかみんな巧かったです。近くでみてたどこかの連の踊り子さんなんでしょうか。

ラーメン博を横目に通り過ぎ美波町ブースが凄い人だかりなので見に行ったら新鮮な魚を安価でっていう店でいわしがいっぱい入ってるの1パック(100円)買いました。夜食べたけど美味しかった。

うろうろしてたら凄いのを見たんだ。

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徳島にブルーインパルスが来るだと……! ええもう絶対見に行く。
見たら分かるとおり15分程度の短い時間ですが広告みながらすごくきゃあきゃあいっておりました。楽しみだ。

南の子供が夜いくところ

短編集。
たぶん南太平洋の島が舞台なんだろうけど、今の関心ごとが南米であることもあり1私の中ではコンキスタドール到来のアステカあたりで再生される。紫焔樹の島とか特にねえ。

「紫焔樹の島」と「夜の果樹園」が好きだな。その次が「十字路のピンクの廟」

  1. (コルテス将軍に続けー! []

文學少女の友

読まず嫌い。のときも思ったけどジャンル小説読みの項は興味深い。

L文学解体新書からの引用文のあとについてきた

<学生時代から本好きだった>この仮装読者はウェブサイトの自己紹介欄にきっと、「活字中毒」で「乱読気味」ですって書くんだろうな。

(P172)

に思わずブログの紹介文を読み返すとともになんだかすみませんという気分になった。

「ほっこり」とか「リラックス」なんてこと言うせいで、新手の等身大市場かと誤解する人もいるようですが、スロウライフ市場はアンチ等身大、美意識優先という点で、あのゴスロリ市場に匹敵する人工性&バリバリ暗黒な妄想力を持っています。

(P176)

L文学完全読本

2002年に出版された本。文学少女の友から流れてきた。
L文学というのは斉藤美奈子氏が名付けたジャンル名で、コバルトとか少女小説を祖として、

L文学の定義はしにくい。これはたぶんに「気分」の問題だからである。しかし、そうはいっても何も定義しないわけにはいかないので、先に大きな枠だけ設けておきたい。
第一に、作者が女性、主人公も女性、読者層の中心も(おそらく)女性であること、第2に、SF、ファンタジー、ミステリー、ホラーといったジャンル小説を除くリアリズム小説であること(とはいえ、これらの中にもLのテイストを持ったものは多数含まれているのだが)

(P93)

高校生に今好きな本を聞いてみたって言うコーナーがあって、これが2002年だから私と同世代の人が多いのではないかと思うんですがまーみごとに本読み面をしてるんですね。言ってしまえばクラスの中心からは離れたところにいそうな感じの。ところで「高村薫と長野まゆみが好き」って言う女子高生はちょっと腐っぽいオーラが感じられるのですがどうですか。だってその辺の年代って「惚れたって言えよ」が一世を風靡したあたりじゃないんですか。
わたしがあそこにいるとしたら「火村助教授が好きです。最近はフォーチュンクエストとかオーフェンとかも読んでいます」とかいってるんでしょうか。

ドリンクメニューが一次領拡のドリンクメニューを思い出します。ココア使いサラバントとか超懐かしいネーミングセンス。一次領拡のドリンクは檻の中の鉄観音とかABYSSビールとかありました。
とりあえず飛行機の手配も終わり(明日忘れず引き換えてこよう)あとはホテルのみ。
まだ4月中なのにばたばたと準備が終わっていきますなあ。

天国旅行

「心中」をテーマにした短編集。最初の話がいきなり青木ヶ原樹海で死ぬに死ねかったおっさんの話からはじまるので黒っぽい話が多いのかなと思ったら救いのある話が多かった。
かと思ったらきみはポラリスだった。救いがある話もあるとはいえ全体的な雰囲気としては薄暗い。光が指すかそのまま沈んでいくかは話次第。

ほかのひとが「心中がテーマの短編集だしました」っていうなら多分「えっ」って思うんだけど、
まあしをんさん文楽好きだしね。文楽と心中は切っても切り離せない存在だからねと普通に納得した。

好きなのは祖母の初盆にやってきた不思議な男の話「初盆の客」
私は子供のときから夜毎に不思議な夢を見る。江戸時代、私は愛する夫とともに暮らしている「君は夜」
丘の上の高校に通う地味派に類する私・亜利沙と派手グループの頭目初音とある先輩の死。その顛末「炎」

SINKも好きだな。この永遠に埋まらない虚感はよい。

なんだか“文学少女”見習いの、初戀。を思い出す。

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